後輩、先輩に完全にホレる
今回は燐火視点で進みます。
私の名前は火野燐火。
突然だが最近気になる人が出来た。
その人の名前は神代翔吾、私が通う最光学園の先輩だ。
翔吾先輩とはこの前私がしつこい男にナンパされたときに助けてもらってからの付き合いだ。
いつもお弁当を一緒に食べている。
まあ2人きりというわけではなくて翔吾先輩の妹ポジの杏奈ちゃん&咲希ちゃん、幼馴染ポジの明日菜先輩、先輩ポジの雪美先輩と一緒に食べているのだが。
そして今日とある出来事があり、私の翔吾先輩を思う気持ちは『気になる先輩』から『生涯を共に過ごしたい男性』に変わった。
今からその出来事を話そうと思う。
あれは今日の放課後のこと。
私はいつもと違って先輩達と一緒に帰った。
私の家は翔吾先輩達の家とは真逆の方向にあるのでいつもは友達と帰っているが、今日は翔吾先輩達の帰り道の途中に新しくオープンしたクレープのお店があり、甘い物好きの私はそのお店に行きたかった。そしたら翔吾先輩と明日菜先輩も今日、そのお店に行くと言っていたので私は先輩達と一緒に帰ることにしたのだ。
因みに杏奈ちゃんは友達と約束が、咲希ちゃんは夕飯の買い物で、雪美先輩は仕事で行けないらしい。
そしてそのクレープのお店に着き私達はクレープを食べていた。
そして翔吾先輩がトイレに行ったときに事が起きた。
「なあ、燐火……。」
名前を呼ばれたので振り返るとそこには私の幼馴染の素誤井葛男がいた。
「何の用?葛男。」
「なあ……誰だよさっきの男は…」
「何あんた。何の用?」
「てめえには話しかけてねえ!俺は燐火に話しかけてるんだ!おい燐火なんで男と一緒にいるんだ?」
「何言ってるの?別に私が誰といようが私の勝手でしょ?」
「は?ふざけんなよ!お前は俺の女なんだから俺の側にいろ!」
葛男は意味不明なことを言ってきた。いつ私があんたの女になった?
「ねえ燐火。コイツ誰?燐火の男だって言ってるけど。」
明日菜先輩が聞いてきた。
「コイツは私の幼馴染の素誤井葛男です。私、コイツの女になんてなった覚えありません。そもそも葛男には彼女がいたはずですし。」
「ねえあんた。燐火はあんたの女になった覚えはないし、そもそもあんたには彼女がいるって言ってるけど?」
「あ?彼女とはもう別れた。それに燐火は俺の幼馴染だ。小さい頃からずっといたから燐火は俺の女だ。燐火は俺の女だからどう使おうが俺の自由だ。燐火は俺の言うことを聞いてりゃいいんだよ。」
は?何コイツ。私はあんたの道具じゃない!
「あんたさっきから燐火を道具みたいに言ってるけど燐火は物じゃないのよ!燐火に謝んなさいよ。」
「はあ?女の分際で男に口出してんじゃねえよ!燐火!さっさと来い!」
「やめなさいよ!」
「邪魔だ!」
「きゃっ!」
「明日菜先輩!」
葛男は止めようとした明日菜先輩を突き飛ばした。
そして私の腕を掴むと無理矢理何処かに連れていこうとした。
「離して!」
「うるさい!女の分際で俺に命令するな!」
すると葛男の腕を誰かが掴んだ。
その人の顔を見ると翔吾先輩だった。
「明日菜、大丈夫?何があったの?」
「うん、大丈夫。アイツに突き飛ばされただけだから。」
「そうか、無事で良かった。」
「てめえさっさと俺の腕を離しやがれ!」
そう言って葛男は先輩に殴りかかったが、翔吾先輩はそれをかわして葛男の顎にアッパーを決めた。
葛男は思わずうずくまり翔吾先輩はその隙をついて葛男の頭にかかと落としを決めた。
そして翔吾先輩はそのまま葛男の頭を踏みつけながら「明日菜と燐火に土下座しろ。」と言った。
「ひっ!た、大変申し訳ありませんでした!」
完全に翔吾先輩にビビった葛男は私と明日菜先輩に土下座した。
「それから僕のいないところで明日菜や燐火に手を出すんじゃないぞ。もし手を出したらどうなるか分かってるんだろうな……。」
「は、は、は、はい!わ、わかりました!」
「じゃあとっとと消えろ!」
「わ、わかりました!」
そう言って葛男は何処かに逃げていった。
そしてそのやり取りを見ていた私は先輩のことを意識しまくっていた。
そのときはもう胸がドキドキいってるのが止められなかった。
私、火野燐火はこの人と人生を共に歩みたいとそう思った。
そしてその日の夜、明日菜先輩からとあるグループに誘われた。
そのグループの名前を見て私はすぐそのグループに入ることにした。
<翔吾の嫁になり隊(7)
りんかがグループに参加しました。
女の子の気持ちってこんな感じで書けばいいんですかね?
作者は女心をあまり理解してないので変なところがあったらいつでも指摘してください。




