表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お姉ちゃんで遊んでたらいつの間にか取り返しのつかないことになっていた  作者: シャルねる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

58/67

冗談を言ってる様には見えないけど……

「美葉、そろそろ、夜ご飯、作ってくるわね」

「ぁ」

 

 そう言って、お姉ちゃんは私を抱きしめるのをやめて、私から離れていった。

 私はいきなり、お姉ちゃんの肌の温かさが離れていったことで、気がついたら、消え入るような声を上げてしまっていた。

 私はお姉ちゃんに聞こえてませんように、と祈りながら、お姉ちゃんの顔を見ると、お姉ちゃんは嬉しそうに、微笑んでいたから、私は聞こえていたんだと思って、一気に恥ずかしくなってきた。


「ふふっ、また、後でね?」

「し、しないから」


 咄嗟にそう言ったけど、どうせ、一緒に寝る時に、また抱きしめられるのは分かってたから、私はそんなに強くは否定しなかった。

 すると、どう思ったのか、お姉ちゃんはそのまま、私の部屋を出ていった。


 私は、お姉ちゃんが出ていった後、なんとなく、枕を手に取って、太ももに挟むようにして、枕を抱きしめながら、お姉ちゃんが夜ご飯を作ってくれるのを待った。





「美葉、ご飯出来たわよー」


 そして、しばらく時間が経ったところで、お姉ちゃんのそんな声が聞こえてきた。


「分かったー」


 そう返しながら、私はリビングに向かった。

 

「いただきます」


 そして、テーブルの前にお姉ちゃんと一緒に座って、私はそう言った。


「美葉、ケーキもあるから、食べすぎないようにね」

「うん。分かってるよ」


 お姉ちゃんにそう忠告された私は、素直に頷いた。

 そもそも、お姉ちゃんに言われる前から、私は楽しみにしてたし、食べすぎて、ケーキが食べられなくなるなんて、ありえないから。……せっかくお姉ちゃんが私のために買ってきてくれたケーキを無駄になんて、したくないし。 


「美味しいよ。お姉ちゃん」


 そう思いながら、お姉ちゃんが作ってくれた料理を食べた私は、お姉ちゃんにそう言った。

 

「ふふっ、良かったわ」


 すると、いつも通り、お姉ちゃんは嬉しそうに、そう言ってくれた。

 

「いつも、ありがとね。お姉ちゃん」

「ふふっ、いつか体で返してもらうから、大丈夫よ」

「な、何言ってるの」

「ふふっ、冗談よ」


 冗談と言うお姉ちゃんの感じは、全然冗談を言ってる様には見えなかったけど、私は気が付かないフリをして、お姉ちゃんが作ってくれた料理を食べ進めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