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あな嫁~あなたの目の前に野生のお嫁さん候補(お嬢様)が現れた!!入力コマンドは!?……だがしかし、コントローラーにシカトされてしまったようだ。~  作者: 立花ユウキ/scarlet
第4章本編『そして旅支度の果てに……』

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第82話 薬草について:その4『貴重なモノほど値段が張るのは、どの世界でも同じ』

 前回までのあらすじ!!

 前話からジャスミンは両手をオレに突き出したままだった。どうやらそれほど『ちんせい(そう)』とやらの価値100シルバーっと高いらしいのだが、生憎とこの世界の貨幣価値基準を知らず、また理解してないオレにはまったくもってリアクションを取ることができなかったのだった……



 だが、せっかくジャスミンが頑張って「リアクション取れよなオマエ!!」などと前フリをしてくれたんだから、オレもそれに答えなきゃ失礼だよな?


「そ、そっかーっ!! 100シルバーもすんのかそれ!! 『ちんせい草』って高っけーんだなぁ!! だって『かいふく草』が5シルバーなんだろ? それならえ~っと……20倍もすんだぜ!! 高すぎだ・よ・な!」


 オレはジャスミンに応えるように持てる力の限りを絞って、リアクションをとってみた。


「だよねぇ~♪ お兄さんわかってるぅ~♪」


 すっげぇー嬉しそうにジャスミンがオレの背中を叩いてきた。どうやらオレのリアクションは無駄にならなかったようだ。


「……で、話を戻すよぉ~♪」


 ジャスミンは上機嫌になりながら、文字稼ぎのため他の薬草についての説明を続けてくれる。


<どくけし草>

そのまま食べるか毒を受けた患部に処置することで、体内の毒を排出してくれる。

わりと安価であるが、毒は自然治癒しにくいので用いぬ場合は死に至ることもある。

挿絵(By みてみん)

「こっちの浅い緑色のは『どくけし(そう)』とも呼ばれてて、体内に溜まった毒素なんかを体の外に強制的に排出してくれる、ありがたい薬草なんだよ♪ 敵から受けた毒攻撃や誤って毒を含む、草やキノコなどの食べ物を食べた時に1番効くんだよ。もちろん毒性が弱い物なら時間が経てば自然と体から排出してくれるけど、毒性が強い物だと排出する前に死んじゃうしね!!」

「へぇ~ならこの『どくけし草』も少しくらい持って行かない絶対困るよな? これでしか(・・・・・)解毒はできない(・・・・・・・)んだろ?」


 旅先で「敵の攻撃で死にました!」ならまだいいかもしれないが、もしも食料が尽きてそこらのキノコや草を食べて、それがもし毒を持っててそのまま死んじまったら……確実に笑い者になるだろうな。そんなお笑い芸人みたいな死に方は嫌だもんね!オレは既にゲームで知っていたが、ジャスミンの説明によって改めて『どくけし草』の重要性を再認識することができた。


「うんっとね、この『どくけし草』以外だと、教会で『お金を寄付』して解毒をしてもらうか、パーティに『僧侶』か更に上級職の『賢者』でもいれば魔法で治癒(ちゆ)する事もできるけど、その為にはまず『解毒魔法』を習得しなきゃだし、何よりも精神ポイント(MP)を消費しちゃうからね。葉っぱのままなら、がさばる物でもないし重くもないしね。何個か道具として持ってて損はないアイテムだと思うよ。何より値段も1つ15シルバーと安いしね!!」


 毎度最後には値段をいやに強調してくるジャスミン。まぁ商人だし自分ところの商品だから、力を入れるのも納得できる。


僧侶(・・)か……賢者ねぇ~」


 オレは静音さんへと目を向けていた。


 静音さんは別の棚で商品を見ていた。何故静音さんに目を向けたかと言うと、まぁオレらの中で唯一魔法を使える『僧侶様』ってのもあるが、もしオレが毒に(おか)されても、ただ(・・)で治癒してくれるとはとても思えなかったからだ。むしろ喜んでニヤニヤ笑ってる顔が目に浮かぶ。


 それにジャスミンは『教会で治癒できる』とも言っていたが、そもそも教会を牛耳(ぎゅうじ)っているのは、何を隠そうウチの静音さんなのだ。結果としては何も変わらないわけだ。絶対『寄付』とかの名目(・・)で、後から金をたんまり要求されるに決まってるもんな!!


 いや……下手したら、治癒魔法が使えるのにわざと教会まで行かせる嫌がらせ(・・・・)をしてくるかもしれない。なんせその実績(・・・・)が既にあるしな。天音や葵ちゃんを復活させる際も、わざわざ教会までの道を延々っと歩かせた挙句に『金を出せ!!』だったしなぁ~。


「(普通仲間にそんなことするかよ? どんだけ守銭奴なんだよ……ってたく)」


 オレは『絶対に毒攻撃を受けない!』そして『毒物を食べない!!』その2つを心に固く誓うのだった。……もしかしてコレもフラグにならないよな?


<ぞうふく草>

併用する事で他の薬草の効能を高めてくれる効果がある。

ただし、とても貴重なモノなので値段は在庫により常に時価取引となっている。

挿絵(By みてみん)

「で、この赤い色をしている葉っぱが『ぞうふく(そう)』」って言う薬草なんだよ」

ぞうふく草(・・・・・)……ね? なんだそれ???」


 他の葉っぱは呼び方は違うが、RPGなどではメジャーな物ばかりだった。だが『ぞうふく草』という名前は、それまで一度も足りとも聞いたことがない名前だった。「なんだろうなぁ~?」っと疑問に思っていると、ジャスミンが説明してくれる。


「お兄さん、この薬草はね……なんと!! 他の薬草の効能を高める事ができる薬草なんだよ♪」

「他の薬草の効能を高めるって? ……効果が上がるってことなのか?」


「へへっ~凄いでしょ♪」っと得意げに説明をするジャスミン。


「うん正解だよお兄さん♪ この『ぞうふく草』と他の薬草を一緒に併用することで、薬草が持つ本来の効能以上の力を発揮することが出来るんだよ! 例えば……こっちの『かいふく草』があるでしょ? これを『ぞうふく草』と一緒にすり潰して使うと2~3倍以上回復する事ができるんだ! まぁただ……その分貴重な物だから、その時の在庫によって価格が時価で決まって、今は『ちんせい草』の倍以上(・・・)も値も張るんだけどね」


っとジャスミンは苦笑しながらも説明を付け加えてくれた。



 83話へとつづく

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