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バナナボートで異世界へ  作者: 秋野 木星
第二章 王都への旅 VS 古民家改修
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side ミノル ステータス活用法

あれから、リノはステータス画面をもう一度、確認していたが、「あ、これは何とかなるぞっと……」そう言いながら、ステータス画面を触り、事態を解決したようだった。


「何をしてるんだ?」


ミノルが不思議に思って聞くと。


「サービスポイントをスキルに移動したら、たいていのことは何とかなるのよ~」


とリノに教えられた。


よく意味がわからなかったので、ステータスをオープンにしてもらい、具体的に説明してもらうことにした。



《リノのステータス》


……………………

体力 210

魔力 260


レベル 5 New

スキル 異世界人パック 267, 魔法全般対応 325

スキルポイント 0



さっきやったのは、スキルポイントを100と91に分けて、異世界人パックと魔法全般対応スキルに割り振りをしたそうだ。そうしたことで、レベルアップ条件が整い、レベルが上がると、体力や魔力が基本値に戻るらしい。


割り振りの仕方が、リノらしく非常に大雑把だ。

けれどミノルも異世界ものオタクなので、違和感に気づいた。


「お前、魔法タイプなんだな。魔力量が体力より、たけーじゃん」


「え、兄貴のは違ったの? 私にも見せてよ」


「ほれ、俺のはこんな感じだ」



<ステータス・オープン>


名前 ミノル

年齢 19歳

人種 アサヤ系異世界人

分類 男


体力 87/120

魔力 74/90


スキル 異世界人パック、 魔法全般対応


レベル 1 New

スキルポイント 47 New



体力や魔力の数値が、リノの半分くらいしかない。


「あれ? レベルとスキルポイントが増えてる」


でも、出会いヶ浜で見た時と違い、リノと同じようなレベル表示が追加されていた。


「ホントだぁ。兄貴のは魔力より基本体力値が高いね。そのスキルポイントがボーナスポイントだから、パックと魔法に、20と27、割り振ればいいのよ」


「どうやって?」


「考えるのではない、念ずるのです」


リノが怪しい宗教家のようなことを言うので、ミノルは苦笑しながらも、妹の言うように念じながら数字を触ってみた。


すると、スキルポイントの数字がキレイに分かれて、異世界人パックと魔法全般対応スキルに吸い込まれていった。


ミノルのステータスはこう変わった。



<ステータス・オープン>

……………………


スキル 異世界人パック 20, 魔法全般対応 27


レベル 1

スキルポイント 0



リノによれば、「確信はないけど、スキルに移したポイントが100か、200を超えるごとにレベルが上がるのではないか」と思っているらしい。


なるほど、リノらしい、


「お前なぁ、100と200じゃ数字が違いすぎだろ!」


ここはツッコんでもいいところだろう。


けれど、リノは二回、魔力酔いを起こしたらしいので、そんな無謀な使い方をしたことで、スキルポイントや経験値が溜まったのではないかと思える。


つまり……ラノベでよくいう魔力を使い切り魔力の器を大きくするということか。なら、寝る前に魔力酔いを起こさない限界まで、魔力を使い果たして寝るのがいいな。






リノはさっき出来なかった【クリーン】の魔法を、もう一度使ってみるらしい。

このボロボロの古民家が、クリーンをかけたぐらいでどれだけ変わるのか、ミノルとしては懐疑的だったが、本人がやる気なので任せてみることにした。


「いくよ。ノミも虱も、カビも埃も雑菌も、すべて出て行って、この家から【クリーン】」


なんとも個性的な魔法の詠唱だったが、リノが唱え終わったその瞬間、大きな光の渦が目の前の家を取り囲み、グルグルと回りながらしばらくこの場にとどまっていた。

やがて、渦の中の光の粒々が空に昇り始めた。

だんだんと薄くなる光の帯が最後にふわりと消え去った後には、すっかり元の木肌を取り戻した家が、そこに建っていた。


「スゲー。空気まで変わった」


「でしょう? オータムの安宿の女将さんにも喜ばれたのよ~」


「宿で、こんな派手な魔法を使ったのかよ。他の宿泊客がびっくりしたんじゃね?」


「そうなのかな、他の人には会わないようにしてたからわかんないや。だって安宿なんて男ばっかりなんだよ。だから兄貴がこっちに来てくれてよかった。これからは、宿で隠微や隠密や過剰な結界魔法をかけなくて済むもの」


「そうだったのか……」


会った時にしてくれた話だと、楽しそうで勇敢なリノの姿しか思い描けなかったけど、女の子一人で暮らしてたんだもんな、こういう不安があって当然だ。


ミノルは、黙ってリノの肩に両手を置き、ポンポンと叩いた。


「これからは、兄ちゃんがいるからな」


ミノルは、小さい頃にリノに呼ばれていた時のように、つい自分で兄ちゃんと言ってしまって恥ずかしくなった。


でも、妹はいつものように兄の恥じをあげつらってからかうことはしなかった。

ただ生意気な顔をして、嬉しそうにニコリと笑っただけだった。

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― 新着の感想 ―
クリーン魔法が欲しい〜! 大掃除で荒稼ぎだー!(笑)
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