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あな嫁~あなたの目の前に野生のお嫁さん候補(お嬢様)が現れた!!入力コマンドは!?……だがしかし、コントローラーにシカトされてしまったようだ。~  作者: 立花ユウキ/scarlet
第4章本編『そして旅支度の果てに……』

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第88話 危機的状況でも、人間は人間。本質は変わらないもんさ

挿絵(By みてみん)

「お兄さん、大正解だよ♪ そう、この魔法石の凄いところは、例え魔法が使えない(・・・・・・・)ボクやお兄さんのような人でも、誰でも魔法が使えるってのが1番のメリットなんだよ!!」

「そりゃ凄ぇぇなっ!? 戦闘時に誰でも使えるわけなんだろ!? あっ! でもさ……良いことばかりだけど、当然悪いこともある(・・・・・・・)んだよな?」


 オレは「誰にでも使える魔法!」っと聞いてやたらと興奮していたが、すぐにそれ(・・)に気付き冷静になった。


「あっお兄さん、そこに気付いちゃった? そうなんだよねぇ~……もちろんデメリットも多くあるんだよ。さっきも言ったけど、まず魔法石自体が貴重な物で、値段が高くて普通の人ではそんなに多く買えない」

「戦闘時には壊さないと使えないわけだし、何より値段が高けりゃそんなにバカスカ(・・・・)使うわけにもいかねぇもんな!」

「そうだね。それよりも、何度でも使えて安定している『武器』や『防具』を買う人の方が多いね」

「やっぱり戦いの基本は『剣』なのか。……ジャスミン説明を続けてくれるか」


「うんいいよ♪ ……で、それと空になった魔法石に魔力を入れてくれる人の確保も必要になってくるんだよ」

「あ~確かに仲間に魔法を使えるヤツがいないと無意味になっちまうもんな」

「まぁ仲間(パーティー)に魔法を使える人がいない場合でも、ボクのようなお店に来れば魔力入りの魔法石も買えるんだけど……」

「それだと値段が高くなるんだもんなぁ~。……例えばだけどさ、ジャスミンの店で空になった魔法石だけを買って、魔法を使える人に魔力注入を頼むってのもできるんだろ?」


挿絵(By みてみん)

「お兄さんの言うことも分かるけど……空になった魔法石に魔力を入れてもらうのにも、結局はお金がかかっちゃうんだよね。もちろんその場合はボクの店で、『魔力入りの魔法石』を買うよりは多少(・・)安くなるだろうけど、魔力は『専売特許』みたいなモノになってるからボッタクられる(・・・・・・・)事も少なくないし、魔力を入れたフリ(・・)だけされてお金を騙し取られる事もあるんだよ!」


ボッタクリ(・・・・・)に、魔力を入れたフリ(・・・・・・・・)だってぇ~っ!? そんなことまであるのかよ!! だ、だってさ、この世界は魔王軍とやらに攻められて、大変な時なんだろ!? そんなことしてる場合じゃねぇだろうがっ!!」


 オレはジャスミンの言っている事が(にわか)には信じられず、また「何で人間同士でそんなくだらねぇことしてんだよ!」っと(いきどお)り、ジャスミンに詰め寄ってしまう。


「うん……そうなんだけどさ。結局は『武器』や『回復薬』なんかはもちろん、毎日食べるパンだってお金で買うか、物品交換でもしないと生きていけないしね。そりゃもちろん魔王軍の攻撃も深刻だけど、日々の生活を維持するのもそれと同じくらい大変な事なんだよお兄さん」


 「まぁ結局はボクのような店で買うのが、1番安心できて『確実』って事なんだよだね……」とジャスミンは苦笑いとも取れる複雑そうな顔をしていた。


「マジかよ……」


 オレはジャスミンの言葉にショックを隠しきれなかった。


この世界には魔王軍がいて、しかも村々を、そして人々を襲い、しかもこの世界の住人はその恐怖に晒されながらも日々の生活をしているのだ。オレが……いや、オレ達が魔王を倒しても、当たり前だがこの世界に住む住人達は、その後も(・・・・)ここで生活をしていかなければならないのだ。

 

 オレは今までこの世界はおふざけばかりだと勘違いしていたが、みんな生きることに、そして毎日の生活をすることで必死なんだ。


 もしかしたらオレは「自分は異世界から来たから、魔王さえ倒したらすべてが終わるんだ! そして元の世界に帰れるんだ!!」そんな事ばかり考えてて、思えばこの世界に住む住人達の事はこれっぽっちも考えていなかった。『自分には安全で帰れる(・・・・・・)場所がある(・・・・・)』そう心のどこかで気が緩んでいたのかもしれない。だから余計に、ジャスミンの話はショックが大きかったのかもしれない。


「(おーいお兄さぁ~ん。聞いてるぅ~?)……お兄さんってばぁっ!!」

「あぅっ!! な、なんだ! 地震か???」


 いきなりの大きな声と、体を揺さぶられてることに瞬間的に驚いてしまう。


「やっと気付いてくれたぁ~っ! どうしたのお兄さん? 何かボーっとして、意識飛んでたみたいだけどさ……大丈夫???」

「あ、ああ……大丈夫だ。う、ん。大丈夫……」


 どうやらジャスミンはオレがボーっとしている間、ずっと気遣ってくれてたようだ。


 先程のジャスミンの説明が頭から離れなかったが「今は考えるのは後にしよう……」そう思い、どうにか立ち直りジャスミンに続きを説明してくれるように言った。


「わりぃ一瞬意識飛んでたわ。……続き、説明してくれるか?」


「ほんとに大丈夫なの?」っとオレの顔色を伺いながらも、仕切り直しのように咳払いをし続けてくれた。


「では……こほん。他にも魔法石には『注入できる魔力量』と『相性』ってのもあるんだ!」

「魔力量と相性……ね。まぁこんな小さいんだから、いくらでも魔力が入ります!! ってわけはねぇわなぁ」

(もしそんなことになったら、モンスターでも1撃で(ほふ)れるだろうしなぁ~)


「そのとおりだよお兄さん! まぁ大きさにもよるけど、ある程度入る量が決まってて、それ以上の魔力を入れると……」

「(ごくりっ)……い、入れるとどうなるんだ!?」



 おっきいの(魔法石)に入れ、(魔力を)(そそ)ぎつつ、お話は89話へとつづく

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