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Angel In Online  作者: 一狼
第13章 Hell
59/84

55.閻魔の王と地獄の王

 奇妙な合同3PTは順調に地獄門のダンジョンを進んだ。

 一応『死神の鎌』に警戒をしながら現れるモンスターを蹴散らしていく。

 『Angel Out』が先方に立ち、『死神の鎌』が雑魚の露払い。闇の軍勢PTは後方からの援護射撃。

 3PTが固まって歩いているせいか、現れるモンスターの数が多いので進行速度が落ちたのが難点だったが。


 暫く歩くと大きな川が見える。

 かの有名な三途の川だ。

 川べりには船があり、襤褸を纏った小鬼が船頭に立っていた。


『向コう岸へ渡りタけれバ1人666ゴルド寄越セ』


「こんなところでも金をとるのかよ・・・」


 ヴァイが呆れながらも表示されたウインドウに金額を入力する。


「三途の川を渡るのに六銭を渡すのは有名ですからね。AI-On(アイオン)も変なところで律儀に再現してますし。

 ところでこの大人数ですと1回じゃ渡れませんね。姐さんどうします?」


「何であんたが仕切ってるのよ! と言うかどうせならあんたらはここに残りなさいよ!」


 アルゼの言葉に舞子はいちいち食って掛かる。

 どうやら俺を慕って姐さんと呼ぶアルゼが気に食わないらしい。

 まぁ俺もPKに慕われても気持ちのいいもんじゃないけどな。


 船の大きさは10人くらい乗れる大きさだが、流石にこの人数じゃ1回では無理だ。

 アルゼのPTを2つに分けて『Angel Out』と闇の軍勢PTでそれぞれ船に乗って向こう岸へと渡る。


 三途の川の向こう側も地獄門入り口側と左程変わらなかった。

 だが出てくるモンスターが小鬼、大鬼、落ち武者、馬頭鬼、牛頭鬼に加え鵺、幽女、土蜘蛛、七人ミサキといった妖怪の類まで見られるようになった。


 たびたび出現するモンスターを蹴散らしながら進んでいくが、舞子とは言い合いながらも大人しくしていたアルゼがふと口を開く。


「随分と妙ですね」


「何が妙なのよ」


 舞子がわざわざ突っかかっていく。

 余程アルゼの事が気に食わないのか?

