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あな嫁~あなたの目の前に野生のお嫁さん候補(お嬢様)が現れた!!入力コマンドは!?……だがしかし、コントローラーにシカトされてしまったようだ。~  作者: 立花ユウキ/scarlet
第4章本編『そして旅支度の果てに……』

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第87話 魔法石の『天然モノ』と『人工モノ』との違い

  互いの息遣い・鼓動まで聞こえるくらいの距離感。

 オレはまるで吸い込まれるように、そっと葵ちゃんの柔らかな唇を重ねてるため……


「……お兄さん達、何してんの?」


 眉を(ひそ)め、何だか不機嫌そうにジャスミンは声をかけてきた。


「おおうっ!? じゃ、じゃ、ジャスミンっ!? なんでオマエがここに!?」


 キスをする直前、いきなり水を差され激しく動揺をしてしまう。


「いや、ボク最初からいたよ……」

 

 そういえばそうだった。……ってかここ道具屋だしな。


挿絵(By みてみん)

「お兄様ぁ~……まだですのぉ~?」


 この期に及んで葵ちゃんは、まだキスを催促していた。

 さすが天然さんと書いて葵ちゃんだわ。どこまでもマイペースの一言に尽きる。


「……お兄さんっ!!」


 まるで嫉妬するかのように、オレを呼ぶジャスミン。さすがにこの雰囲気の中でキスはできないだろう。

 オレは葵ちゃんとのキスを諦めることにした。


「あ、葵ちゃん。ほら一緒に宝石でも見ようよ」


 オレはキスするのを誤魔化すように、宝石へと意識を向けさせる。


「むぅ~っ」


 葵ちゃんは頬を膨らませ、ご立腹のご様子。そしてぷいっと顔を背け、宝石に目を向けた。


挿絵(By みてみん)

 少し話しかけずらい雰囲気のまま、一緒に宝石の中を覗き込んでいる。


「……綺麗だな」

「……ですわね」


 互いに一言だけ。それだけなのにまるで宝石の中に二人が閉じ込められ、二人だけの時間が過ぎているような感覚になっていた。いつまでも葵ちゃんとこうしていたかったが、そんなわけにもいかず、ジャスミンへと話しかけた。


挿絵(By みてみん)

「ジャスミン。さっきこの宝石には『魔力』が()められているって言ってたけどさ、これは使える(・・・)のか?」

「あっその説明がまだだったね! うんもちろん使えるよ! 実は魔法石には2種類あって、『天然に魔力が宿ってるモノ』と『人工的に魔力を籠められたモノ』の2種類があるんだよ」

「天然モノと人工的なモノ……か」


 果たしてその2つに何か違いがあるのだろうか?


「(もしかして女の子のお胸様のように、『天然モノ』と『偽物(パット)』があるのかもしれないなぁ……まさに偽乳(ギニュー)特戦隊状態だわ)」


 カエルのようにそこいらでぴょんぴょんしたい気持ちを抑え、ジャスミンの説明に耳を傾ける。


「それって何か違いがあるのか? 同じ魔法石なんだよな?」

「元々は同じ魔法石なんだけどね。用途によって使い方が違うんだよ。天然モノは主に『魔力を補給する』のに使われ、人工のはそれ以外(・・・・)で使われてるね」


「魔力補給とそれ以外……ね。ちなみに人工の他の用途って言うのはなんなんだ?」

「うん、それを説明するにはまずは天然モノから説明するね! っと言っても重複するけど、魔法を使う人が魔力を回復させるために使うんだ。で、使われ空になった魔法石って昔はそのまま捨てられるだけだったんだ。でも研究がされるようになってからは、『空になった魔法石』に逆に魔力を籠められることが発見されて、今では『生活の一部』や『戦闘』にも使われるようになったんだよ。生活に使っているのだとぉ~、例えばそうだなぁ……」


 ジャスミンはオレに説明するため、周りを見回した。


「あっ、ほらお兄さんあれを見てよ!」


 っとジャスミンは壁や木にかけられているランプを指差していた。


「ボクのお店でも使っているランプなんかも中身は魔法石なんだよ♪」

「へぇ~!! これも魔法石、つまりは魔法で光ってたのか!? てっきり油か何かで灯りをとっているのかと思ってたわ」


 オレは関心しながら、改めて店の中を見回すことにした。


「うん! 今だって油のランプはあるんだよ♪ ただ魔法石を利用したランプは半永久的、その魔力が尽きるまでずっと使うことができるんだよ♪」

「マジかよ!? 半永久的に光る……ってそれはヤバイだろ!!」


 さすがファンタジーの世界、戦闘だけじゃなく、日常生活にも活用されているようだ。


「まぁただ……空の魔法石を利用してるって言っても、『魔法・魔力』自体が貴重な物だから値段がすっごく高いけどね」

「あっやっぱり高いのか! そりゃそうだよな。ずっと使えるわけだし……」

「だね。一般庶民は(もっぱ)ら油を使ったランプが主かな。まぁボクのところはお店をやってるし、商品としても扱ってるから『宣伝』する意味もこめて使ってるんだけどね」


 っとジャスミンは苦笑していた。


「ちなみに、『光る』以外の用途ってのは……」

「あっえぇ~っと、『火の魔力』を籠めれば、調理する時に木や油・石炭なんかの燃料を使わずに調理で使えるし、冬には暖炉に置いておけば(だん)をとることもできるよ。逆に『冷気の魔力』を籠めれば、夏でも氷のように冷たいから、食べ物の保存にも使えるし、何より部屋を涼しくすることもできるね!」

(ほんとに便利アイテムなんだな! 大量にこれ持って帰ったらバカ売れするだろうなぁ~……あっーでも魔力が切れたらただの綺麗な宝石になっちまうのか?)


 などと、邪心な心を抱いてしまう。


「まぁ元々は攻撃や補助魔法目的に使われてたんだけど、出力を調整することで日常生活でも使われるようになったんだよ」

「へぇ~、じゃあ最初は戦闘に使う目的だったのか!」


「ちなみに戦闘時にはどうやって使うんだ? ……あっわりぃ。さっきからずっと説明聞いてばっかだな」

「ううん。全然大丈夫だよ♪ 職業柄、人に説明するのには慣れてるしね! それにお兄さんみたいに、説明を聞いて驚いてくれる人に説明するのはボクも楽しいしね♪」


「えっと、戦闘時の活用法だったね。戦闘用でも生活用でも魔力を籠めるのは同じ方法なんだ。ただ利用方法が違うだけ。戦闘に利用するには、これを壊して使うのが一般的かな。この魔法石を壊すと、中に籠められた魔力が一気に噴出してくるから、その籠めた魔力分が攻撃になるんだよ♪」

「叩き壊すのか……戦闘だと敵に向かって投げるんだよな? ……うん? っとすると……魔法が使えない人でも、この魔法石を使えば魔法攻撃できる! ってことなのか!?」



 第88話へとつづく

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