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あな嫁~あなたの目の前に野生のお嫁さん候補(お嬢様)が現れた!!入力コマンドは!?……だがしかし、コントローラーにシカトされてしまったようだ。~  作者: 立花ユウキ/scarlet
第4章本編『そして旅支度の果てに……』

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第89話 穴が3つも開いているだと!?

「許容量を超える魔力を入れちゃうとね……魔力が暴走して大爆発を引き起こして最悪……いや、ほとんどの人は助からないって話なんだよ」

「そ、そうなのか!? だったら入れる側だってそれなりのリスクを背負ってやってるんだな! だったら魔力を注入してもらうのが高くなるのも、仕方ないのかもしれないなぁ……」

(魔力を入れる側にも『命』がかかってるんじゃ、ボッタクリたくなる気持ちもわからないでもないなぁ。ましてやそれが、魔法が使えない人も扱えるほどの便利アイテムなら、尚更そう思っちまうよ)


 ジャスミンの説明を聞いて、それぞれの立ち位置によって『様々に思惑』が違うことを知ることができた。そこでふと、あることに気がつく。それは……静音さんが『金』に執着する理由だ。


 今まではただのお金大好きメイド(守銭奴)だと思ってたが、もしかしたら静音さん(彼女)なりに何かしらの理由(・・・・・・・)があるのかもしれない。そんな思いから何気なく、隣の棚で商品を見ていた静音さんへとジャスミンに断りを入れてから、声をかけてみることにした。


「ジャスミン、ちょ、ちょっとだけ待っててくれるか?」

「うん? あっいいよー♪」


 ジャスミンの返事はとても軽く、たぶん面白い顔をしていたのだろうが、オレは無視するかのようにそのまま静音さんへと声をかける。


「静音さん……ちょっといいかな?」


 オレが声をかけると静音さんは両手に商品を持ったまま、クルリと180度ターンをした。


「はい? あぁ……アナタ様。どうかなさったのですか?」


 静音さんはまるでオレから声をかけられるのを、最初から知っていたか(・・・・・・・・・・)のような(・・・・)行動を取っていた。


「(な、何だ今のはっ!? オレが声かけるのを待っていたかのようにスムーズに、しかも最古フレイク2の主人公バリにクルっとターン(クイックターン)したんですけど!?)」


 すぐさま直感で「もしかしたら、声かけないほうが良かったのかも……」っと思い直し、会話を強引に終了させることにした。


「いや、ごめん。やっぱりなんでもな……」

「あ~ワタシが『お金』に執着する理由ですか?」

(ごめん、既に無理だったわ。しかもまだこっちが聞きたい質問をしてねぇのに、既に質問する内容知ってやがるとか……どんだけチートなんだよこの人は!!)


 まぁ一応、この世界の管理人(臨時アルバイト)だし、オレの心を勝手に読解(リーディング)できるし、何より静音さんだしな! っともう最後の言葉だけで強引に納得することに。


「そぉ~ですねぇ~……お金の匂い(・・・・・)が好きだから! ……ですかね? もちろん硬貨よりも紙幣の方(・・・・)ですよ♪ あっでも金貨の匂いなら好きかもしれま……」

「…………」


「夢は夢のままが1番いい……」そんな誰かの言葉を思い出すと、オレは静音さんに対して無言のアピールを貫く。


「……それでですねぇ~、実は紙幣のインクによって匂いが違ってまして……」


 だが強固防壁の静音さんはまだ『お金の匂い』について語っていた。オレは無言だけでなく、それ(・・)をお耳で認識することを拒絶しようと試みる。……みるが「たぶんこの人、いつまでも止まんねぇよ……」っと思い、再び強引に話題を逸らすことにした。


「し、静音さん!! ところで手に持っている物はどんな商品なの!?」


 静音さんが語ってる説明を遮るように、少し大きめの声で質問する。


「……た印刷する紙によって……へっ? ああ……これですか♪」


 っと静音さんは両手に持っていた商品を掲げて見せた。


「アナタ様聞いて驚いてくださいませ! なんとこれはあの『伝説の勇者が残した!!』っと言われてみたい(・・・・・・・)『宝の地図』なのですよ!!」


 静音さんはそう声高らかに、そして何故か自慢げに、右手に持っていた地図をぐいっとオレの顔面に突きつけてきた。


「(力入れすぎて地図グチャグチャになってんぞ。それまだ買ってねぇんだろ? しかも宝の地図とやらなんだろう? ……すっげぇ雑だなおい!)」

挿絵(By みてみん)

「そ、そう……なんだぁ……」


 オレは先程よりも言葉に、そしてがドン詰まりしていた。何故なら……


「(だってよ、宝の地図は分かるぜ。でも『~言われてみたい』って枕言葉(・・・)が、どうにも気になるんだよなぁっ!! そもそもどんな存在の地図なんだよ!? いや待てよ……ってか言われてねぇ(・・・・・・)じゃねぇかよ!!)」


 もはやツッコミ処が新装開店セールでお祭り(フェスティバル)常態だった。


「そ、それで……左手に持ってる『鍵』は何なの……静音さん?」


 もはや口も開きたくなかったが「この人、どうせまた勝手に喋りだすんだろうなぁ~」と思い、先制攻撃の如く質問することにした。静音さんの左手には、まるでRPGに出てきそうな鍵が握られていた。持ち手部分には穴が3つ開いており、先端部だけでなくここも鍵の役割を果たすのかもしれない。

挿絵(By みてみん)

「アナタ様よくお気づきになりましたね! それでは、先程と同じようにもう1度だけ驚いて下さいね!! ……こちらはなんとっ!! その地図に記された宝を開けるための『今日こそは宝箱を開けてみたいなぁ~』っと言う商品名(・・・)呪われた鍵(・・・・・)なのです!!」

「……ご、ごめん。……何って商品名だって言ったの?」


 オレは聞き間違いだと思い、静音さんに聞き返すことにした。


「もうぉ~アナタ様ったらぁ~♪ マジで痴呆症なのですか? じゃあ、特別サービスでもう1度言いますね! 『今日こそは宝箱を開けてみたいなぁ~』です!!」


 そうドヤ顔を決めつつ静音さんは、呪われる効果音(SE)を口ずさんでいた。


「でろでろでろでろ、ででーん♪ でん?」

「(な、何で最後だけ外しやがったんだコイツ???)」



 第90話へとつづく。でろでろでろでろ、ででーん♪

※ツッコミ処=あな嫁独自の語句。甘味処(かんみどころ)のツッコミバージョンを指す

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