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あな嫁~あなたの目の前に野生のお嫁さん候補(お嬢様)が現れた!!入力コマンドは!?……だがしかし、コントローラーにシカトされてしまったようだ。~  作者: 立花ユウキ/scarlet
第4章本編『そして旅支度の果てに……』

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第74話 この店の物をすべてもらおうではないか!

 前回までのあらすじ!!

 いかにもそれっぽい道具屋に入り声をかけると中から子供が出てきた。どうやらこの娘がこの店の主らしい。だがオレ達だってまだ高校生だと気付き、受け流すことにした。


挿絵(By みてみん)

「で、お兄さん達はボクの店には何をお求めなのかな?」


 小さな女の子は年相応らしく可愛らしくとも首を傾げ、「何でも言ってね~♪」っと明るく聞いてきた。


「(…………さて、どうする?)」


『この店に『動力源』ってあるのかな?』無難すぎー

『この店の物をすべてもらおうか!』所持金0シルバーなのに見栄をはる

『キミってさ、……幼稚園児じゃないよな?』それは幼稚園児の皆さんに失礼ですよ(笑)


「(久々(ひっさびさ)の選択肢が導入されたけど、相変わらず補足説明に悪意があるよなぁ~。まぁ選択肢にもだけどな!)」


 そんなことを思いながら、オレはとりあえず無難な選択肢を選……


「この店の物をすべてもらおうではないか!」


 オレが選択肢を選ぶ前に天音が勝手に叫んでしまっていた。


「(わっふうー! 相変わらず天音のJK(ジャンキー)っぷりには寒心(かんしん)するわ!)」


 っとと、寒心してる場合じゃないよな!? オレは肝心な問題に気付き、天音を止めに入ろうとしたのだが……


「えーっ!? それほんとになの!? ボクの店の物を全部買ってもらえるの? ありがとーお姉さん、だいすきだよ♪ (ヒシリッ)」

「なぁ~に、こんなこと勇者なら当たり前のことなんだぞ! (くんかくんか)」


 女の子は天音に大好きオーラ全開で抱きついていた。抱きつかれた天音も満更ではない表情……というよりも、すっごく嬉しそうに匂いかいでるな。

 あとさ主人公のオレを置いてけぼりにして、話がどんどん進んでるんですけど。

 そもそも所持金0シルバーなのにさ、どうすんだよコレ……。


 オレが金の工面をどうするか悩んでいると、天音に抱きついてる女の子の表情が一瞬だけ見えた。


「ニヨソ♪」

「…………っておいおい!!」


 な~んかどっかで見たことあるような表情してんぞあの娘っ!?


 オレはその表情を知っていた。そしてメイド服を着たその人に目を向けた。

 そう静音さんだ。あの娘からは静音さんと同じ匂いがする。例えるならそう……『守銭奴民族』の匂いだ。


「んっ? アナタ様どうかなさったのですか???」

「…………」


 何食わぬ顔で静音さんが自分の事を見ていたその理由を聞いてくる。


「アナタ様???」

「(あっいや……オレ達金がねぇ(・・・・)のにさ、天音のヤツどうすんのかと思ってさ)」


 あの娘に聞こえぬよう小声で静音さんに話しかけたのだが、


「えーっ! アナタ様はーっ、お金を1シルバーも持っていないのですかー。一体どうしましょうーー(ね♪)」

「ぶっ!? し、静音さんアンタいきなり何叫んでんだよ! アンタほんと状況分かってんのか!」


 しかもご丁寧に「ね♪」だけ()(括弧閉じ)で小声にしやがってからに!!


「えっ? お姉さん達お金持ってないの???」


 あの娘すっげぇ悲しそうな顔してるんだけど……いやまぁ悪いのは全面的にコッチなんだけどね。


「あっいや……そのだな……」


 天音は手をバタバタ上下に上げ下げして慌て、珍しく言い淀んでいた。

 さすがの天音ですら所持金0シルバーだったことがバレては、いつもどおり強気で行くこともできないようだ。言い訳できぬ状況だからそれも致し方ない。


 そんな天音をフォローすべくオレが前に出る。


「い、いやあの……お、オレ達はこの剣の動力が切れちまって、ここにはその『動力源』とやらを探しに来てだな……」


 どうやらオレもテンパってたようだ。自分でも何言ってるか理解できない。


「……でもさ、お兄さん……お金持ってないんでしょ? それでどうやってウチの店で買い物する気なのさ?」

「ぐはっ!? た、確かにそうだよな。アリッサからお金を借りるために剣を治すのにも金はかかるんだよな……」


 お店の娘の的確すぎる言葉に、もはや反論の余地がなくオレは店の床に膝をついてしまう。


「よっこいしょ」


 ズッシリ。そんな掛け声が背後から聞こえたかと思うと、背中に重みが加わった。


「(床とお友達になってるオレの背中にさ、何か(・・)乗ったんだけど……なんだ???)」


 オレはその何かとやらを確かめるため、膝をついたまま首を後ろに回してソイツの正体を確かめることにした。


「……あのさオレの背中で何してるのさ、静音さん?」


 そう背中に乗ってきたのはあろう事か、クソメイドだったのだ。


「うえっ!? あ、ああ……いや、なんだか話長すぎて疲れちゃいまして。疲れたなぁ~っと思ってたら、なんだか良さそうな椅子がワタシの目の前に現れまして、それで座っただけですけど? それがなんだと言うのですか! ワタシがどこに座ろうとアナタ様に関係あるのですかっっ!!」

「そんな逆ギレ2回目だわ!! それとオレにはめちゃめちゃ関係あるからね! そこはオレのSENAKA(背中)だしな!!」

「…………ちっ」

「~~っ!?」


 ななな、なんでオレ舌打ちされたの!? オレが悪いのか!?



 第75話へつづく

※パイスラ=ショルダーバッグのショルダー部分を胸の谷間で挟むようにかける事で、大きな胸・谷間をより強調する読者待望のお色気サービスを指す

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