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弓月の刻と火龍の翼、温泉に浸かる

 「まさか、ドワーフの国に龍神様がいるとはね」

 「しかも国のど真ん中」

 「驚きだよなー」

 「そうですね」

 「でも、条件としては当て嵌まってますよね」

 「条件?」

 「はい。残る龍神様は、炎、闇、光ですよね? まだどの龍神様が居るのかはわかりませんが、可能性としては一番炎の龍神様の可能性が一番高いと思うのです」

 「そうかもしれませんね。でも、条件っていいますけど、どんな条件なのですか?」

 「これは僕の予想ですけど……」


 服を脱ぎながら、僕はみんなに予想を伝えます。


 「あー……十分にあり得るかも」

 「そうですよね。マグマと言ったら熱いですし、炎みたいなものですよね?」

 「水の龍神様は湖に居ましたし、風の龍神様は谷に居ましたね」

 「風の龍神と谷の関係性は何?」

 「龍神様のいた場所は風の谷と呼ばれていましたので、その関係だと思うの」

 「多分、順番が逆だけどなー」

 「風の谷に龍神様が眠ったのではなくて、龍神様が眠った場所が風の谷と呼ばれる様になったという事ですかね?」

 「うんー。多分そうだと思うぞー」

 

 うん。やっぱり僕の予想は間違っていないかもしれませんね。

 そして、その予想が正しければ炎の龍神様は此処には居る事になります。

 まぁ、実際にはとても強大な力を持った魔物が住んでいる可能性もありますけどね。

 ですが、その可能性は低いと思っています。

 そんな魔物がずっと大人しくしているとは思えませんからね。

 

 「その話は長くなりそうかしら?」

 「長くなるなら私とルカは先にいく」


 僕たちが服を脱ぎながら話をしていると、タオルを体に巻き付けたルカさんとエルさんが僕たちを待っていました。


 「あっ、すみません。直ぐに行きますので、先に行っていてください」

 「わかったわ」

 「先に身体を洗ってる」


 つい話し込んでしまいましたね。

 では、僕たちもエルさんとルカさんに続きましょうか。

 何せ、念願の温泉にやっと入れそうですからね!

 

 「ユアン、嬉しそう」

 「はい! 温泉と聞いて楽しみにしてましたからね!」

 「裸が見れるから?」

 「違いますよ! ただ、温泉が楽しみなだけです!」


 別に誰かの裸を見ても嬉しくなんかないですからね。

 むしろ、僕はみんなと違ってぺったんこなので逆にちょっとへこみます。

 

 「わぁ……シアさんシアさん!」

 「何?」

 「外にお風呂がありますよ!」

 「うん。開放的」


 僕もルカさん達のようにタオルを体に巻き付け、脱衣所からお風呂がある場所にいくと驚く事にそこは外でした。

 まぁ、外と言ってもちゃんと木で作られた柵で囲まれていますけどね。

 ですが、そのお陰でこれなら外から覗かれる心配はあまりありませんね。


 「ユアンまずは体を洗う」

 「わ、わかってますよ。ちょっと温泉がどうなってるのか先に見ようと思っただけですよ」

 「嘘。いきなり温泉に浸かろうとしてた」

 「そ、そんな事ないですよ?」

 「ならいい。体洗ってあげる」


 気持ちが高ぶってしまったみたいですね。

 しっかりとシアさんには見破られてしまったみたいです。

 

 「ユアン、どう?」

 「はい~。いつも通り、きもちーです」


 シアさんが僕の髪の毛を洗ってくれます。

 いつもながら凄く丁寧です。

 耳の後ろも水や泡が入らないように気をつけてくれますし、長い髪で面倒なのにも関わらず、髪の先までちゃんと洗ってくれますからね。

 しかし、僕たちがこんな平和な時間を過ごしている横では少し大変な事が起きていました。


 「スノーちゃんって意外と胸が大きいのね」

 「そう? ルカさんと同じくらいだと思うよ」

 「そうかしら? 私よりもちょっと大きいように見えるわよ。ちょっと見せて貰っていい?」

 「別にいいけど、ルカさんも見せてくれる?」


 スノーさんとルカさんはそんな会話をしていますし。


 「ちょっと、お姉ちゃん! タオル返してよ!」

 「ダメ。妹の成長を見守るのは姉の役目だから」

 「見守らなくていいよ!」

 「そう? だけど、ルカの胸少し大きくなったんじゃない? スノーちゃんに揉まれたから?」

 「し、知らないよ!」


 姉妹でそんな会話をしていますからね。


 「なーなー」

 「はい、どうしましたか?」

 「ユアン達は混ざらなくていいのかー?」

 「混ざりませんよ。僕は体を早く洗って温泉に浸かりたいですからね……サンドラちゃん、どうですか?」

 「うんー。撫でられているようで気持ちいぞー」

 

 それに、あそこに混ざったら嫌な予感しかありませんからね。

 どうせ、みんなして僕の事を弄ってくる事になると思うのです。

 なので、僕たちは体を洗う事に専念します。

 ちなみにですが、後ろからシアさん、僕、サンドラちゃんと一列に並ぶようにして、前の人を洗っています。

 シアさんが僕、僕がサンドラちゃんという感じですね。


 「終わり」

 「ありがとうございます」

 「ありがとうなー」


 ドワーフの国というだけあってか、やはり色々と技術が発達しているみたいですね。

 驚く事にドアノブみたいなものを捻ると、そこからお湯が出てきました。

 魔石ではなく、別の方法でお湯をそこからお湯を出しているみたいです。

 それで、髪についた泡を流し、次は体を洗います。


 「後はシアさんですね」

 「ユアンと一緒に洗ってあげるなー」

 「うん。お願いする」

 

 後はシアさんを洗ってあげれば温泉に浸かれますね!