 気持ちは分からんでもないが突っかかりすぎだ。天夜もいい加減舞子を押さえてくれよ。


「いえ、ここは地獄門のダンジョンなのに地獄らしくない」


 舞子の突っ込みをスルーしながらアルゼは周囲を警戒している。

 アルゼの言う事は俺も気にしていたことだ。

 地獄は生前の罰を裁くためのところだ。

 だがこの地獄門のダンジョンにはそれらしきところが一切ない。


「どういう事なのよ?」


「少しは自分の頭で考えてください。だから周りからはお馬鹿呼ばわりされるんですよ」


 お馬鹿呼ばわりされた舞子は顔を真っ赤にしてアルゼに怒鳴りつけるが、アルゼはスルーしてこの地獄門のダンジョンの違和感を説明する。


「地獄と言うところは死者の罪を裁く場所。

 ですがこの地獄門のダンジョンはそれらしい場所が一切ない。わざわざ三途の川を再現するくらいなのに、です。

 考えられるのは、まだそのエリアに到達していないか――」


「もしくはそれに準ずる何かしらの仕掛けがあるかもしれないわね」


 アルゼの言葉を引き継いでみんなにこのダンジョンの警戒を促す。


「フハハハハッ! そんな小細工、いざとなったら我が左手に封じられた邪神の力を解放するまでよ!」


 その自信はどこから来るのだろうか。

 シャドウプリンセスは声を高らかにして己の強さをアピールする。

 いや、彼女も本心では不安なのかもしれない。それを誤魔化すためにあえてああいう言い方をしてるのだろう。

 そもそも厨二病患者は本音を隠し大げさにする傾向があるみたいだからな。


 代わり映えしない景色をモンスターを倒しながら進んでいくと、向こうから1人の男が現れた。

 180cm位の身長に、腰まで伸びた髪。細身でありながら服の上からも分かるほどの筋肉があるのが見て取れる。

 野性味あふれる顔から放たれるぎらついた目で俺達を確認するとその場に立ち止まる。

 事前に気配探知と魔力探知に引っかかっていたのでみんなに警戒を促していたのだが、俺はたった1人と言うのが気になった。

 大抵このパターンでいくとユニークボス系だったりすんだよな。


「お前たちが侵入者か。ふ~ん、それなりにやりそうだな。

 俺様は閻魔の王。目的はHellの兄貴のところだろうが、その前に俺様が相手してやるぜ」


 やっぱり・・・そして多分だが、この閻魔の王が地獄の裁きの代わりなのだろう。

 と言うか普通閻魔大王って厳つい大柄なおっさんなんだが、ここではワイルド系のイケメンぽくって何かムカつく。

 俺達はすぐさま戦闘態勢を整える。


「とは言っても、実際相手するのは俺様じゃなくお前ら自身になるんだけどな。

 正確にはお前らが抱え込んでいる未練・後悔・罪悪感などと戦ってもらうぜ。

 ――死者怨念呪!」


 閻魔の王の言葉に『王の中の王』の時戦った七つの大罪みたいに精神攻撃かと警戒したが、目の前に現れたのは召喚陣だった。

 精神攻撃ではないのでひとまず安心したが、召喚陣から現れた人物に警戒する。

 現れたのは海賊装備に身を包み剣と銃を携えた男だった。


 召喚された男を見た瞬間、後ろで鳴沢が息のむのが俺の位置からでも分かった。


「うそ・・・カンザキ・・・」


 鳴沢の呆然と呟いた言葉に俺は驚愕する。

 どういう事だ? カンザキは間違いなく死んでるはず。閻魔の王は死者を蘇らせる力を持っているという事なのか?

 いや、正確には死霊術師(ネクロマンサー)のフレンド召喚と同じことなのだろう。

 ならばそれほど警戒する必要は無いか? 今の俺達のLvとカンザキのLvには差があるはずだ。

 そう思っていると、カンザキの他にも次々に召喚陣が現れ始めた。


「あ・・・カイドウ・・・」


「な・・・! ヴォイス・・・!」


「うそ・・・でしょ・・・何で今になってあたし達の前に現れるのよ・・・ヴォイス・・・」


「あ・・・あ・・・梓ちゃん・・・」


「くそっ! 白夜はもう死んだはずだ!」


「くっ・・・カズサ・・・お前は俺を恨んでいるのか・・・」


 次々現れた死者プレイヤーに鳴沢だけではなく、ヴァイ達も目の前の現実が認められず動揺を隠せないでいた。

 俺達だけではなく、闇の軍勢PTも『死神の鎌』達も目の前の現象に動揺していた。


「姐さん、これは拙いです。死霊術師(ネクロマンサー)だけではなくこの場にいるプレイヤーのフレンドリストからのフレンド召喚です。

 ただでさえ自分と親しかったプレイヤーが目の前に現れた上に、そのプレイヤーを斬り捨てなければならないのでよほどの覚悟が要りますよ」


 アルゼは自分の戦闘手段と同様の方法を使われているが気に食わなかったのか、顔をしかめながら忠告してくる。

 ただ他のみんなとは違って、普段からフレンド召喚には慣れているせいかみんなほどの動揺は見られない。

 と言うか、こうして話している間にも辺り一面無数の召喚陣が現れている。


「・・・ちょっと、これどれだけの数があるのよ」


「あー、多分、殆んど俺のフレンドリストですね。その数ざっと200はあります」


「ちょ・・・!?」


 あまりの数の多さに俺は思わず絶句する。

 言い換えてしまえばこれだけの数をPKしていたことにもなる。

 ある意味アルゼにとっては一番の罪の裁きだろう。巻き込まれる俺達はたまったもんじゃないが。


「くっ! 神降し! イザナミ!

 ――黄泉返し!!」


 流石にこの数はシャレにならん。

 おまけに鳴沢達はかつての死んでしまった仲間が目の前に現れ動揺していて、今の状態では戦闘にはならない。


 俺はすぐさまイザナミの神降しをして、アルゼの時同様に死者プレイヤーを地に帰す。

 俺の地面に放ったイザナミの力によりカンザキ達死者プレイヤーは光となって消えるが、再び現れた召喚陣により再度目の前に出現する。


「なっ! 一度召喚されたら暫くは呼べないんじゃないの!?」


「おいおい、俺様の術をそこら辺の魔法を一緒にするなよ。

 俺様が居るうちは召喚が切れることは無いぜ。ああ、ついでに言っておくが俺を倒したからって召喚された奴らが消えるわけじゃないからな。

 もっとも俺を倒してしまえば再召喚はされないがな」


 大量の死者プレイヤーに囲まれながら閻魔の王はイザナミの黄泉返しが効かない事を告げる。

 おまけに術者を倒して召喚の効果を消そうと目論んでいた俺の考えを先読みして釘を刺してくる。


「さぁ、お前らはかつての仲間を倒すことが出来るのか?」


 閻魔の王は俺達の慌てふためく姿を見てニヤリとする。

 そうしてる間にも死者プレイヤーは俺達に襲い掛かってくる。


「いや・・・こないで・・・」


 カンザキが左手の銃を構えながら鳴沢に向かって来る。

 ただその表情は虚ろで人間味を感じられず、機械的に動く様子はまるで人形のようだった。

 カンザキは左手の銃を構え銃スキル戦技・トリプルバレットを放つ。

 鳴沢は躱すそぶりも見せずにカンザキの放つ銃弾をまともに受ける。


「あぐっ! あぁぁ・・・いやぁ・・・」


 カンザキは銃スキル戦技を放つと同時に右手の剣を振り上げ鳴沢の頭上に振り下す。


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


 ガキンッ!


