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ここは日出ずる国  作者: 銀河乞食分隊
南海鳴動
14/60

日本海軍艦艇 戦艦

本編ではありません

 


戦艦

長門 

 本来は同型艦として陸奥がいるはずだが、横須賀海軍工廠で陸奥建造中に関東大地震に遭遇。ドック内で盤木が崩れ、船体が落ちてしまい竜骨を破損。製作済みの船体部分もひずむなどして修理不能となり解体。孤高の1隻である。

 ワシントン軍縮条約で認められた16インチ砲装備の戦艦で日本は[長門]  イギリスは[ロドネー][ネルソン]アメリカが[コロラド][メリーランド]。以上5隻がビッグファイブと呼ばれている。


最終大改装後 昭和十三年

排水量   四万二千六百トン

全長    二百二十八メートル 

全幅    三十六メートル

機関出力  七万二千馬力 (十万八千馬力)

速力    二十六ノット

航続距離  一万海里/一八ノット


武装

主砲    四十センチ砲  連装四基八門 実口径は四十一センチ

副砲    十四センチ砲  単装十四門

高角砲   九十八式十二.七センチ連装高角砲 六基一二門

機銃    九十七式四号二型二十ミリ連装機銃 六基

      九十七式四号一型二十ミリ単装機銃 八基 


装甲

舷側装甲  三百五十ミリ+二十五ミリ 傾斜装甲 水線下一メートルまで  

水平装甲  百二十ミリ+五十ミリ

砲塔正面  三百五十ミリ+五十ミリ

砲塔上面  百ミリ+五十ミリ

 装甲の+部分が積み増しされた分。宗方装甲採用。


昭和十三年に実施された大改装時の要目。

各部装甲の積み増しも行われている。積み増しされた装甲は宗方装甲。缶の交換と主機に宗方機関採用とし性能は上がっている。

水中防御力強化のためバルジ装着。稜波性と造波抵抗軽減のため艦首・艦尾延長が行われた。

海軍では水槽実験の成果で昭和十年以降設計の艦はスプーンバウではなくなっている。昭和十年以降設計艦ではバルバスバウを採用するようになった。

長門の付け替えられた艦首は船体全体の形状から考えられたもので、水槽実験の結果バルバスバウが目立つ形では無いが要素は取り入れられていた。フレアとシアが大きくなり外観上は慎ましかった長門が派手になったと言われる。

水圧ポンプも強化され毎分二発の主砲発射速度が維持出来るようになった。


海軍では最新40センチ砲戦艦にも対抗可能との自信がある。



挿絵(By みてみん)

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金剛 霧島

金剛はイギリス生まれの最後の海軍艦艇。

霧島は国内建造の同型艦。

英仏戦勃発時

排水量    三万二千トン

機関出力   十三万二千馬力

速力     三十ノット

航続距離   一万海里/十八ノット


武装

主砲    三十六センチ砲    連装四基八門

副砲    十四センチ砲     単装十門

      九十八式十二.七センチ連装高角砲  六基

      九十九式十二型三十ミリ連装機銃  六基

      九十七式四号二型二十ミリ連装機銃 八基

      九十七式四号一型二十ミリ単装機銃 八基


舷側装甲  二百ミリ+五十ミリ    

水平装甲  五十ミリ+百ミリ

砲塔正面  二百ミリ+五十ミリ

砲塔上面  七十ミリ+百ミリ

 金剛と霧島は二回にわたる大改装を実施しており、装甲はその都度追加された。

 舷側装甲は舷側取り付けの為、内部に装甲板を追加した。

 元が第1次大戦前の設計であり、その上高速軽装甲を旨とする英国流巡洋戦艦で装甲は薄かった。


昭和十年大改装時、缶と主機を交換している。バルジも装着、艦尾延長を行った。

水圧ポンプも強化され毎分二発の主砲発射速度が維持出来るようになった。

最終大改装時は宗方機関、宗方装甲とも試験的段階だったため採用されていない。

戦艦で主機に問題が有れば大変なので駆逐艦で実用試験代わりに採用してから大型艦に使われていった。


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伊勢 日向

元の設計は36センチ砲連装砲塔を二基ずつ三群を背負い配置としていたが、ユトランド海戦で扶桑爆沈の結果を受け砲塔数の減少と配置の見直しが行われた。装甲も扶桑級に比べて強化されている。

当時日本国内に厚さ三百ミリを超える鋼板を作れる水圧プレス機が無く、戦時賠償の一環としてドイツから技術導入を行い(ほとんどドイツ製)最大三百六十ミリまで製作できるようになった。


英仏戦勃発時

排水量   三万九千トン

全長    二百二十メートル 

全幅    三十四メートル

機関出力  七万二千馬力 (九万三千馬力)

