表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あな嫁~あなたの目の前に野生のお嫁さん候補(お嬢様)が現れた!!入力コマンドは!?……だがしかし、コントローラーにシカトされてしまったようだ。~  作者: 立花ユウキ/scarlet
第3章本編『そして、長い旅の始まり……』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/224

第45話 それは間違っても捨てられた子犬じゃねぇぞっ!!

「も~きゅっもきゅっ、もきゅきゅっ♪」

 前回までのあらすじ!!

 オレは最近流行りのお一人様パーティよろしく、再び静音さんを棺の上に乗せ教会へと……いや、とりあえず農夫のおっさんの()まで戻ることにした。

「もきゅっ♪」だがその途中……「もきゅっ?」……さっきからこの「もきゅもきゅ」言ってるのなんなんだよ???



「……何かさ、オレの空耳であって欲しいんだけど……静音さ…………ん」


 オレは歩みを止め、静音さんにこの「もきゅもきゅ」言ってる音源は一体どこから聞こえるのか? と聞いてみようと後ろを振り返った時のことである。


「えっ? アナタ様何かありましたか?」

「もきゅぅ?」

「……」


 静音さんと静音さんが抱いている、その何か(・・・・)は互いに不思議そうな顔をしていた。

 ……何かオレの知らないモノがいるんですけど。あれはなんだい?


「静音さん……その……あなたが抱いているソイツは何?」


 オレは既に答えを理解していたが、一応間違いかもしれないのでとりあえず聞いてみることにした。


「あぁこの子の事ですか? この子は先ほど道で拾った子犬(・・・・・)ですけど……カワイイですよね♪ ねー♪」

「もーきゅっ♪」

「……」


 静音さんとソイツは互いに「ねー♪」って感じで心を通わせているようだ。


 まぁオレも鬼ではないのだ。子犬が捨てられていれば、その可愛さでつい拾ってしまうかもしれないだろう。

 ただしっ!! ……である。それが本当に『子犬(・・)(他ペットも可)だった場合に限る』という最低限の条件付きである。

 ここまで前フリを入れれば、察しの良い読者なんかはオレの次のセリフも想像がつく事だろう。


「静音さん……それは間違っても捨てられた子犬(・・)じゃねぇぞっ!!」


 オレはここでこの第45話のタイトル回収をすると同時に、ツッコミを入れた。


「えーっ!? そうなのですか!?」

「もーきゅっ!?」

「何二人(正確には一人と一匹)仲良く同じリアクションで驚いてやがんだよ……」


 大体ソイツ自体も驚くってなんだよ……人間の言葉理解できるのかよ。

 ……ソイツは人間どころか、もちろん子犬でもない存在だった。


 静音さんが抱いているソイツの正体はRPGでお馴染みの……


「がるるるるっ」


 オレが地の文を生かして解説しようとしたまさにそのとき、何かの唸り声が空から聞こえてきた。


 バサバサッ、バサバサッ……。

 そしてこの羽音は一体……オレはその音を聞き、何故かいやな予感がしてならなかった。


挿絵(By みてみん)

「がるるるるるるっ……がああああああぁっ!!!!!」

「ドラゴーーーーーンっ!!!!!」


『ドラゴン先生がこの世界に降臨いたしました!! コマンドを選んで下さい』


『にげる』しかしまわりこまれてしまい、結局食べられます(ぶふっ)

『たたかう』空から(ブレス)でこんがりですね(笑)

『防御』頭から足まで一口でペロぺロリン♪

『死んだふり』ちょっおまっ!? そのまま食われますよ(笑)


「相変わらずまともな選択肢が一切ないっ!!」


 だってだって、『にげる』を選んでも既にオチがついてるんだもん!? それに残りの選択肢だって焼かれるか、食われるかだけだしな!


