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あな嫁~あなたの目の前に野生のお嫁さん候補(お嬢様)が現れた!!入力コマンドは!?……だがしかし、コントローラーにシカトされてしまったようだ。~  作者: 立花ユウキ/scarlet
第4章本編『そして旅支度の果てに……』

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第77話 パンがなければ、何も食べなければイイジャナ~イ♪

 前回までのあらすじ!!

 持ち前の口先によって、どうにか首ちょんぱされるのを回避することに成功した。だが、まだ本来の目的である資金不足が解決しないままだった……



「うーん!! あー生きてるって素晴らしいかな!!」

「アナタ様どうさなったのですか?」


 相変わらず静音さんは空気読めるのに、あえて読まない道をまっしぐらだよな。ま、そんな些細な苦言も言わず物語を進めようぜ!

 生命の危機を回避できたオレは(せい)と言うモノを改めて実感することができ、今ならどんな問題でも解決できる気がしていた。


「……で、お兄さん達ボクの店には何の用だったの?」

「あー……」


 すっかりそのことを忘れていた。そうだった!


「オレ達はこの剣の動力源とやらが切れてるから、その素材? 魔法石? だかをキミの店に探しにきたんだ」

「へぇ~そうだったんだ~。お兄さん達……無一文(・・・)なのにぃ~?」


 グサリッ! またしてもオレの精神ポイントが減ろうとしていた。


「き、キミ。見た目可愛い娘のわりに結構平気で毒吐くよね」

「ま、そうじゃなきゃお店なんかできないしね♪ あとボクのことは『キミ』じゃなくて、『ジャスミン』でいいよ♪ お兄さんとはまさに生死を分かち合った仲(・・・・・・・・・・)だしね(笑)」

「……そ、そうか。じゃあそう呼ばせてもらうおかな」


 オレは「誰のせいでこうなったんだよ!!」っとツッコミたい気持ちを抑え、笑顔を引き()らせながらどうにかそう答えた。

 そして話題を逸らすため、今度はアリッサに話を振った。


「そ、そういえばアリッサは何しにこの店に来たんだ?」

「アンタ何しにってのはちょっと酷いんじゃないかい? アンタら無一文なのに、剣の動力源探しに道具屋に行っちまったろ? だからあたいがその分くらいは貸してやろうと思ったんだよ! それを言うに事欠いて『何しに来た』ってのはあんまりじゃないかい? ええっ!!」


 ギラリッ。オレの首にサーベルの刃を当て、アリッサは憤慨(ふんがい)していた。

 さすがにこのままでは、前の話の繰り返しになることを察して即座に謝る。


「あ、アリッサごめんな! オマエがオレ達のこと気遣ってくれたのに、邪険にするような真似しちまってさ! ほんとすまんっ、このとおりだっ!!」


 アリッサに対して、頭を下げ謝る。


「ふ、ふん! ま、まぁいいさね。別にあたいは気にしちゃいないよ(照)」


 アリッサは少し照れながらも許してくれた。


「……で、アリッサ。動力補給にかかるお金を貸してくれるのですか?」

「さっきもそういったさね。動力源だけならモノにもよるけど、そんなに高くはないさね。ま、そこらあたりは『前金』だとでも思いな!!」


「その分は利息として追加させてもらうけどね!」っとアリッサは付け加えた。

 どうやらお店を経営してるだけあって、その辺りはしっかりしているみたいである。



<置いてないものは無い!! すべてが揃う死の商人の館『道具屋:マリー』>

挿絵(By みてみん)

「さぁお兄さん! お姉さん達!! ボクの店の中を自由に見てってよ♪」


 ようやくオレ達は本来の目的の道筋へと戻ってきたのだ。


「とりあえず、中見させてもらうなジャスミン」

「もちろんだよー♪ あっ、でもボクのお店では値下げとかはできないからね♪」


 そこら辺りはドアに張ってあった文言と一緒のようだ。

 オレは張り紙の一文が気になり、ジャスミンに聞いてみた。


「ところでジャスミン。店先にあった張り紙なんだけど……オマエが書いたのか?」

「あーあれのこと? もちろんボクだよ♪」


「この店にはボクしかいないしね。おかしなことを聞くんだねお兄さんは(笑)」っと何故か笑われてしまった。


「で、張り紙がどうかしたのお兄さん?」

「あ、いや気になるってゆうか……最後名前の所に『道具屋:マリー』ってあったろ? ジャスミン・マリーなのか? それともマリー・ジャスミン? なのか気になっちまってな」


 店の名前なんか普段気にしないのだが、『マリー』っと女性の名前が付けられ、しかもこの店にはジャスミンしかいないらしい。ならば……っと思って聞いてみたのだ。


「ボクの名前? ボクの名前は『ジャスミン・ライラック』だよ」

「はっ? え、え~っと……お店の名前の『マリーさん』てのは???」


 ジャスミンの正式な名前を聞いて、オレの疑問は更に深くなってしまう。


「へっ? あ~お店の由来ね! このマリーってのは『パンがなければ、何も食べなければイイジャナ~イ♪』で有名な人から貰った名前なんだよ」

「オマエそれって、民衆の怒りをかって首ちょんぱされた王族じゃねぇかよ!? まま、まさかこのギロチンが伏線になってるんじゃ……」


 オレは口にするのも恐ろしくなり、つむぐことにした。



 パンもお菓子も食べられず空腹になりつつ、お話は第78話へとつづく

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