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あな嫁~あなたの目の前に野生のお嫁さん候補(お嬢様)が現れた!!入力コマンドは!?……だがしかし、コントローラーにシカトされてしまったようだ。~  作者: 立花ユウキ/scarlet
第4章本編『そして旅支度の果てに……』

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第78話 夜の性剣:せっくすかうぱー

 前回までのあらすじ!!

 ジャスミンに店先の張り紙について聞いてみたら、店名に書かれているマリーとは首ちょんぱされた王族の名前らしい。だから店内にギロチン置いてんのかもしれない……


挿絵(By みてみん)

「ま、細かいことは深く考えないのが、この世界の常識なんだよお兄さん♪」


 ジャスミンはオレの肩にぽん♪ っと手を置き何かを悟ったような顔でそう諭してくれる。


「(こ、コイツ何歳なんだよ!? もうその年で達観(・・)しやがってるのか!?)」


 ジャスミンを見る目が少しだけ変わった。

 ま、ジャスミンを見ていても「カワイイな♪」くらいしか感想が思いつかず、口下手なオレは店内を見回すことにした。

挿絵(By みてみん)

「へぇ~……色んな物が置いてあるんだなぁ~」


 瓶に入ったカラフルな液体、色とりどりの草、宝石や光る魔法石のような物、地図や石、そして定番中の定番RPGに絶対出てくるそれっぽいカギなど様々な物が陳列してあった。


「ふふん~♪ どうだいボク自慢のお店は? 品揃えならそこいらの店にだって負けてないんだよ♪」


 ジャスミンは胸を張り、自分の店を自慢していた。

 異世界の道具屋という物珍しさも手伝ってか、オレは店内をゆっくりと見て回る。


「これは……」

挿絵(By みてみん)

 それはとてもカラフルな色をした液体が、ボトルに詰められ棚いっぱいに並べられていた。とても綺麗な色なので、その中の一つを手にとってみる。

挿絵(By みてみん)

「す、すっげぇー色してんなコレ……飲みもんなのか?」


 赤ともピンクともいえる色をした液体。見た目にはとても飲めるような物には見えなかった。

 瓶にはちゃんと説明書きのような札が付いていたのだが、生憎と日本語表記ではないためオレには1文字すら読むことが出来なかった。


「(そもそもここはどこの国なんだろう?)」


 その文字を見たオレはそんなことを考えてしまう。象形文字のような文字の形ともいえぬ形をした文字。


「(もしかするとこの世界は……西洋なのか? ……それも昔の(・・)?)」


 この世界に来てから『電気』や『車』という物を見かけたことがなかった。代わりにランプや馬車・荷車くらいしか見ていなかった。

 まぁ何よりも住んでいる住人がそもそも日本人には見えない。……ってかオレ達以外は外国人オンリーの完全アウェイだ。あっプラスでドラゴンのジズさんともきゅ子もいたわな。


 オレはラベルに書かれた文字が気になり、静音さんに聞いてみることにした。


「あっごめん静音さん。静音さんはこの文字読めるのかな?」

「えっ? ああ……簡単な文字くらいなら読めますよ。どれですかね?」


 別の棚を見ていた静音さんがオレの方へと来てくれた。


「これなんだけどさ……」


 オレは静音さんへと手に持っていたカラフルボトルを手渡した。


「あっこれくらいなら読めますね。ええっとですね……」

「(マジかよ!? 静音さんこの世界の字が読めるのかよ!? ……まぁこの世界の管理人らしいから読めても不思議じゃないのかな? ……あれ? ……でもおかしいよな? ジャスミンの店の玄関に張ってあった張り紙はそもそも『日本語表記』だったからオレにも読めたけど、じゃあ何でこっちの棚にあるのは『象形文字』になってるんだ?)」


 などと疑問に思っていると、静音さんが翻訳してくれた。


「これは飲み物のようですね。えっと商品名は……」

「……え゛っ゛! こ、これって飲み物なの!? こんなカラフルなのに……誰がこんな物飲むんだよ。ちなみに商品名とかあるのかな?」

「ちょっと待って下さいね。……どうやらこれは『せっくすかうぱー』という名の商品のようですね」

「…………」

(き、きっとオレの空耳が成せる(わざ)だよな? きっとそうに違いない)


 ……そう思いもう1度静音さんにボトルの名前を確かめる事にした。


「ご、ごめん。静音さん今なんて? オレの聞き間違いかもしれないから、もう一度だけボトルの名前言ってくれるかな?」

「あっはい。……『せっくすかうぱー』と書かれておりますね」

「(き、聞き間違いじゃなかったーっ!!!!)」


 オレは一応確認するためにも、間違いがないか聞いてみる。


「…………よくRPGに出てくる『聖剣エックスカリバー』じゃなくて?」

「(ふるふる)いいえ、まったく聖剣の『エックスカリバー』とは違いますね。『せっくすかうぱー』です。……ってアナタ様、何度言わせるおつもりなんですか!?」


 静音さんは首を左右に振り、聖剣とは違うと否定した。


「どうやらちゃんと説明書きもあるようですね。え~っと何々…………『商品名:せっくすかうぱー。取り扱い説明:あなたの折れた夜の性剣(せいけん)も、これを飲めば()ちどころに、まるで2本足で立つアライグマのように、見事()って復活します!!』……などと書かれてますね。どうやらこのピンク色した液体は精力剤のようですね。ほらここの棚に販売促進用のポップもありますよ」


 促され置いてあった棚を見ると、値段らしき文字の隣に二本足で立っているアライグマの絵が書かれ、ご丁寧にもセリフまで書かれていた。

 ……オレにはその字が読めなかったが、絵だけでなんとなく理解できた。


「(『ボクでも2本()ったんだよ~♪ (お手手ぶんぶん)』だなきっと。何気に良い顔して手振ってんのがムカツクわ! このEDアライグマ野郎がっ!!)」


「あれ? アナタ様どうかされたのですか? いきなりお口をそんなお開けになってしまって???」

「ぼへぇらー」


 心配する静音さんの声も聞こえずに、オレはショックから面白顔を披露してしまう。


「(『せっくすかうぱー』って……パチリのうえに酷い下ネタ商品だな! しかも何気に商品名と説明書きと販促ポップが(うま)くマッチしてやがるしなっ!! 一体誰だよコレ考えたのわ!! 作者か? 作者なのか!?)」



 この『あな嫁』がR15作品だという事を改めて再認識しつつ、お話は第79話へと2本()ちながらつづく

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