みんなで海水浴 その4
「さあ最初は何する?」
「やっぱり海で泳ぐのが一番ですよ。」
「でもいろんなアトラクションもあるんだっけ。」
「この海では飛び込み台やドラゴンボート、フライボードなどで遊ぶこともできますよ。」
「フライボードってテレビで見たことある!確かに専用の道具から水が噴射されて、その水圧で空を飛ぶウォーターアクティビティだよね。1回やってみたかったんだよね。」
「私もやりたい!」
というわけで最初はフライボードをすることにした。
「最初は翔吾からで良いわよ。」と真理ねえさんが言ったので最初に僕がすることになった。
「何かコツとかあるんですか?」
「うつ伏せの状態から足を水中に入れて、膝を真っ直ぐ伸ばせばいいですよ。足につけている機材から水圧がかかるので、少し足腰の力がいりますが、余計な筋力は特に必要ありません。」
へぇー、そうなんだ。
僕は係りの人が言っていた通りにやってみた。
おおおおおお!飛んだ!飛んだよ!そこから横回転したり縦回転したりといろいろしてみた。
「す、すごいですね………。一発で簡単にマスターした人、私初めて見ました………。」
「そうなんですか?結構簡単にできましたけど………」
「ねえ、これ翔吾を最初に先発したの不味かったんじゃない?」
「そうですよね………。だってこれの後にやるんですよね………私もちょっと翔吾さんの後にやるのはちょっと無理ですよ………。」
「なら私が行こう!」
「ええっ!杏奈ちゃんマジ!?」
「赤っ恥かきますよ?やめといたほうがいいんじゃ………。」
「私は咲希ねぇとは違って運動神経いいから大丈夫!」
そう言って杏奈ちゃんがフライボードを始めた。
「へっへーん、どう?私の実力!」
杏奈ちゃんも結構高く飛んでいる。僕と同じように横回転と縦回転もやってた。
「う、嘘でしょ!?初心者なのに一発でマスターした人が2人も………」
「へへへーどうだ!まいわあっ!」
杏奈ちゃんが調子に乗ってるとバランスをくずして落っこちてしまった。
「あ、杏奈ちゃん大丈夫かな?」
すると杏奈ちゃんが浮かび上がった。ってええっ!?
「ありゃー失敗失敗。」
「ちょ、ちょっと杏奈!あんた水着が………」
杏奈ちゃんの水着が外れて上半身裸になっていたのだ。そりゃそうだあんな紐同然の水着着てたら簡単に水着がずれるわな。
「え?…………………………うわあああああ!!!!」
水着がずれて上半身真っ裸になった杏奈ちゃんは顔を赤らめて海にそのままダイブした。
良かった。杏奈ちゃんもちゃんと恥じらいがあって。あんな水着、いくら人が他にいないからってそう簡単に着れるもんじゃないと思うし。その後、他の皆も体験したがみんな何度も失敗しており、係りの人が安心していた。「良かった。自分の頭はおかしくなっていなかった。」と言ってたけど何かおかしなものでも見たのかな?
作者は女心をあまり理解してないので変なところがあったらいつでも指摘してください。




