みんなで海水浴 その2
「リゾートホテルFUDOUに到着いたしました。降りる準備をなさってください。」
リムジンから外の景色を楽しんだり高級フルーツや飲み物を味っていた僕らは天子さんのアナウンスで到着したことに気付き、急いでリムジンから降りた。
『うわぁ………………。』
リゾートホテルFUDOUは日本どころか世界でもトップクラスレベルのリゾートホテルだ。外見はもちろんホテルの設備や部屋の豪華さ、ホテル内のレストランや温泉などは普通のリゾートホテルが霞むほどだ。
「ここがリゾートホテルFUDOUかあ………世界でもトップクラスのリゾートホテルを貸し切りにできるなんて………」
「ホント、スゴい人がお隣になったわよね………。」
「おーい、翔吾にぃ!真理ねえ!そんなとこで話してないで早く行こ!」
「そうだね!よし!行こうか!」
「それでは案内いたします。」
僕らは部屋に案内された。
え?ここって………
「こちらが皆様がお泊まりになられる部屋でございます。」
「あ、あのー………」
「ん?どうかなさいましたか?」
「ここ、VIPルームって書いてあるんですけど………。」
「ええそうですよ。しかも今回は翔吾様達専用に改造したプレミアムVIPルームになっております。それがどうかなさいましたか?」
「プレミアム!?改造!?そんなことしていいんですか!?」
「重蔵様と凉子様のお願いなので。」
「そ、そうなんですか………」
でも使うのにやっぱり躊躇が………。
「あれ?みなさんどうしたんですか?早く中に入りましょうよ。」
茜ちゃんだけは何も気にせずに中に入っていった。お金持ちはこういう部屋にも慣れてるんだろうな………。
あれ?てか俺、みんなと同室なの?
「あの天子さん。聞きたいことがあるんですけど。」
「はいなんでしょうか?私の携帯電話の番号と住所なら話せませんが。」
「そんなこと聞きませんよ!あの、俺ってみんなと同室なんですか?」
「当たり前じゃないですか。何当然のことを聞いてるんですか。」
「いやいやいや!茜ちゃんがいるでしょ!他のみんなは恋人だから百歩譲ってまあいいとしても茜ちゃんも同室はさすがにアウトですよ!」
「ほう。ということは翔吾様は茜様を仲間外れにしてみんなで夜の運動会をなさると?」
「そんなこと絶対しません!」
「えっ!?ちょっと翔吾!ホントにしないの!?」
「………杏奈ちゃんが高校生になってから!」
「じゃあ私が高校生になった日の夜は眠れないね!」
「…………ダアアアッ!そんなことを話したいんじゃなくて!」
「ちょっとしたジョークですよ。ジョーク。茜様が同室の件については重蔵様と凉子様、そして他ならぬ茜様の希望なので。」
「そ、そうだったんですか………。」
「それじゃあ部屋をお楽しみくださいね。」
「は、はい………。」
そして僕達全員はプレミアムVIPルームの中に入った。
うわぁぁぁぁぁ…………スッゴイや。もはやホテルの一室というより最高級マンションの部屋のリビングって感じだよ。
「翔吾にぃ!早く海で遊ぼ!」
「そうだね。行こうか。」
というわけで僕らはさっそく海に向かうことにした。
作者は女心をあまり理解してないので変なところがあったらいつでも指摘してください。