 鳴沢に振り下されようとした剣は、かろうじて間に合った俺の二刀流スキル戦技・十字受けに阻まれる。


「ベル! しっかりして! あれはカンザキじゃないわ! あれはカンザキの形をしたモンスターよ!」


「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」


 俺の言葉が聞こえていないのか、鳴沢は頭を抱えその場にへたり込んでしまう。

 くっ、これは拙い。

 鳴沢程ではないが動揺していて思ったよりもまともに戦えているメンバーが居ない。


 しかも今カンザキの攻撃を受けた感じでは俺達のLvに匹敵するくらいの攻撃力があった。

 さっき地獄の王が言っていたようにこれはただのフレンド召喚とは違うのだろう。

 多分召喚された死者プレイヤーの強さは俺達と同じになるように調整されて召喚されたのかもしれない。


「ただでさえ厄介なのに何なのよ、この大人数は!!」


 あり得ないほどの死者プレイヤーに囲まれながら俺は思わず愚痴を叫ぶ。


「え? やっぱり俺の所為ですかね」


「あんた以外にだれがいるって言うのよ! この馬鹿!」


 俺はこの大量発生した死霊プレイヤーの原因相手に思わず怒鳴りこむ。


「馬鹿は酷いですよ、姐さん」


 アルゼは俺の発言に少し悲しげな表情で反論する。

 だがこの場でアルゼを気にかけてる暇はない。

 今の状態では戦闘にすらなりゃしないのだ。


「いいからとっとと退路を確保して! ここはいったん撤退よ!」


「了解です!」


 比較的冷静を保っているアルゼを先頭に殿(しんがり)を俺が務め俺達3PT――ギルド『Angel Out』、ギルド『デスサイズ』、ギルド『9人の女魔術師(ソーサレスナイン)』――は地獄門のダンジョンを撤退を開始する。




◇ ◆ ◇ ◆ ◇


 俺達は三途の川まで撤退する。

 明確なエリアが無いためか、死者プレイヤーは執拗なまでに俺達を追いかけ襲い掛かってきた。

 とは言っても全部が全部襲い掛かってきているわけじゃなかったのでそれ程苦戦はしなかった。


「流石に向こう岸までは追いかけてこないでしょ。

 わたしと疾風とヴァイと天夜、後は『死神の鎌』でここは押さえておくから、ベル達は先に向こう岸に行って!」


 三途の川を渡るにはこの人数では2往復する必要があるので鳴沢達を先に向こう岸へとやる。

 だがそれよりも早く『死神の鎌』達が我先にと船へ駆け寄る。


「冗談じゃねぇ! こんなところで死にたくねぇよ!」


「おらっ、退けよっ!」


「何で俺達が残らなきゃならねぇンだよ! てめぇらだけでやってろよ!」


『向コう岸へ渡りタけれバ1人666,666ゴルド寄越セ』


「ちょっ! 高くなってるじゃねぇか! くそっ! これでいいんだろ! 早く船を出せよ!」


 船へ乗り込んだ『死神の鎌』達は定員に空きがあるにもかかわらず、とっとと船を出して向こう岸へと消える。


「クククッ、随分と仲間思いのギルドメンバーだな、死神?」


「・・・ええ、本当に仲間思いのメンバーですね」


 アルゼは向こう岸へ消えたメンバーを眺め呆れながらため息をつく。

 だが今は消えてしまった『死神の鎌』に構っている暇はない。

 船の往復には20分くらいの時間が掛かる。

 それまでの間迫りくる死者プレイヤーを退けなければならない。


「おらぁっ! 螺旋拳!

 フェンリル、わりぃ。もう大丈夫だ。」


 どうやら何とか立ち直ったヴァイが武者姿の死者プレイヤーを拳スキル戦技で殴りつける。

 その隣を見ると疾風がミスティルテインとヴァンパイアドラゴン退治の時に手に入れた聖剣グラムを持って二刀流で死者プレイヤーを屠っていた。

 疾風の方も動揺から何とか立ち直ったみたいだ。

 他のメンバーも遅ればせながらそれぞれ立ち直り死者プレイヤーを迎撃している。

 ただ鳴沢だけは真っ青な顔でまだ動きがぎこちなかった。

 無理もない。鳴沢にとって身近なプレイヤーの死はトラウマレベルだ。

 特にカンザキの死に関しては見捨ててしまったという負い目もある。


 俺達は三途の川を背にして背後からの攻撃を気にせずに迎撃したので、思う存分前面に広範囲魔法をブチかまし船が来る前に追撃してきた死者プレイヤーを全滅させることが出来た。

 全滅させたことによって向こう岸へ渡らなくてもよくなったので、ここで一息つくことにする。


「ふぅ、取り敢えず一息つけたわね。

 それで、どうする? このまま閻魔の王のところに行ってもまた死者召喚に襲われることになるわ。何か対策を考えないと」


「え? そんなの簡単でしょう?