 なので、サンドラちゃんにはシアさんの背中をお願いして、僕はシアさんの髪と尻尾を洗ってあげます。

 もちろん前は自分でお願いしました。

 二人きりならまだしも、周りにはみんな居ますからね。

 流石に変な目で見られたら困ります。

 まぁ、他の人達はそれぞれの事で夢中なのでこちらの様子を気にした様子はないので大丈夫だとは思いますけどね。

 

 「どうでしたか?」

 「気持ちよかった。ありがとう」

 「私はー?」

 「サンドラも気持ちよかった。ありがとう」


 シアさんも満足そうですね。

 よし、これで念願の温泉に浸かれます!

 僕とシアさんとサンドラちゃんは、未だに身体を洗っている三人を横目に温泉へと向かいました。


 「お湯が濁ってますね」

 「そういうものらしい」

 「そうなのですか? それじゃ、問題はないのですね」

 「うん。なんでも体にいい成分が混ざっているからそうなっているみたい」

 「なるほどです」


 外にお風呂があるから温泉ではないのですね。

 という訳で、僕は恐る恐る温泉につま先を漬けてみました。

 怖がる必要はないですけど……一応です。


 「熱いですね」

 「大丈夫?」

 「はい。浸かれない程ではないので大丈夫だと思います」

 「私は平気そうだなー」


 家のお風呂よりも少し高い温度くらいでしょうか?

 僕が尻込みしていると、サンドラちゃんは臆することなくお湯の中に入って行きます。

 

 「なー……いい温度だなー」

 「サンドラちゃんは熱いのが平気なのですね」

 「うんー。耐性があるのかもなー」


 サンドラちゃんは炎龍レッド・ドラゴンの心臓を使って生き返りましたからね。

 炎魔法が得意なことから熱さに耐性があってもおかしくはないです。


 「ユアン、私達も入ろ?」

 「はい、そうですね」


 温泉と僕を交互に見ながら、シアさんが尻尾を揺らしています。

 どうやら興味があるみたいですね。

 なので、僕たちはサンドラちゃんに続き、二人でお湯の中に浸かりました。


 「あー……熱いのも悪くはないですね」

 「うん。長時間は無理だけど、短い間ならいいかもしれない」

 「けど、お湯は変な感じですね。ぬるぬるしていますし、それに変な匂いがします」


 お風呂場に来てから思っていましたが、凄く独特な匂いがしますね。


 「それは何らかの鉱石が溶け込んでいるかららしいよ」

 「そうなのですね」

 

 そして、暫くするとようやくみんなも温泉へとやってきました。

 

 「キアラちゃんはタオルを返して貰えなかったのですね」

 「うぅ……それは言わないでください」

 

 みんな楽しそうにしていましたが、キアラちゃんだけは大変でしたね。

 結局、エルさんからタオルを取り返す事ができず、体を洗う場所からエルさんを追いかけるようにして、大事な所を隠して温泉へとやってきました。

 その時に、温泉の熱さで驚いていましたが、顔が赤いのはそれが原因ではなさそうですね。

 ともあれ、こうしてみんなでお風呂に浸かるのはいいです……。


 「ひゃんっ! だ、だれですか! いま尻尾を触ったのは!」

 

 と、ゆっくりと温泉に浸かり、のんびりとしていると突然誰かが尻尾を撫でるように触ってきました。


 「私じゃない」

 「私の位置からだと届かないかな?」

 「私ではないですよ?」

 「なー?」


 むむむ?

 この様子だとシアさんやスノーさんではななさそうですね?


 「という事は……ひゃうっ! もぉ、エルさんですか?」

 「違う。ルカだと思う」

 「私じゃないわよ?」

 「いえ、絶対にどっちかですよ?」


 これじゃ、のんびりと温泉に浸かれませんね!

 なので、僕はルカさん達から距離をとりました。

 

 「な、なんでついてくるのですか?」

 「こっちの方が広いから」

 「場所によって温度が違うみたいだからよ。私はこっちの方がいいわね」


 しかし、僕が移動するとルカさん達はついてきました。

 それだけではなく、何故かみんな移動してきます。


 「も、もぉ! ゆっくりさせてくださいよ!」

 「ゆっくりしてるわよ?」

 「これだと気持ち的にゆっくりできません!」


 なので、暫くの間、僕はみんなから逃げる事になりました。

 それでもみんなはしつこかったです。

 結局、諦めてみんなに囲まれる様にして温泉に浸かりましたが大変でした。

 色んな所から手が伸びてきて、みんなして尻尾を触ったり、さりげなく変な所を触ろうとしてくるのです。

 しかも、お湯が濁っていて誰が誰の手なのか全然わからない状況です!

 まぁ、流石に節度は守ってくれましたけどね。

久しぶりのお風呂会でした。

もっと、スキンシップをしたいところですが、運営さまに怒られてしまいそうなので、断念。

これでもギリギリだと思っています。

仮に尻尾じゃない場所を触った描写があったらアウトかも?

その辺りは線引きが難しいので、気をつけながら進めたいと思います。


いつもお読みいただきありがとうございます。

今後ともよろしくお願いします。

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