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24.義弟

タカオは終電も無くなった深夜にタクシーで帰って行った。


残念ながら俺の部屋はもうこれ以上容量がない。


クソのせいで既に狭いし。



ところで、タカオのクリオネの扱いはなかなか上手く、ニート君はすぐにタカオに懐いた。


帰る時に、玄関までタカオを追い回しニーニー寂しそうに鳴いているニート君を見て、俺は誓った。


二度とタカオをこの家に入れないって。



週明けから睡眠不足になってしまったが会社には行かなくてはなるまい。


同じく睡眠不足のはずのニート君も起きてきてくれた。



『にゅ・・・にゅ・・・・にゅー・・・にゅ・』



眠いのかいつも朝のテンションではない。



・・・深夜のタカオ帰宅時のニート君を思い出す。

何だか負けた気がしてきた。



いや、ニート君は眠いだけだ。



俺は少し寂しい思いをしながら家を出た。



会社に着くと、すぐにタカオが俺の所へきた。



タカオは深夜タクシーで家に帰ったのではなく、会社に帰り仕事をしていたらしい。



こいつも立派な社畜だな。



ところで何の用事だ。

忘れ物でもしたのか?



「おう、タカオ昨日はどうもな。」


「おう、いやこちらこそ」


「どうした?家に忘れ物でもしたのか?」


「いや、ちょっと、こっち」


タカオに小会議室に連れこまれた。


「なんだなんだ?」


どうした?ニートくんならやらんぞ。


タカオのただならぬ行動に俺が身構えると、


「いや。すまん。・・・あのさ、、、

まきちゃんて、、すげー可愛いな?」



そっちか!?



タカオは家に心を置き忘れて行ったようだ。



「頼む。なんとかして欲しい。」



なんとかって、、



「いや、突然だな。俺は別にどうでもいい。

だが、一応言うが妹はニートだ。しかもクズの方のニートだ。」



「俺が稼ぐから構わん。

それに、ニート君への態度とかみてて、クズには見えなかったぞ。人当たりも良かったし

おまえは兄妹だから分からないだけなんじゃないか?

まきちゃんは、良い子だ。」



言い切ったな、タカオ。。



それは見知らぬ人対策のあいつの必殺技、猫かぶりだ。



だが恋に落ちた奴に何を言ってもむだだ。


クソの素晴らしい引き取り手になるかもしれん。


「まぁ、、、頑張れば・・?

お前しだいだろ?」



「えっ!??いいのか?ありがとう。

・・・ありがとう。アニキ!」



俺に義弟おとうとができるかもしれない。


昨夜、私のクリオネストックが消えました(T_T)

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