 フレンドリストのログアウト表示されてるプレイヤーを削除すれば閻魔の王も流石に召喚は出来ないでしょう。

 リストを削除した状態で、今召喚されている死者プレイヤーを姐さんのイザナミの力で消してしまえば後は閻魔の王だけですよ」


 あー、確かにアルゼの言う通り閻魔の王は俺達のフレンドリストのログアウト――死亡しているプレイヤーを召喚しているのだから、それがなくなれば二度と召喚されることは無い。

 だがPKの為にフレンドリストを増やしていたアルゼとは違って、みんなはそれぞれの思いを抱えてフレンドリストを残しているのだ。

 まぁ、そこが閻魔の王の言う未練・後悔・罪悪感などが絡んでいるだろう。

 幸いと言うかフレンドが少なかったのを喜べばいいのか、俺はログアウトプレイヤーが居なかったからそう言う思いは無いのだが。


「それを決めるのはあんたじゃなくてみんなが自分で決めることなのよ。

 と言うか、あんたが真っ先にフレンドリストを削除しなさいよ。200人ものフレンドリストって・・・馬鹿じゃないの?」


「何回も馬鹿って言わないで下さいよ・・・フレンドリストならもう削除しましたよ」


「早っ! ってPKに言うのも変だけど、それってあんたの戦闘の根幹にかかわる事じゃないの。よくあっさり削除したわね」


「前にも言いましたがフレンド召喚魔法は弱肉強食の手段でしかないんですよ。生き残るために必要ならリストの削除も惜しみませんよ」


 ふーん、なるほどね。あまり認めたくはないがPKにはPKなりの信念があるって訳か。


「フェンリル。俺はフレンドリストを削除はしたが、中にはやはりリストの削除が出来ないメンバーもいる。

 だがアルゼのリストが無くなったのなら召喚される死者プレイヤーも数も限られてる。このまま押し切ることは出来ないか?」


 疾風を皮切りに、ヴァイ、天夜、シャドウプリンセス、闇の軍勢の5人がリストを削除してくれたが、鳴沢達ほぼ女性陣はそのプレイヤーに関することを少しでも残しておきたいのかリストから削除は躊躇われていた。


「ふむ、ならばその死者プレイヤーは我々闇の軍勢が引き受けようではないか。貴様らはそのまま閻魔の王に立ち向かうがよい」


 成り行きで付いて来てくれていたが、シャドウプリンセスがここまでしてくれるのはありがたい。


「それじゃあ、お願いするわ。召喚される死者プレイヤーは・・・5人?

 それくらいなら閻魔の王を倒すまでは大丈夫ね。閻魔の王を倒してしまえば後はイザナミの力で消すことが出来るわ」


 後は一度経験しているとはいえ、再び自分と親しい死者プレイヤーが目の前に現れても平静を保てるかどうかだな。


「ベル・・・大丈夫?」


「・・・うん、大丈夫。ここで逃げることは出来ないよ。それこそカンザキに怒られちゃう。しっかり前に進まなきゃ・・・!」


 鳴沢は先ほどよりは良くなったが、青ざめた顔で力なく微笑む。

 うーん、ちょっと心配だがここで1人にしておくわけにもいかないしなぁ。


 俺達は態勢を整え再び閻魔の王に向かって進みだす。

 『死神の鎌』に見捨てられ1人になったアルゼはシャドウプリンセスの闇の軍勢のPTに組み込まれることになった。




◇ ◆ ◇ ◆ ◇


「ほぅ、よくもまぁ逃げずに戻ってきたな。

 そんなにかつての仲間が傷つく姿が見たいのか。いいぜ、好きなだけ仲間殺しを見せて見ろよ!」


 俺達が再び閻魔の王の前に姿を現すと、閻魔の王の周りには先程召喚されていた大量の死者プレイヤーの姿があった。

 その数は最初の時とは変わらず200人以上だった。

 俺達が迎撃した死者プレイヤーはしっかり再召喚されていた。

 閻魔の王の掛け声と同時に死者プレイヤーが動き出す。


「神降し! イザナミ!

 ――黄泉返し!」


 イザナミの力が地を這い死者プレイヤーを次々光へと還す。

 残ったのはカンザキを含め5人だった。


「なっ!? まさか仲間の記録を消したのか!?」


 閻魔の王は驚きの表情で俺達を見る。

 その間にも俺達は打ち合わせ通り行動を開始する。

 『Angel Out』のメンバーは閻魔の王に、アルゼ含む闇の軍勢は死者プレイヤーに。


 まずは切り込み隊長の疾風が瞬動で閻魔の王に一太刀を入れる。


「ちぃ! 死者怨念呪が効かないんだったら次はこれだ!

