二章 キャラ紹介 《ドワーフ》
《ドワーフ》
ウォーロック=レグホーン
属性:土・鉄
アーク:ログレス(鎧)
序列:一位
好きなもの:修行
上級貴族出身で常に威風堂々としており、威厳のある面持ちをしている。土属性の派生型、鉄属性の持ち主だが、その力は滅多なところでは使わない。曰く修行とのこと。毎朝のトレーニングを決して欠かさない。最近、マルコをそのトレーニングに参加させている。クラス対抗戦で学年一位となった。
カナリア=カスティール
属性:土
アーク:ガオン(斧)
序列:二位
好きなもの:漢気
中級貴族出身で姉御肌を持つざっくばらんな性格の持ち主。女子にしては背が高く、体もしっかりしている。ワイルド。だが、意外と乙女な所もある。
マルコシウスを気に入っており、漢気ある人間に育てようと画策している。面倒見も良いことからクラスメイトから「姉御」「姐さん」と呼ばれている。
マルコシウス=マルセーユ
属性:土
アーク:イージス(盾)
序列:三位
好きなもの:平穏
下級貴族出身で気弱な性格。自分に自信が持てない。だが真の実力を発揮出来ればカナリアとも十分戦える。童顔なのを気にしている。ウォーロックのような男に憧れているが、小さく細い体をしているので、筋肉をつけるためウォーロックの早朝トレーニングに付き合うが、まだ途中でバテる。
クリム=エンダイブ
属性:土
アーク:マンムー(ハンマー)
序列:四位
好きなもの:ウォーロック
下級貴族出身の猪突猛進な性格。特徴的な話し方をする。ウォーロックのことが好きで、そのウォーロックに気に入られているマルコシウスに軽く嫉妬してる。そして気弱な性格であるマルコシウスを気に入らずよく蹴りを入れる。ウォーロックを前にすると性格や口調が変わる。
ガンド=メギル
属性:土
アーク:金剛(棍棒)
二つ名:《明王》
好きなもの:地酒
ミスリル魔法学院の《ドワーフ》クラスの代表講師。筋骨隆々の巨体。巌のような性格をしており、常にどっしりと構えている。生徒からの信頼は厚く、一年生のクラスを学年一位に導いた功労者でもある。
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おまけ『《ドワーフ》のとある日常』
ここは《ドワーフ》校舎前。早朝。そこには軽く汗をかいたウォーロックと、道に大の字で寝転がるマルコシウスがいた。
「うむ。ウォーミングアップはこれくらいで良いだろう」
「はぁ、はぁ、ねぇ。いつも、思うけど、これ、ウォーミングアップの運動量じゃ、ないと思うんだ……」
マルコシウスは腕立て二百、腹筋二百、背筋二百、スクワット二百を全体力を使って何とかこなしたが、隣で悠々と立つウォーロックの三倍の時間を必要としていた。
「そうか? むしろお前を待っている間にもう少しプラスさせていたくらいだが」
「やめてよ……。すごく惨めになってくるから……」
元々体力にそこまで自信があるわけではないマルコシウスだったが、さすがにウォーロックが桁違いなのは容易く理解出来た。
やや体力が戻ったマルコシウスはウォーロックと共に校舎の周りを走る。だが、やはり体力は桁違いで何周遅れになったか、もう数えてもいない。
やがてマルコシウスの体力は、授業開始前に尽きる。ぜーぜーと息を乱し、額には玉の汗が滝のように流れ落ちる。
「なんやしょうもないな、マルコ。もう終わりかいな」
「へぇ……?」
その声にマルコシウスは重く感じる頭を上げる。そこにはタオルとドリンクを持ったクリムが立っていた。
「ク、クリムちゃん……。どしたの? こんな、朝に」
「クリムちゃん言うなっちゅうに。あぁ、あと言うとくけど、あんたのためちゃうで。代表のためや。これも、代表に渡すために持ってきたんやから、そない物欲しそうな顔してもやらんで?」
「あ、あぁ、うん。だいたいわかった」
クリムは代表、つまりウォーロックに好意を寄せている。聞いた話ではクラス内ランキング戦で戦った時に、その強さに惚れたらしかった。
「たぶん、もうすこしで、ここ通ると思うよ」
「ほう、そうか。それはええこと聞いたわ。なんや、その礼としてドリンク一本くらいはやるわ」
「え? いいの?」
「なんや、いらんのか?」
「い、いるっ! いただきますっ!」
マルコシウスは慌ててドリンクを受けとる。大量に汗をかいていたマルコシウスは一気に半分以上飲み干した。
「一気に飲みすぎやろ。冷えんで」
「う、ごめ──」
「あっ、代表~!」
