甘いお菓子
よろしくお願いします!
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「ありがとう。貴女達のお菓子も美味しいわ。」
「ありがとう。アリッサ様のお菓子も美味しかったわ。」
双子はお礼を言うと、別の所へ行ってしまった。
「アンナ様とウタナ様、凄く可愛かったわね。」
「ええ。お人形と言われても納得する位、可愛いわ。」
「衣装も凝っていたね。」
「キャロットケーキもとても美味しかったですわ。」
4人で和やかに話をしていると、アリッサ様とリリア様が近づいてきた。
「皆さん、ハロウィンを楽しんでいるかしら?」
「皆さん、衣装が似合ってますね。」
アリッサは黒を基調としたシスターの服だ。
銀髪に銀のクロスがよく似合う。
清楚な衣装だ。
リリアは、ピンクの布で出来た女版の忍者の格好で目元しか外に出ていない。
「アリッサ様、とてもお綺麗ですわ。リリア様は苦しく無いですか?」
「ありがとう。嬉しいわ。貴女達も素敵よ。」
アリッサは微笑んだ。
「私も口元の布はめくれば直ぐに外せるので、苦しくないですわ。この衣装はコエドの忍者という衣装らしいですわ。」
リリア様は口元の布をめくって見せる。
「ハナ様は、今日は随分と薄着ですわね。羨ましいですわ。私も布の少ない踊り子の衣装を着る予定でしたのに、婚約者のウッドに止められて、布地の厚いこちらになってしまいましたの。正直この衣装暑いんですの。」
リリアは首元の布をパタパタと降り、風を入れている。
「婚約者に愛されていると言うことですわね。私も羨ましいですわ。」
「あら、そんなつもりでは無かったのですけれど、惚気てしまいましたわ。こちら、私のお菓子です。皆さんもどうぞ。」
リリアが取り出したのは、カボチャのゼリーだ。
「誰とも被らないようにしてみましたの。」
とても美味しい。
「リリアのは珍しいけれど、私のは王道よ。カボチャのクッキーですわ。」
アリッサとバスケットを取り出した。
「とても貴重ですわよ。このクッキー、アリッサ様の手作りですの。」
「とても美味しいですわ。」
「手作りとは、思えない技術です。」
「美味しいな。」
「サクサクとしていて美味しいですわ。」
丸く型が抜いてあるクッキーはカボチャの甘みがして美味しい。
「どれどれ。うん。私の婚約者はお菓子作りもできるのか。最高の伴侶になるね。」
しれっとショーンも混ざって来た。
「ショーン、一体いつからいたの?」
「君の手作りだという話が聞こえた位だよ。このクッキーは、女の子以外は僕しか食べさせちゃダメだよ?いいね?」
ショーンの衣装は神父だ。
アリッサとお揃いにしたのだろう。
「ショーン。別に誰が食べてもいいでしょう?」
「他の男に食べさせるなら、今、籠毎僕が持って帰って食べるよ。」
ショーンが優しくバスケットを抱えた。
「わかりました。他の殿方には差し上げません。」
「うん、良かった。皆さんもハロウィンを楽しんで下さいね。」
ショーンはバスケットを机の上に下ろすと、お辞儀をしてその場を去っていった。
「うふふ。私より余程アリッサ様と王太子殿下の方が惚気ていますわね。ご馳走様ですわ。」
「良いですわね。私もあんなに素敵な婚約者が出来たら、良いですわ。」
「私も欲しいです。」
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スランプ続いています。
文字数少なくてすみません。
精進致します。