 ――虚言双刃呪!」


 閻魔の王の両手に光で出来た刀が現れる。

 疾風に続き閻魔の王を攻撃しようとして近づいた天夜に、閻魔の王は光の刀を突きつけた。


「おい、お前はこの仲間の中に惚れた女は居るのか? と言うか、そのお馬鹿っぽい盾女が好きなのか?」


「なっ! ち・違う! あいつはただのお守りの相手だ!」


 天夜の慌てた発言に閻魔の王はニヤリとする。


『天夜、否定。天夜、標的固定』


 閻魔の王の光の刀から機械的な声が聞こえる。

 そして閻魔の王はそのまま左右の光の刀を天夜へと振り下す。

 天夜は慌てて刀でガードしようとするが、光の刀はガードをすり抜け天夜を斬りつける。

 しかもその一撃は天夜のHPを半分にまで削り取った。


「なっ!? ぐぅっ!」


「エクストラヒール!」


 とっさに鳴沢から治癒魔法が飛ぶ。

 今の攻撃、ガードをすり抜けるのもだが一撃でHPを半分も削るなんてありえない。

 明らかに攻撃の前の問答が原因だ。


「そこのお前、女さえ許せば浮気をしてみたいと思ってるだろう?」


 次に指名してきたのはヴァイだった。


「あん? んな訳あるか。浮気なんかする分けねえだろ。俺はヴィオ一筋なんだよ」


『ヴァイオレット、否定。ヴァイオレット、標的固定』


 ヴァイは閻魔の王の攻撃を手甲で弾きガードしようとしたが、弾かれた光の刀は軌道を強引に変えてヴァイへと突き刺さる。

 しかも天夜と同じくHPがごっそり削られる。

 ヴィオが慌てて治癒魔法を唱えヴァイのHPを回復する。


「なるほどね。あんたのその光の刀、嘘を言うと攻撃力が増すのね。しかもターゲットロックオン機能付き」


「ご名答。この虚言の双刃は嘘を見抜く力を持っている。一度ロックされたら二度と逃れられないぜ」


 俺と閻魔の王の会話に舞子とヴィオが真っ赤になる。

 舞子は恥ずかしさで、ヴィオは怒りでだが。


 その間にも閻魔の王は次々虚言の双刃でターゲットロックをしてみんなを斬り伏せていく。

 余りの一撃の攻撃力に俺と鳴沢とヴィオはみんなの回復で攻撃に手が回らなかった。


「最後はお前だな。自分が世界最強だと思っている。ああ、言っとくが沈黙は否定と取られるぜ」


 閻魔の王は最後に残った俺を指して言ってくる。

 あ、やばい。これどっちになるんだ?

 自分ではそうは思っていないが、AI-On(アイオン)一と周りから言われて自惚れてる自分もいる。


「ええっと、わたしは最強!」


 ああ、思わず最強って言ってしまった。

 だが虚言の双刃は――


『フェンリル、エラー。フェンリル、標的エラー』


「なっ!? ロックできないだと!?」


 俺をロックできなかった閻魔の王は慌てふためく。

 俺はその隙を見逃さず、プチ瞬動で閻魔の王の懐に入り虚言の双刃を弾き飛ばす。


「ちっ! だが、舐めるな!」


 閻魔の王は弾かれた手を振り下すように動かすと、虚言の双刃も同じように俺を目がけて舞い戻ってくる。


 手から離れていてもコントロールできるのかよ!?


 俺はバックステップで辛うじて回避するも、閻魔の王は両手を巧みに動かし虚言の双刃を操る。


「くっ! 神降し! アメノウズメ!」


 俺は咄嗟にアメノウズメをその身に宿し回避率を上げて迫りくる虚言の双刃の攻撃をすべて回避する。


「おいおいおい、今の攻撃を全て躱すのかよ・・・」


 再び両手に虚言の双刃を持った閻魔の王は呆れた表情で俺を見てくる。


「ふん、だったら今度はこれならどうだ?

 今までモンスターを殺してきた数だけ罪の重さを背負う、まぁ体に重しが掛かる術だ。これから逃れられるすべはないぜ。

 ――殺戮重責呪!」


 ちょ! いくらなんでもこれは酷過ぎないか!?

 ここまで来るのにモンスターを1匹も倒してないなんてありえないだろう。

 しかも地獄門のダンジョンはユニーク職クラス――Lv80以上だ。

 体に圧し掛かる重さは桁違いのはずだ。

 実際閻魔の王の術が辺り一帯に発動してみんなの動きが鈍くなる。と言うか押しつぶされるように動かなくなった。


 って、あれ? 俺だけ普通に動けるんだけど・・・


「・・・なぁ、何でお前は普通に動けるんだよ・・・」


 閻魔の王ですら呆然として俺を見てくる。


 あ、そうか。月読の太刀の効果だ。

 月読の太刀には呪いの効果が一切効かない。

 閻魔の王の放つ術は全てが呪いの術なのだ。


 そうと分かればここは一気に攻めまくる!

