スキマライフのスキマ~サトリさんに質問してみた。
一部設定的なものとかの、ゆるいまとめです。
サトリさんの存在意義を感じられないアナタに。
「お疲れ様です。私は今、大変忙しい状況にあります。
元々膨大であった仕事が、他者の担当分まで回ってきています。
仕分けても仕分けても、異界の魂が減りません。
手を抜きたくはないのですが、いつも以上に、終わりが見えません」
サトリさんって何者?
「職業はウェルカー。所謂、異界の管理者です。
いつの間にか現れる異界の魂の心を読んで判別を行い、別の異界へ進まれるお手伝いをしています。
なお、進まれる異界は選べません。ご了承下さい」
異界の魂って何?
「オルタンシアさんやテヴェルさんなど、別の世界から私達の世界に流れ着く魂です。
どこかの上位世界から大量に送り込まれ、増え続けています。
負の感情値が高いため、上位世界で不要と判別されたものが破棄されて来たと考えられていますが、所謂チート持ちも現れることから、真偽のほどは不明です。
いつの間にか発生するうえ数も多く、悪人と断じられる個体が殆どです。
私達から見ると…そうですね…漂着ゴミ、とお考えいただいて間違いないと思います」
ひどくね?
「彼らが現れ始めた頃は同胞として迎え入れたようです。
しかしながら彼らの特性上、トラブルを起こすことが大変に多く…もはや関係修復は不可能に。過去には結託した異界の魂達によって、私達の世界が壊滅状態にまで陥ったと記録されています。
それからは隔離政策を取りまして、判別は行うものの、どんな魂であっても別の異界へお送りすることが所謂国民の義務となりました。
ちなみに隔離区域は年々拡大し、私達の世界を圧迫し続けています」
チートについて。
「私達が選別して与えるものではありません。
今はあの形に落ち着いていますが、昔は各魂の手荷物であったりもしたそうです。
…お察しの通り、私達の同胞がそれを奪う事件も過去にはありました。
どうなったかって? 異界の魂達が結託したのですよ。
チートは上位世界の神にあたる存在が用意しているのではないかというのが定説です。
私達にできるのは、正しく身に付けて立ち去っていただく、そのお手伝いだけ。
…定説通りなら、私達のすることはどなたかに見られているのかも知れませんね」
ウェルカーについて。
「私達の世界は精神体が住む世界です。肉体はございませんので、念話が基本となります。
しかし稀に相手が伝えたいこと以上を読み取ってしまう個体が出てきてしまうのです。
個である以上は何もかもを相手に見通されたいわけではありませんので、そういう能力を持つものは発見次第ウェルカーとして組織へ所属させられます。隔離ですね」
ひどくね?(2回目)
「他者と自分が織り成す世界である以上は仕方のないことといえるでしょう。
現状に何も思わないウェルカーはいませんが、今後も変えようとする者は出ないと思います。
自分以外の全てを変えようと足掻くより、異界へ堕ちるほうが遥かに簡単なのですから」
サトリさんについて、もう少し詳しく。
「同僚達が数え切れないほど入れ替わる程度に長く生きています。
不満を溜めにくいか、諦めやすい個体であるために堕ちにくかったのでしょう。
それでも限界というものはありそうです。
各種能力については私達の世界において上位のようです。できるだけ目立たないようにしているのですが…『上司が頼ってしまうので邪険に扱いづらいけれど、能力的にはいないと時々困る』…そんな扱いにくい古株のようですよ?」
いや、サトリさんの本名は?
「表記不能、発音不能です。諦めて下さい」
オルタンちの裏庭について。
「リーシャルドさんは「敵を近付けない防壁」と認識していますね。
教会のシンボルに使われる素材と同じようなものが塀の一部に使われており、悪意あるものが近付くと体調不良を起こしますが、来歴などの詳細な口伝は途絶えて久しい。
グリシーヌさんが塀の性質を読み解いて夫に伝えたようです。
使用人達には「近付かないように」とだけ指示が出ていました。裏庭だけ警備が薄いのも、難攻不落だからです。子供達が楽しく遊ぶ分には、問題はありませんでした。
一般にそういう石材だと思われていますが、元は先史時代とある民族が使う魔法の1つでした。
今でも、その血脈はどこかの国に受け継がれているようです」
オルタンシアについてどう思う?
「お手伝いはできませんが、幸せになってほしいのは本心です」
アンディラートについてどう思う?
「協力者なので、できればもっと協力して下さると助かりますが…反面、無闇に呼ばないというのも好感が持てるものです。過去大抵の協力者は私を「ランプの魔神」だと思っていましたから」
テヴェルについてどう思う?
「特に思うことはありませんが…そうですね、あまり長く生きられなさそうな方ですよね」
如月さんについてどう思う?
「仕事が増えて大変に迷惑しております。是非、自重して下さい」




