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番外編・アストラルの決意

こんばんは!今回も番外編を更新します!


フローラの新たな従魔となったアストラル編をお届けします。

※2章のネタバレを含むのでそれでも大丈夫ならお読みください!

出すか迷いましたが、この話を書くことによって、2章以降の話がより深くなるので出しました!それではどうぞ!

我は(いにしえ)の番人、世界(フラグ)破滅(メント)の3番目の強さを誇る封魔(バインド・)樹縛獣(アストラル)


世界の均衡の番人であり、この世界の物理的な法則の安定を維持することだ。我が居なければ法則は崩れてしまう。


我ら古の番人はこの世界の大崩壊(カタストロフィ)の時代に神々に造られ、我らで崩壊した世界を元に戻したがその際に力を使い尽くし長い眠りについてしまった。…しかし何者かが、我らを目覚めさせる鍵であるエレメンタル・コアを破壊した。


エレメンタル・コアは、世界のバランスが崩れた時に奇跡的に生まれる魔物。つまり、また邪神がこの世界を征服する予兆だ。そのエレメンタル・コアを壊した者に感謝せねば。


……とはいえ、我は長い年月の眠りから目覚めたまでは良かったがそのせいか闇属性の力に自我を奪われ、倒した者を敵と見なし排除しなければならない。と闇に支配されていた。


ピクシードラゴンと若い男が連携し我を攻撃してくるが、魔法無効化の我には効かなかった。


『足元にも及ばんな』


と我はその二人を根で拘束し、魔力を奪い始めた。残るは女一人。早くこの者を排除しなくては。この者は世界の均衡を崩しかねない


詠唱することなく我の拘束を容易く壊してしまった。


『なんだ、この者は...』


そして二人を結界の中に入れ


「ジーク様とレヴィは結界の中に眠ってもらってっと、……じゃあ、やりますか」


我を前にしても臆することはないとは、なんともおかしな人間が居たのだな


女は恐れることなく、我には効かない魔法を放ってくる


「無効化してみせろ、封魔(バインド・)樹縛獣(アストラル)!まずは火属性魔法発動!灼熱煉獄!」


火柱が我を包むが、効くわけがなかった


「次はこの魔法だ!水属性の魔法発動!絶対氷葬!!」


巨大な氷の刃が降り注ぎ、動きが鈍る

この女は魔力の限界は無いのか?


「火、氷、ときて!次は光属性魔法発動!神滅天雷!!」


雷が我の根を破壊する。魔法無効化を越える威力を放ってきたか


封魔(バインド・)樹縛獣(アストラル)!この魔法を受け止めてみせろ!!光属性魔法発動!虚無崩落!」


女は攻撃の手を止めること無く容赦なく放ってくる。爆発により我の(コア)が剥き出しとなってしまった。女は走り出し、我の(コア)に魔石を押し込みながら呪文を唱える


「対象は封魔(バインド・)樹縛獣(アストラル)!我の従魔となれ!無属性魔法、無限(インフィニット・)誓約(ボンド)!」


この者の魔力が我に流れ込んで来る。

……温かい光のようだった。


どうやら自我を取り戻せたようだな


我の契約者、主になった姫君に話しかける


『……今この時より我の姫君であるフローラに忠誠を誓おう』


「狼が喋ったァっ?!」


『今しがた契約したのだ、念話が出来て当然のことだろう』


姫君からアストラルと名付けてもらった。


姫君の力は均衡を崩しかねないくらいに規格外だったが、その力を隠していたいそうだ。

…姫君らしい。


姫君ならば、他の古の番人らも我を救ってくれたように、救えるかもしれない。…神々が成せなかった邪神までもその力で倒してしまうのではないかと、我は姫君に淡く期待してしまうのだった。


これから貴女の側で見守らせてもらおう。

その瞬間が来ることを祈って。

お読みいただき、ありがとうございます!

アストラルの決意は、本編に関わる壮大な物語の始まりに過ぎません。

番外編は一旦これにて終わります。

明日から本編である2章が始まります。これからの展開をどうぞお楽しみに!それでは明日の本編更新でお会いしましょう。

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