 俺達はともかく闇の軍勢PTの方まで殺戮重責呪の効果が及んでいて、死者プレイヤーに追い込まれてピンチだからな。


「くそっ! こんな奴聞いてねぇぞ!」


 そこからはほぼ俺が一方的に攻撃する形で閻魔の王を倒した。

 流石に閻魔の王も神降しの力相手じゃ太刀打ちできなかったらしい。

 最後に捨て台詞を吐いて光の粒子となって消え去った。


 後は残った死者プレイヤーをイザナミの力で返すだけなのだが、そこで鳴沢が自分でカンザキを倒したいと申し出てきた。


「いつまでもあの時の事から逃げちゃいけない。少しでも前に進むためにもカンザキと向き合って乗り越えたいの」


 そう言って鳴沢はレーヴァテインを構えてカンザキに立ち向かっていった。

 他の死者プレイヤーは鳴沢と同じように思い出を乗り越えるためにヴィオ、舞子、闇の軍勢PTの人たちでそれぞれ倒していく。

 カンザキを倒した鳴沢はやりきれないような苦い表情をしていたが、少しだけすっきりした感じが見受けられた。




◇ ◆ ◇ ◆ ◇


「よし、じゃあ行くよ」


 閻魔の王を倒したことにより目の前にもう1つの地獄門が現れた。

 閻魔の王を倒さないと『地獄の王』へと辿り着けないなんて嫌らしい仕様だな。

 俺達は各自Buffを掛け『地獄の王』へと挑む準備をする。


 ヴァイが扉に触れることによって第2の地獄門は解除され左右に扉が開かれる。

 俺達が扉の奥に進むと広大な空間の中に1匹の鬼が地面に座っていた。

 あれが『地獄の王』か。

 額に2本の角、顔には隈取のような模様、耳は尖っていたりモンスターの特徴は持っているものの、今までのモンスターの鬼とは違い見た目が人そのものだ。


「よう、初めまして。俺が『地獄の王・Hell』だ。

 お前らが来るのを楽しみに待ってたぜ。閻魔の奴を倒して来たんだろ? あいつを倒せる奴はそう居ないからな。期待してるぜ」


 何を期待してるんだよ。

 なんかこんなことを言って来るやつって大抵碌なことにならない気がするんだが。


「お前らの目的はこれだろ?」


 そう言って『地獄の王』はペンダント型の王の証を掲げる。


「俺を倒せば手に入るぜ。但し俺との勝負は誰か1人にこれを付けてもらう事だ」


 『地獄の王』の示したのは鉄の輪に鎖が付いたものだった。

 鎖の長さは1m位。鎖のその先には同じように鉄の輪が付いていて『地獄の王』の右腕に嵌まっていた。

 いわゆるこれはチェーンデスマッチってやつだ。


「ああ、因みに周りは武器や魔法による妨害、仲間の回復など何でもアリだ。

 やることは単純だ。チェーンデスマッチをした俺をどんな手段でもいいから倒すこと。ただそれだけだ」


 確かにやることは単純だけど、周りの妨害ありってのが気になるな。

 それだけ自信があるってことなんだろうか。


 俺達は話し合いの末、チェーンデスマッチにはヴァイが相手することになった。

 チェーンデスマッチとなれば鎖で動きを制限されるし、近距離での接近戦になる。

 ここは武闘士(グラップラー)系のユニーク職である鬼神の職に就いているヴァイが適任なのだ。

 既に鬼神化したヴァイが『地獄の王』の前に進み出る。


「やっぱりお前が来たか。地獄の鬼に対抗できるのもまた鬼しかいないからな。

 さぁ、思う存分死合おうぜ!」


 ヴァイが左手に鉄の輪を嵌め『地獄の王』とのチェーンデスマッチが開始される。


 『地獄の王』が一足で近づいてきて左の拳を振るう。

 ヴァイがそれを右手で弾いてその勢いで下段から左蹴りをお見舞いする。

 『地獄の王』は蹴りを受けながらも右の拳をヴァイの体に当てて拳スキル戦技・爆裂寸勁を放つ。

 戦技の衝撃でヴァイの体が弾き飛ばされるが、『地獄の王』が右手を引きことによって鎖によって繋がれたヴァイの体が引き寄せられる。

 そのままカウンター気味にヴァイの体に『地獄の王』の左の拳が突き刺さる。

 ヴァイは攻撃を受けながらもお返しとばかりに拳スキル戦技・爆裂寸勁を放つ。


 『地獄の王』は妨害もありだと言ったが、ハッキリ言って妨害する隙が無い。