速力    二十六ノット

航続距離  九千海里/一八ノット


武装

主砲    三十六センチ砲 連装五基十門 

副砲    十四センチ砲  単装十門

高角砲   九十八式十二.七センチ連装高角砲 六基一二門

機銃    九十七式四号二型二十ミリ連装機銃 六基

      九十七式四号一型二十ミリ単装機銃 八基  


舷側装甲  三百二十ミリ+二十五ミリ 垂直装甲 水線下一メートルまで  

水平装甲  八十ミリ+五十ミリ

砲塔正面  三百二十ミリ+五十ミリ

砲塔上面  八十ミリ+五十ミリ

 装甲の+部分が積み増しされた分。宗方装甲採用。

 舷側装甲は内部に装着された。


昭和十二年に大改装が行われた。

宗方機関は三割増しが安定して機能するようになっていたので主機交換を行った。合わせて缶の交換も行っている。 

バルジ装着と艦尾延長を行っている。艦首付け替え延長は行われていない。

装甲は水平装甲と砲塔を積み増ししてある。

水圧ポンプも強化され毎分二発の主砲発射速度が維持出来るようになった。


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山城

同型艦扶桑がユトランド海戦で爆沈。弱装甲と異様な砲塔配置に原因を持たれ、伊勢級の改設計となった。

伊勢級就役後は中央部砲塔二基と前後砲塔一基の撤去と装甲の一部撤去、缶の一部撤去を行い、練習戦艦とされた。軍縮条約でも認められている。

練習戦艦状態

排水量    二万八千トン

機関出力   三万五千馬力 

速力     十九ノット

航続距離   六千海里/十二ノット

武装

主砲    三十六センチ砲 連装二基四門 

副砲    十四センチ砲  単装八門

      八十式十二.七センチ砲 単装   四門

高角砲   九十八式十二.七センチ連装高角砲 二基4門

             同      単装 二基二門

      八十一式十二センチ高角砲 連装 二基四門 

             同     単装 二基二門  

機銃    九十九式十二型三十ミリ連装機銃  四基

      九十七式四号二型二十ミリ連装機銃 四基

      九十七式四号一型二十ミリ単装機銃 四基 


砲は演習用に各種搭載してある。

撤去された砲塔跡は練習生の居住区画となっている。

前後の砲塔部分は装甲があるが、他の所の装甲は無い。撃ち合えば即御陀仏である。

上部重量の減少による重心上昇は各部に石の固定バラストを置くことで対処している。帆船では無いという声も上がったが安さには勝てなかった。


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大和 武蔵  

後年 A-145で知られた戦艦

開戦時工事中

排水量   五万四千トン

全長    二百五十メートル 

全幅    三十七メートル

水線長   二百四十三メートル

水線幅   三十六メートル

機関出力  十二万馬力 (十八万馬力)

速力    三十ノット

航続距離  一万二千海里/一八ノット


武装

主砲    零式四十一センチ砲   三連装三基九門 

高角砲   九十八式十二.七センチ連装高角砲 十二基二十四門

機銃    九十九式十二型三十ミリ連装機銃  十基

      九十七式四号二型二十ミリ連装機銃 十二基

      九十七式四号一型二十ミリ単装機銃 二十基  



零式41センチ砲は長砲身五十二口径で砲弾は長門と共通出来る仕様。重量弾でも高初速で打ち出すことが出来る。

宗方サンプルから発達した冶金技術によるもので、砲身は軽量高強度。

発射速度は毎分二発。-五度から二十度までは自由装填。


副砲   十五.五センチ砲  連装六基一二門

建造中副砲搭載予定であったが南シナ海海戦の結果を受け撤去。九十八式十二.七センチ連装高角砲を跡地に搭載。副砲弾火薬庫は主砲弾火薬庫と隣接していたため一抹の不安があった。撤去に伴い副砲弾火薬庫装甲の変更と高角砲弾火薬庫化を行っている。


竣工時、装甲は公表されていない。ただ日本の機械で製作可能な最大装甲厚が三百六十ミリな事から三百六十ミリ以下であろう事は考えられた。


停戦後、公表された数値では

舷側装甲    三百四十ミリ 傾斜装甲 最下部艦底で二百ミリ

上面装甲    二百ミリ   

砲塔正面    四百五十ミリ

砲塔上面    二百ミリ

砲塔側面    百五十ミリ   

艦橋基部司令塔 四百五十ミリ

航海艦橋    三十ミリ

昼戦艦橋    五十ミリ

夜戦艦橋    五十ミリ

 バイタルパート以外でも二百ミリから十ミリ程度の装甲を有している箇所がある


宗方装甲であり三割増しの性能を考えると舷側装甲は四百ミリ超えであり、四十センチ防御なら充分以上だった。

砲塔正面装甲と司令塔の装甲は二枚重ね。一部で言われる鋳造製であったという事実は無い。鋳造製なら角が丸みを帯びた形状になると思うが大和級の司令塔は角張っている。


海竜級で導入された注排水ポンプ四基と発電機の分散配置を行っている。

発電機にも宗方機関が取り入れられた。

日本海軍艦艇の伝声管は徐々に減っているが大和級ではほぼ無くなっている。

真水製造装置は強力な物が用意され、機関以外にも海水風呂からでた後のシャワーや洗い物などに潤沢に供給された。航海中の清水節約は考えなくても良いほどだったという。



本編は二六日頃予定



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