ステータスと砂漠地帯
『さて、我が主!終わりましたよ!!』
「ご苦労さま、んじゃ帰るか」
『はっ!』
『おう!』
襲ってきた奴らが塵になって消えていくのを見守ると、俺達は元来た道をたどって街へと歩みを再開した。
さて、あの化け物といい今回の襲撃といい、何だかんだで経験値はゲットしたのだろうけど、結果は如何程かな━━
アキ Lv17
種族 ヒューマン
メインジョブ
ガーディアンLv15
『タウント』『アサルトインターセプト』
『フォートウォール』
Str: 4(-3)
Vit: 16(+15)
Dex: 1
Int: 1
Mnd: 3
Agi: 3
Luk: 3(-5)
SP: 21
サブジョブ
ネクロマンサーLv15
『サモンスケルトン』『サモンマルチスケルトン』
『死霊読心術』『サモンジェネラルスケルトン』
『従魔召喚』
・ほね太郎Lv13
・くま五郎Lv13
・セキトバLv7
パッシブスキル
騎乗スキルLv4
死霊の主Lv5
逆境Lv1
装備
右腕:死霊守護者の大盾
左腕:Nodata
頭:死霊守護者の兜
胴:ウッサーT
腕:死霊守護者の篭手
腰:死霊守護者の腰鎧
靴:死霊守護者の鎧靴
アクセ
指輪:死霊王の灯火
首飾:Nodata
やっぱり簡単にはレベルは上がらないか……でも収穫自体はあったぞ。
まずくま五郎とセキトバのレベルアップ、そして次にパッシブスキルの欄にある逆境だ。
新しいスキルにご満悦のアキは、スキル一覧に書いてある逆境をタッチしスキル詳細を表示する。
逆境
不利な状況下での戦闘を幾度と無く乗り越えて来た者のみが手に出来る。
ステータスマイナスを5%軽減
レベルが1上がる事に5%上昇
ステータスバク下がりの俺にぴったりのスキルじゃないか!!
恐らく100%であるLv20まで上がることは無いであろうけれど、それでも少しでも減少が抑えられるならこの先色々とできることが増える。
このまま逆境を上げていけばその内ステータス値が0に戻せるかもしれない。
そうしたらVitだけじゃなくてちゃんとに他のステータスも上げられる。
「よし、まずはレベルよりも先にこっちを上げるか」
アキはそう呟くとセキトバを全速力で走らせた。
~~~
時は少し遡りアキが館に着いた頃、シャケ一行はアキの行きたかった砂漠地帯へと足を踏み入れていた。
「うぅっへぇ…………ば〜かあちぃなこりゃ」
「当たり前だ、この砂漠地帯、いるだけで体力が削れるらしい……ここをさまよっていたら死に戻りしたって話をよく聞く」
シャケが手で自らを仰ぎながら悪態をつくと、それにムイスラが砂漠地帯の説明を交えつつ返す。
「こ、これは帰って用意した方が……」
「いや、ここまで来たからには砂漠地帯の街に行こう。情報によればあと少しで着く、むしろ帰った方が危ないかもしれない」
汗を流すエストの言葉に、ムイスラは即座に最善策を理由付きで切り返す。
「確かにここまで結構移動してきたからねぇ……ミー、タブリン、大丈夫か?」
「私はへーきかな、服とか髪がくっ付いて気持ち悪いけど」
「ぼ、僕も平気ですよ、どんな敵でも当ててみせます…………」
「よーしタブリンおめーは俺の上だ」
シャケは動くのも限界そうなタブリンを担ぐと、全員に回復魔法を使い目的地へ向かい走り出す。
「ミーはエストの事頼んだ!」
「はーいはい、エストちゃんちょっと失礼するよ〜?」
「ひゃっ!!」
「ごめん、くすぐったかったね。でも早くしないと置いてかれるから気にせず行くよ?」
エストの反応にミーは少し申し訳なさそうにするが、その数コンマ後にはシャケ達に置いて行かれない為に全速力で走る。
「ムイスラ!あとどれ位だ?!」
「この砂の山を超えればすぐしただ!!」
「それじゃあ登りきったら砂でサーフィンでもするかね」
「「賛成!」」
「えぇっ!?ちょ、ちょっと待ってくださいぃ!!」
ミー達はエストの制止を無視してアイテムボックスから取り出した木の板に乗り、眼下の街へ向けて滑るのだった。




