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何度倒してもタイムリープして強くなって舞い戻ってくる勇者怖い  作者: 崖淵
第3部 第21周回

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第27話 推しと二人きり

なんかタリアトがちょっとおこなの。最後の「意味わかんない」ってところだけ、ちょっと声が大きかったらなんとか聞こえたけど…そうだな。確かにこれだけじゃあまりにも説明不足で、タリアトも意味がわからないよな。


「一言でいえば、タリアトが勇者を倒した。」


「はい?」


「タリアトが勇者を倒した。」


「いや、聞こえなかったって言ってる訳じゃなくて、意味が分からないって言ってるんですケド!」


あれ?更におこ?まぁ普通に考えれば、まだまだ説明が足りてないか。


「確かに意味が分からないだろうが、結論から言えば本当にタリアトが勇者を倒したんだ。勇者は私を何の抵抗できない状態にまで追い込んで勝利を確信したのだろう。そこに隙が生まれ…尤もあれを隙というのは正直気の毒ではあるが、ともかくその隙をついてタリアトが勇者を倒したのだ。

タリアト、ありがとう。今のお前はそれを知らないだろうが、あれが無ければ私は生きていなかった。畢竟ひっきょう魔王軍は敗北しており、タリアトは魔王軍を救ったとも言える。本当に感謝している。」


「フフン。まぁよく分かんないですケド?タリアトはやる時はやる女ですから?見直しましたか?」


見直すも何もタリアトにはいつも助けられているぞって伝えた。なんかめっちゃ誇らしげで上から目線だ。まぁ、娘みたいな存在タリアトにそんな態度とられてもかわいい以外の感情は無いんだが。それに尻尾もぶんぶん振られてるし。


「で、タリアト。話を戻すとだな、前回はそんな紙一重の勝利だった。そして3回前も薄氷の勝利と言った感じだった。しかし、前々回は割とあっさり勝てたのだ。その違いがだな…」


勇者対策会議を前々回から始めた事、前々回は機能したが、前回は前々回程機能しなかった事とその理由らしきものの推測を、ちょっと長くなったが淡々とタリアトに伝えた。その間にタリアトも落ち着いたのか、いつものタリアトに戻った。


「なるほど…そういう事でしたら前々回と同様に私から父に深刻さを伝え、父から改めてメンバーを集めさせましょう。それで前々回に近い状態になるのではないかと思いますわ。」


よろしく頼むと伝えると、タリアトは早速ハキムに会って伝えてくると部屋を出て行った。ふぅ…気が付いたら、背中が汗びっしょりだ。慣れない事はするもんじゃないな。

…アレ?もしかして、タリアトとのこの遣り取りを毎周回やらないといけないのか?




このタリアトとの会談の結果、ハキムによって日を改めて勇者対策会議室のメンバーが集められた。当日は既にハキムにより根回し済みだった事もあり、その場で皆が意気投合。

結果、前々回と同じ熱意をもって勇者対策会議室が発足した事が感じられた。そして護衛隊強化計画(第9話参照のこと)や魔王軍強化計画(第10話参照のこと)が、順調に実行に移されていった。



~閑話休題~

「そういえば、閣下。」


「ん、なんだ?タリアト。」


「閣下をお救いした時、閣下は身動き取れない状態だったんですよね?」


「まぁ、そうだな。」


「その時、私閣下に対して何かしたり言ったりしませんでしたか?」


「えっ…あっ、うん。あ、いや、その、あのだな。…ああ、そうだ!そうそう、あの後すぐに時の巻き戻りが始まっちゃった気がするな。あの時のタリアトにお礼が言えなかったのが、すっごい心残りでな。それでこの前のいきなりのお礼に繋がったという訳だ。ハハハ…」


じいっと見つめてくるタリアト。その後何かを確信したのか視線を外し何かを考えているようだ。多分、ロクでもない事を…

「ふふん、その時の私はなんか上手くやったようですね。それを覚えていないのが非常に悔やまれますが。とはいえ、さすが私。やるときはやる女です。うーん、とはいえ何があったかいう閣下が吐くとも思えず…仕方がないですねぇ。」


なんかぶつぶつ言ってる…大丈夫、あの記憶は今のタリアトには無いのだ。


「そういえば閣下?閣下はもちろん私に感謝しているんですよね?今の私ではないとはいえ。」


「うむ、それはそうだ。」


「では、ご褒美もらえません?もし、ご褒美もらえるなら、今回もそういう決定的な仕事しちゃうくらい頑張れるかもしれませんよ?」


「それはダメだ、タリアト!

勇者はもうタリアトを認識した。今までは勇者と顔を合わせた事が無かったからあの奇襲が成立したのだ。もう次は無い。むしろ出ないでくれて、常に警戒させて意識の一部をタリアトに向け続けるくらいで十分ありがたい。出て撃退でもされてしまえば、向こうの緊張の一部が溶けてしまうだろう。」


「そういうマジレス、今はまぢでいらないんですケド。でもまぁこの推しの鈍感なところがまた良いと思っちゃうのが、またなんとも自分の度し難いところ…。」


タリアトがそっぽを向いて口を尖らせながらぶつぶつ何か言ってる。


「はいはい、それは分かりました。でもご褒美はください。いいですよね?まさか嫌とは言いませんよね?そうですねぇ…ご褒美に何が欲しいか考えておきますから。」


有無を言わさず了承させられたのは言うまでもない。

今、思うと前話とタイトル逆にするべきだったかもなって思う。

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