マルコシウスが謝ろうとした瞬間、目の前にいたクリムが消えた、かと思ったが、目に見えないスピードでウォーロックの所まで走っていったのだということだけはわかった。
「む? クリムか。どうした、お前も訓練か?」
「ううん。代表のお手伝いをしようと思って来たのっ。ほらこれ、タオルとドリンク」
「そ、そうか。ありがたく頂戴しよう。わざわざすまんな」
「そんなぁ、いいんですよぉ~」
一応、説明をいれると、今ウォーロックと話しているのは紛れもなくクリムである。何故かクリムはウォーロックを前にすると口調が変わる。それはまるで別人かと錯覚してしまいそうになるくらい。
ウォーロックはそれに気付いているのだが、理由まではわかっていないため、若干引き気味なのだが、クリムはそれに気付かない。
教えるべきだろうか、と悩むマルコシウスだが、余計なことかもしれない、いやでも、と何度も同じところをグルグル回るだけだった。
「ん、もうこんな時間か。そろそろ上がるぞマルコ」
「あぁ、うん」
そう言って立ち、ウォーロックの背を追おうとするが、そのウォーロックの背後にいるクリムが「邪魔するな」という視線を飛ばしてきていた。
マルコシウスは即座に二人きりにしろ、と目で訴えているのだと気付き、小さく頷く。
するとクリムは一瞬だけ笑顔になり、ウォーロックの腕にしがみつく。その時、ウォーロックの肩がビクッと震えたがクリムは恥ずかしがっているからだと思っている。事実は百八十度違っているのだが、知らぬが仏であった。
そんな二人を見送っていたマルコシウスは何者かにいきなり背中を叩かれた。
「なぁに突っ立ってんだいマルコ!」
「いたた……。あ、カナちゃん。おはよう」
「ちょっ、カナちゃんはやめなって言ってんだろ! 他の奴等みたいに姉御とか、姐さんとかあるだろ!」
「え? でもカナリア、って名前だよね?」
「そうだけど、そういう意味じゃないだろうに!」
ちゃん付けで呼ばれることに慣れていないカナリアは、更にマルコシウスの背中を叩く。
しかし、本人は嫌だから叩いてるわけでなく、ただの照れ隠しである。それを知っているのでマルコシウスもただただ耐える。
「カ、カナちゃん。ぼく汗かいてるから背中叩くと汚いって」
「なんだい。またウォーロックに付き合って朝練かい? よくやるねえ、あの修行馬鹿に付き合うだなんて」
「まあ、ね。ぼくも強くなりたいから」
マルコシウスは未だに非力な己の体を見下ろしながらぼそりと呟く。
「ははっ。そうかいそうかい。なら頑張んなよ! そんでもって格好良い漢になるんだよ」
「うん。頑張るよカナちゃん」
「うやあああああっ!! だぁ~かぁ~らぁ~!! カナちゃんはやめろって言ってるだろうがぁ~!! むず痒くなるだろうがぁ~!!」
カナちゃん、もといカナリアは顔を赤くしながら走り出し、ウォーロック達を追い抜かし、そのままどこへともなく走り去った。
それを呆然としたまま見送ったマルコシウスは更衣室で着替えを終えてから教室へ向かった。
教室にはウォーロックに話しかけ続けるクリムの姿があった。クリム本人は楽しそうに笑っていたが、ウォーロックはやや苦笑気味だった。そしてそのまま教室を見渡したが、カナリアの姿はどこにも見当たらなかった。
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「おし。じゃ出欠を──って、なんじゃいカナリア。遅刻ギリギリとはお前らしくもない」
「い、いえ……。ちょっと、頭を冷やして、来ただけです」
「そ、そうか……? むしろ暖まってるように見えるのは儂だけか?」
そしてカナリアは始業ベルの鳴った直後に教室に入ってきた。出欠を取ろうとしていたガンドはカナリアの様子が少々おかしいことに気付くが、大事はないようだと判断したのか、そのまま出欠を取り始めた。
実のところ、カナリアはたった今まで、マルコシウスより少ない時間でマルコシウスの朝練以上の距離をめちゃくちゃに走り回ってきたのだが、それはまた別のお話。
以上、キャラ紹介でした。彼らがどんなキャラなのか少しでもわかってもらえれば幸いです。
皆さんはどのクラスが好きですか。一応、どのクラスをメインに書いても話が書ける、みたいな考えで作られました。
だから四章辺りにそれぞれのクラスの短編的な話を作ろうかと思ってたりもします。(気の早い話ですが)
なのでこのクラスのこんな話が見たい、とかあれば是非ネタ提供してもらえればなぁ、と。
まだキャラ紹介されてない人もいますが、いずれやります。