 今のような殴り合い蹴り合いの出来事がほとんど一瞬の間に行われているのだ。

 かろうじて援護できるのはヴァイの回復と、鳴沢の詠唱破棄による雷属性付与魔法のみだ。

 回復は自動回復のリジェネレートヒールを掛けた上で随時治癒魔法を掛けていく。

 リジェネレートヒールは効果が30秒ほどしかない上、回復量が左程でもないのであまり使い出の無い魔法だ。だが今回の時のような戦闘には役に立つ。


 鳴沢の放つ雷属性付与魔法による設置型魔法のチェーンブラストが『地獄の王』に掛かり雷の3つの輪が現れる。


「おらぁっ! 三連拳!」


 ヴァイの放つ拳スキル戦技によりチェーンブラストが弾け、拳による打撃と雷の雷撃が同時に『地獄の王』に襲い掛かる。

 『地獄の王』も負けずとばかりに魔法?による攻撃を放ってくる。


「雷神招来! 雷電! 風神招来! 風切り刃!」


 『地獄の王』の右手から放たれた雷撃が、左手から放たれた風刃がヴァイを襲う。


 って確かに風神雷神は鬼だけど、地獄と何の関係もないじゃんか!

 俺の突っ込みも余所にヴァイと『地獄の王』のデスマッチは続けられる。

 と言うかこちらは随時回復を掛けているのだが、『地獄の王』に関してはダメージをまるっきり無視して攻撃している。

 それもそのはず、あれだけ攻撃しているにも拘らず『地獄の王』のHPバーは未だに2割くらいしか削られていない。

 まるで『死を撒く王』並のHPの多さだ。


 なるほどな。これだけ潤沢なHPもあれば周りの妨害もお構いなしか。

 適度な危機感もこの戦闘を楽しむための手段って訳か。

 だがその驕りこそが命取りだ。


「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!!」


「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ッ!!」


 どこぞの傍に立つ超能力マンガの様なセリフを吐きながらヴァイと『地獄の王』はお互いど突き合う。

 ヴァイはお互いの攻防の中、旨い具合に鎖を『地獄の王』の左腕に絡め背後に跳躍し、そのままさらに鎖を絡めて背後からヘッドロックを掛けて『地獄の王』の動きを封じる。


「フェンリル! 今だ!」


 そう、俺もただ黙って見ていただけではない。

 チェーンデスマッチ開始前の打ち合わせでヴァイが何とかして『地獄の王』の動きを抑えるから、それに合わせて俺の最大の攻撃で仕留める手はずになっていたのだ。


 俺は2人のチェーンデスマッチが始まってから8種の輪唱呪文を唱えていた。

 唱えていたのは火・水・風・土・雷・氷、聖・無の俺の持っている全属性の魔法だ。


 火属性――インフェルノ

 水属性――タイタルウェイブ

 風属性――ソニックタービュランス

 土属性――アースシェイカー

 氷属性――ダイヤモンドダスト

 雷属性――サイクロトロン

 聖属性――アポカリプスブラスト

 無属性――リアクターブラスト


 それらを全てトリプルブーストでだ。

 そしてそれを刀スキル戦技・神威一閃と五月雨、二刀流スキル戦技・十字斬りの魔法剣で放つ。

 はっきり言ってこれだけの詠唱やら戦技やらをイメージするのに頭をフル回転させなければならないので頭痛が酷い。

 おまけにこのオリジナルスキルは上記の理由で戦闘中にはとてもじゃないが使用できない。今回のようにじっくり準備する時間が無ければ。


「神威五月雨十字・八閃!!!」


 ズガンッッッ!!!!


 あり得ないほどの轟音と共に『地獄の王』とヴァイが吹き飛ばされる。


 巻き上がる煙が晴れるとそこにはヴァイと『地獄の王』が転がっていた。

 驚いたことに今の一撃をもってしても『地獄の王』を倒しきることが出来なかった。

 だが『地獄の王』のHPは2割弱、このまま押し切れば勝てる。

 そう思っていたのだが、やはりと言うかなんと言うか流石は26の王。そう簡単にはいかなかった。


「かっ、はっ・・・! 流石にやるじゃねぇか・・・だが地獄の鬼を舐めるな・・・!

 言っておくがここから先はただの暴力の世界だぜ・・・!

