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あな嫁~あなたの目の前に野生のお嫁さん候補(お嬢様)が現れた!!入力コマンドは!?……だがしかし、コントローラーにシカトされてしまったようだ。~  作者: 立花ユウキ/scarlet
第4章本編『そして旅支度の果てに……』

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第65話 物を売りに来たのに、そもそも売れる物を持ってなかった談義!!

 前回までのあらすじ!!

 なんやかんやあって、どうにかお姉さんの誤解を解いて物を売りお金を得ようとしたのだが……



「で、その売りたい物なんですが…………ってあ、あれーっ?」


 パッパッ……オレはズボンや制服のポケット部分をぽんぽん叩くことで物を探すフリをしていた。そうあくまでもフリ(・・)なのだ。そこにはちゃんとした理由が存在していた。


「…………」

「ん? なんだい? もしかして落っこどしたのかい?」


 無言なオレに対し、怪訝そうな顔をするのんびり亭のお姉さん。

 そして背中には冷たいモノが『ツーッ』と流れた。何故なら……


「(い、言えない。そもそも何にも売れる物がない(・・・・・・・・・・)という事を……この美人で短気損気強気なお姉さんだけにわ)」


 そう、所持品の中に売れる物なんて何もなかったのだ。

 オレは慌ててメニューボタンを押して道具欄を確認する。


「…………ぶっ(笑)」

(……ってか道具欄はすっかすかの空白無色透明だわ)


 もう透明度100%すぎて前方のお姉さんの不機嫌そうな顔が丸見えだったのだ(笑)。あっいや、パンツが丸見えじゃないから喜んでもいられないのだが……。

 ちなみに今はメニュー画面を開いているから、オレと静音さん以外この世界では時間が止まっている設定だ。その隙に美人なお姉さんの顔をじっくりと観察……もとい、打開策を考えることにした。


「(うーん。どうしたらいいんだろう……)」


 そりゃそうだわな。アルフのおっさんの家で家捜ししたけど、へそくりの5シルバーは天音と葵ちゃんの復活の際に寄付したし、そもそもオレは家捜しして物を得ていないのだ。むしろ逆に物を持ってる方がおかしいだろう。


「(……んっ? オレは(・・・)??? ……そ、そうか!?)」


 誰にでも判る前フリをルビ振り強調されれば、オレが言いたい次の言葉は理解できるだろう。

 メニューをキャンセルして閉じクルリと後ろを振り向くと、お姉さんに気付かれぬようその人に小声で話かけた。


「(静音さん!! な、何か売るもの持ってないの!? さっきアルフのおっさんの家から色々と強奪してきたよね?)」


 もはやオレが頼れるのは静音さんに他ならなかった。


「???」

 

 静音さんはまるで「何のことですかね?っと言った感じで首を傾げていた。


「(いやいや、ほら僧侶に必需のバンダナとか言って茶色い麻袋いっぱいにしてたじゃんか!! あの中の物を売りたいんだけど!!)」

「ああ~!!」


 ぽん♪ これまたわざとらしく、手を叩くと……くと???


「…………」


 今度は何故か静音さんが固まっていた。


「えっ? 何で固まってるのさ? も、もしかして……」

「え、ええ。……実はそうなのです」


 静音さんはやや困り顔をしていた。


「(マジかぁ~。そういや、天音の棺の上でお茶してる時もティーセットをそこいらに投棄してたもんな!)」


 そうアルフのおっさん()にあった物には、価値あるモノが何にもなかったのだ。まぁこっちが勝手に家捜ししてるんだから、文句など言えないのだが。守銭奴の静音さんの見立てならまず間違いはないだろう。


 だが、それでも諦めきれずにもしかしたらの精神で静音さんに聞いてみた。


「(と、とりあえずこのお姉さんに見せるだけ見せてみない? もしかしたら少しでも値段が付くような価値あるモノがあるかもしれないしさ!)」

「いえ、そうしたいのも山々なのですが……」


 再び静音さんの表情が曇っていた。「どうしたと言うのだ?」いつもの静音さんらしくない表情。心配になり声をかける。


「(ど、どうしたの? 何か都合が悪いことでも???)」

「はい。実はですね……その、言いにくいのですが、荷物ないんですよ」

「…………はいっ?」


 驚きから心の声ではなくなってしまう。「えっ? えっ? 何で? 紛失しちゃったの???」そんな表情を浮かべていると、静音さんが説明してくれる。


「荷物……重かったじゃないですか? それをここまで持って来るのもアレなんで、あそこにいたクマBに預けたのですが……未だに持ってきやがらないんですよ。あのクマ公ほんと何やってんだか……」


 はぁ~っ。深い溜め息をついている静音さんだったが、オレからしたむしろこっちがため息をつきたいくらいの状況である。


挿絵(By みてみん)

「あのさ、アンタらいつまであたいの事待たせんのさ!! いいかげん、人の良いと言われるあたいでもキレるかんね!」


 ダン! 再びサーベルでカウンターを叩いて「早くしやがれ!」とせっついてくる。


「あ、いや、今すぐ終わりますんで!!」


 オレは適当に返事をするのが、一向に何にも思いつかない。


「……もしかして、ほんとは売るものがない!! な~んてことはないよねアンタら?」


 カウンターに両肘をつき、重たいのか胸も一緒に乗せていた。お姉さんの大きなお胸がより強調されることによって、今にも隠れた布生地からこぼれ落ちそうになっていた。


「…………ぶっ!?(照)」


 お姉さんに図星を指された事とその大きな胸によって、オレは酷く動揺をしてしまう。



 視線はお姉さんのお胸だけに注目しながらも、お話は第66話へとつづく。

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