「わなわなわな」


 オレはわなわなしながら、恐怖から選択肢を選べずにいた。


「おっき~いですねぇ~♪ あなたも大きくなれば、これくらい大きくなるのですかね?」

「もきゅっ? (ふるふる)……もっきゅもきゅ!! もきゅきゅっ!」

「えっ? こんなちんまいサイズ(・・・・・・・)なんかじゃない? 私はボン・キュ・ボンなナイスボディーの『ファフニール』になる予定だ! ですって(笑)。ファフニールの種族ですと、もしかしてお金とか財宝好きなのですかね?」

「もきゅっ♪」

「それは奇遇ですね♪ ワタシも自称守銭奴と名乗るほど、お金が大好きなのですよ~。いやぁ~、これはなんだか運命を感じますね~♪」


 ……この危機にも関らず一人と一匹はのんびりとした会話をしていた。


 そう静音さんが抱いていたソイツとは、赤い色をしたドラゴンの子供(・・・・・・・)だったのだ。

 これを読んでいる読者の方々は「もきゅっもきゅっ♪」とか可愛い鳴き声に騙されていたことだろうが、コイツは『ドラゴン』なのだ。

 後々あんな(頭上の凶暴ドラゴン)になることを考えると、可愛い顔してなんとやらだろう。だが、今は明日の未来の事を考えるよりも、当面の危機を脱することが先決だ!!


「し、静音さん!! その小さいのは置いておいて、あっちの空を飛んでるドラゴンの方をなんとかしようよ!! い、今にも襲ってくる勢いなんだよ!!」


 その間にも上のドラゴンはぐるぐる、ぐるぐる……っとオレ達の頭上を旋回しながら、「がるるるるっ」と威嚇なんだかお腹がすいてる音なのか、識別できないほどの大きな音を立てていたのだ。


挿絵(By みてみん)

「あ~……あれはたぶんお腹がすいているのですよ。ワタシとこの子を助けると思って、アナタ様ちょっくら食べられて来てくれませんか? もきゅ子もそう思いますよねー♪」

「もーきゅっ♪」


 まるで返事をするかのように、その……もきゅ子(仮)も頷いている。


(相変わらず静音さんのネーミングセンスなさすぎるだろっ!! あと何で挿絵がゲームぽくなってるのさ!?)

「……ってオレが犠牲になるのかよ!! 腹すいてたのかよアイツわ!? どっか飯食いに行けよ!」


 やや遅ればせながら、無難をツッコミを入れた。


「えぇそうですよ。アナタ様が先程『お腹がすいてる音なのか~』っと解説されましたので、作者の方がそれを拾い、今しがたそのように設定(・・)したようですよ~」

「それが本当だとすると、オレはセリフどころか心の声、いや本文補足の文字すら説明できなくなるだろがっ! 主人公なのにオレはもう喋らなくていいのかっ!? だったら、オレはもう黙って……」

「つ一」

「……()になるたいわ!!」


 ……うん? 何かさ、今おかしいとこなかったか???


「あっ、ならちょうど良いですね♪ ささっアナタ様、さっそくあの飛んでる奴の(エサ)になってきて下さいよ~♪」

「だからならねぇよ!! 大体なんだよ『具』ってのは!!」

「いやいや、アナタ様が『オレはもう黙って()になりたいわっ!!』と叫びましたよね? 『具』つまりはエサ(・・)って意味ですよね?」

「オレがいつ、『具』などと言ったんだよ!!」

「言いましたよぉ~……なんならログってみますか?」

「ああ、いいともさっ!!」


 オレは静音さんが言うがまま、先程のやり取りをログってみることにした。


「……」

「ね! 言ってるでしょ?」


 ……うん。確かにオレはセリフの所で『具』って言ってるね。


「……ってなんだよこの『つ一』ってのわ!」

「あっ、それはワタシが勝手に付け足しといてやした☆てへっ」

「もろ静音さんが犯人じゃねぇかよ……」


 

 (かい)に『一』を付け加え『()』変貌させつつ、お話は第46話へとつづく。

※パティーン=あな嫁独自の語句。パターンの上位互換を指す

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