 ――鬼獣化!!」


 『地獄の王』の額の角がさらに伸びて歪になり、口が獣の(アギト)のように変化して体躯が一回り大きくなる。


『グルルァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッ!!』


 雄叫びと共に鎖で繋がれてるヴァイすらも無視して周りにいる俺達に襲い掛かろうとする。

 辛うじてヴァイが『地獄の王』を押さえているが、それすらも時間の問題だった。


「ヴィオ! みんな! 俺から離れてろ! アレをやる!」


 ヴァイが決意したように俺達に叫ぶ。


 ヴァイが言ったアレとは鬼神の(ジョブ)スキルにある狂人化スキルだ。

 このスキルは全てのステータスが劇的に上昇するが、代わりに理性が無くなりPTメンバーにも攻撃が効くようになる。

 つまり周りにいるプレイヤー全てを無差別に襲うのだ。


 俺達は慌てて2人の周りから離れる。

 俺達が離れたのを確認してヴァイは狂人化スキルを発動する。


「ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッ!!!」


 そこから先は戦技や駆け引きなどの無い、ただの2匹の獣の争いでしかなかった。

 幸いにしてチェーンデスマッチの鎖がお互いを引き寄せるので、2人は目の前の敵を倒すことしか思いつかなかったようだ。


 時間にしてみればほんの数分だが、無限とも思える長い闘争を制したのはヴァイだった。

 右の拳が『地獄の王』に叩き込まれそのまま地に伏せる。

 そしてHPが0になった『地獄の王』は光の粒子となって消え去った。




 ――エンジェルクエスト・Hellがクリアされました――




 だがまだ安心はできない。

 何故ならばヴァイの狂人化が解けていないからだ。


 『地獄の王』が消えたことによりヴァイを繋いでいたくりが消えたので、次は俺達へと標的を定めたのだ。

 近くにいたシャドウプリンセスに襲い掛かろうとしたところを、俺が辛うじてプチ瞬動で割り込み二刀流スキル戦技・十字受けで攻撃を受け止める。

 そしてすかさずアメノタヂカラオの神降しを使い、強引に狂人化したヴァイを抑え込む。


「ハ・・・ハ・・・ま、まさに狂える獣だな。我が闇の軍勢にも封印されし魔獣として欲しいところだな」


 シャドウプリンセスは強がってはいたが、目の前に襲い掛かってきたヴァイの姿に怯えていたのは一目瞭然である。

 彼女の名誉の為に突っ込まないで上げよう。


 未だに組み伏せられてる下で暴れているヴァイをどうしようかと悩んでいると、ヴィオが近づいてきて一言。


「ヴァイ、お座り」


 狂人化して理性が無いにも拘らず、何故かヴァイが大人しくなってしまった。


 ・・・うん、これも下手に突っ込まないでおこう・・・


 こうしてトラブルだらけだった地獄門のダンジョンの『地獄の王』を俺達はクリアした。




 Hの王の証

 『地獄の王』を倒した、または認めてもらった証。

 ※QUEST ITEM

 ※譲渡不可/売却不可/破棄不可

 ※王の証を所有した状態で死亡した場合、王は復活します。

 ※特殊スキル「Hell」を使用することが出来る。

 効果:24分間、風神・雷神・鬼獣化を使うことが出来る。

    特殊スキル効果終了後、24時間「Hell」のスキルが使用不可能になる。

               24時間、全ての戦技が使用不可能になる。




 ――26の王は残り4人――




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 エンジェルクエスト攻略に関するスレ18


739:アトラ・ランダ・ダムド

 うおおおお! 『地獄の王』が攻略された!

 26の王はあと4人!


740:光の王子

 ついにここまで来たか

 やっと先が見えてきたな


741:ジャックランタン

 ええっと、残っている王ってAの王、Bの王、『世界を総べる王』『謎の王』だっけ?


742:ジャンハワード

 未だにAとBは名前すら出てこないな


743:パパロバ

 『謎の王』って地下迷宮に居るんでしょ?

 地下迷宮が発見されてからかなり経つのに未だに見つからないって・・・


744:フルメタルジャンク

 >>743 実は『謎の王』もユニーク職クラスの王だったりしてw


745:天然夢想流

 >>744 いや、それは無いだろう

 ・・・ないよな? ないよね?


746:DRAGON

 >>742 Aの王はラスボスだからまだわかるけど、Bの王の名前が出てこないのが意味不明だ


747:朝比奈さん

 『謎の王』って地下迷宮からミノタウロスだと思っていたけど、違うっぽいね


748:光の王子

 ミノタウロスは普通に地上への出入り口のユニークボスとして出てきてたからね


749:東京四郎

 つーか、地下迷宮広すぎね?

 隣大陸のジパン帝国にも出入り口があるんだろ?

 どんだけ広いっつーの!www


750:アトラ・ランダ・ダムド

 >>749 確かに広いよなw

 もはや地下迷宮と言うより地下世界だなwww


751:フルメタルジャック

 あー、地上と同じくらい活動エリアがあるんだから地下世界と言っても過言ではないかw


752:ジャックランタン

 そういや『世界を総べる王』の居場所が分かるヒントが見つかったんだっけ?


753:光の王子

 そうそう、たしか「東西南北交わる中心に世界は存在する」だっけ?


754:天然夢想流

 誰か『世界を総べる王』のヒント解けた人いる?


755:ジャンハワード

 俺は頭脳労働は専門外なんでw


756:東京四郎

 同じくパスw


757:朝比奈さん

 ((・д・` )( ´・д・))フルフル


758:DORAGON

 俺に聞くなよw


759:天然夢想流

 何だよw 誰も考えようとしないのかよw


760:光の王子

 >>759 じゃあお前が考えろよw


761:天然夢想流

 シ───(。-ω-。)───ン






ストックがなくなりましたので暫く充電期間に入ります。


                          ・・・now saving


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