みんなで海水浴 その5
その後、たくさん遊んだ僕らはホテルに帰った。
そして海水に浸かったから温泉に入ることにした。
「それじゃあ温泉に行きましょうか。」
「温泉は一階の大浴場にございます。因みに効能は不眠解消、疲労回復、美肌、冷え症改善など色々ございますが一番のメインは子宝に恵まれやすいという点ですね。因みに茜様のお父様とお母様もこちらの温泉に入って数日後、妊娠しました。」
「それ、後で詳しく教えてください!」
真理ねえさんが鼻息を荒げて聞いていた。ヤメテ!我慢するのメッチャキツいんだから!
そして天子さんの案内で僕らは大浴場へと着いた。
「ここが大浴場です。因みに男湯はただいま故障中で使用できないため翔吾さんには女湯に入っていただきます。」
「…………はぁ!?」
天子さんが意味不明なことを言ってきた。
「故障中ってどういうことですか!?」
「ちょうど皆様が海で遊んでる間に何故か、そう何故か突然男湯からお湯が出なくなるという不可解なことが起こったんですよ。」
「それ絶対嘘ですよね。仮に本当だとしたらあなた達が絶対何かしましたよね?」
「さあ?私達は何も知りませんよ?妖怪のしわざでは?」
そんなわけないでしょ!こうなったら部屋に付いてる風呂に………
「そうそう、お部屋にあるお風呂も故障中でございます。因みにどちらも修理が終わるのはちょうど翔吾様達がお帰りになられた後に終わるそうですよ。」
マジで!?
「というわけで翔吾様は女湯に入りみんなで混浴する選択肢しかなくなりました。ではどうぞごゆっくり。」
「ほらほら翔吾。天子さんもこう言ってることだし観念してお風呂入りましょ。にしても懐かしいわね。最後に翔吾とお風呂に入ったのは翔吾がまだ小3のときじゃなかった?」
「いいなあ………翔吾先輩(ショタver)とお風呂に入ったことがあるなんて………。」
「子どもの頃の翔吾とお風呂に入ったのなんて私と咲希と明日菜ちゃんと真魚ぐらいじゃない?」
「えっ!?真魚さん翔吾先輩とお風呂入ったことあるんですか!?」
「社長とは高校の頃、先輩後輩の関係だったんですよ。翔吾くんとお風呂に入ったのは確か社長と一緒に帰宅中、突然雨が降ってきてそれで社長の家で雨宿りをしようという話になったんです。で、そのついでに社長の家でシャワーを浴びる際、社長の家にたまたま遊びに来ていた翔吾くんと一緒にお風呂に入ることになったんですよ。ショタ翔吾くんは本当に可愛くていまも待ち受けにしてるんですよ。ほら。」
「うわー懐かしー!」
「翔吾先輩可愛い………ジュル………」
「ちょっと燐火ちゃん?なんか獲物を狙う猛獣みたいな目付きしてるわよ?」
「他にはないんですか!?」
「あるわよ。というか翔吾の小さい頃の写真はいつも持ち歩いてるんだもん。私が撮ったやつの中でも特にベストセレクションを!」
『見せてください!』
みんなが満場一致で見たいと言った。てか天子さん関係ないでしょ!
「まずはこれね!」
そう言って真理ねえさんは写真を見せた。げ、こ、これは………
「これは翔吾がお風呂から出た後、タオルを持ってくるのを忘れて裸でうろついてるときの写真よ!」
『おおー!!!』
ヤメテ!
「次はこれ!」
もヤメテ!
しかし僕の願いは届かず僕の子供の頃の写真はどんどん公開されていった。
「ラストはこれよ!」
やっとラストか………いったいどんな………
「これは小さい頃、翔吾がおねしょした写真よ!私、今でも辛いときはこの写真見て元気をチャージしてるの………。」
「いいなー。そんな超お宝写真があるなんて………。」
「よかったらみんなにもコピーしてあげようか?」
「え!?マジですか!?」
「社長!あなたには一生ついていきます!」
「毎日枕に入れよ………。」
「神はここにいた………。」
「あの、いくら払えばいいですか?1億ぐらいですか?」
「小さい頃の翔吾のレア写真………うへへまたコレクションが増える………。」
そんなわけで僕の超恥ずかしい写真はみんなに渡されることになった。
僕は抵抗したがみんなの抵抗は凄まじく、誰にも見せないんだったらいいと許可までとらされてしまった。
てか天子さん!なんであんたまで貰うことになってんの!
作者は女心をあまり理解してないので変なところがあったらいつでも指摘してください。




