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12.シリアルキラー

いつものようにアラームが鳴った。



なんだかとても良い夢を見ていた気がする。



ニート君と公園で楽しく遊んだような。。。



さて、ニート君も起きてるかな、、、、、、



はっ???



いない!!!!!!!



ニート君が、いない!!!!!!



飛び起きた。



心臓が跳ね上がる。




・・・・・・



クソの寝袋が不自然に膨らんでいる。



「・・・・・」



俺は静かに寝袋からニート君を取り出した。




昨日、かなりはしゃいでしまったからな、ニート君はまだぐっすりだ。




あの野郎、夜中に俺からニート君を奪うとは。



なんて卑劣なやつだ。



ニート君を抱えて、朝ポカリの準備のために立ち上がると



寝袋付近に俺のパソコンが転がっているのを見つけた。




はっ?なに俺のパソコン勝手に使ってんの?




俺氏、激おこである。




眠るニート君をタオルでくるんで抱きしめたままパソコンを持ち上げると、



Googleの検索画面が開いているのが見えた。



「・・・・」



あいつ、人様のパソコンで何みてたんだ?



検索履歴を見る。




『社畜 殺し方 確実』


『社畜の心を砕く方法』


『社畜をより社畜らしくするには』


 ・

 ・

 ・

 ・


『クリオネ 可愛い』


『クリオネ 画像 動画』



・・・・・・・あいつ、社畜オレを消そうとしてやがった。



こいつはやばい。



マジでダークサイドの奴だ。



しかも俺を兄ではなく完全に社畜として認識してやがる。。。



しかし、最後はクリオネの検索で止まっており、その後クリオネ動画を見て眠ったようだ。



ニート君をかっさらった上で、な。



クリオネが、



ニート君が、



シリアル野郎の心の崩壊を救っている。



「本当に、クリオネは 神 だな」



俺は眠るニート君を抱きながら支度をし、


タオルにくるんだままのニート君を布団にそっと乗せた。



『にゅーー・・・・・』



寝ぼけて俺に抱き付こうとするニート君。



「っく・・・」



名残惜しいが家を出る。



天気予報によると、どうやら今日も猛暑日らしい。



朝から背筋が凍る思いをした俺には関係のないことだ。



・・・・



数時間後、妹からライン。




ニート君が風呂場で水風船と戯れている写真だった。



水風船、、、



俺が Amazon で発注したやつ!!!!!!!!

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