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異世界帰りのおっさんは、父性スキルでファザコン娘達をトロトロに  作者: タカハシ ヒロ
第八章 光営業

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天下三分の計


 恐怖と不安、そして若干の期待に胸を膨らませていると、すすすす、とリオがにじり寄ってきた。

 膝立ちの姿勢で、滑るような移動。

 動くたびにスカートの裾がチラチラと揺れて、生白い太ももが見え隠れしている。


 リオは今、制服姿だ。

 なのに俺のマンションでだべっているとなると、学校をサボったのだろう。

 あるいは午前中で授業が終わる日だったのかもしれないが、そんなのはどうでもいい。


 重要なのは、制服姿のリオが色仕掛けをしてくるという事実だ。

 JKの色仕掛けなのだ。


 ……俺が思うに、全ての女子高生がJKになれるわけではない。この二つの言葉の間には、若干のニュアンスの違いがある。

 体重70キロオーバーの女子柔道部員も女子高生だが、これをJKと呼ぶのはなんか抵抗がある、そんな気がしないだろうか?


 世の男達がJKと口にする時、きっとこんな少女を思い浮かべているはずだ。


 ・昭和生まれの人間に「最近の子ってこんなに脚長いのか」と思わせるスタイルの良さ。

 ・平成生まれは発育がいいなぁ、けしからん、と感じさせるCカップ以上のバスト。

 ・すれ違いざま漂ってくるデオドラント系の香り。

 ・あれ? こいつ一週間くらいSNSで愚痴聞いてやればお持ち帰りできるんじゃね? と感じさせる致命的な隙。

 ・一緒に歩くとパパ活を疑われる慣れ慣れしさ。

 ・十代の性欲って凄い……! とおじさんを呆れさせる積極性。


 そしてリオは、この全部が当てはまっていた。

「JK」という単語から連想される、後ろめたいエロスの権化。謎の犯罪臭。それを凝縮した存在がリオなのだ。


「な、か、も、と、さーん」


 床であぐらをかく俺に、リオは絡みつくようにしてくっついてくる。

 ふん、今日はどんな手段でアタックしてくるつもりだ? と身を固くしていると、ワイシャツのボタンをプチプチと外し、ブラジャーが剥き出しとなった胸元をむにゅんと顔に押し付けてきた。


 ……え?

 これだけ?


 この程度のお色気イベント、今まで何度もやってきたよな?

 ていうか最近は一緒に風呂に入ってるし、この乳だって、どさくさに紛れて三~四回は吸った覚えがある。

 はあ。所詮は処女の浅知恵、ついにハニトラのネタが尽きたか……と侮っていると、左右から二人の少女が接近してくるのが見えた。


 右からアンジェリカ、左から綾子ちゃんが四つん這いで回り込んできて、そして――

 二人同時に、乳房を俺の頭部に押し付けてきたではないか。


「――!」


 右目にリオっぱい、左目にアンジェっぱい、背後からは綾子っぱいが密着し、視界が少女の乳で埋め尽くされる。

 360度を未成年の乳房で包囲し、モラルを殲滅する陣形。

 これは……連携技!?

 

「ぬお……っ!」


 確かにこれは、三人が手を組まなければ出来なかった戦術だ。

 形も質感も異なる三つの乳が、三方向から俺の理性を切り分ける、天下三分の計――!

 

「どうですかーお父さん。気持ちいいですかー?」

「もががぁ……!」


 顔と乳、そして乳と乳がこすれ合い、じっとりと熱を帯びていく。

 アンジェリカの谷間に玉のような汗が浮かび、その中の一滴が俺の顔に伝い落ち、口の中へと流れ込む。

 ああ――おっぱいから垂れた汗が――舌の上を赤兎馬の如く駆け抜けている。天下無双の味が、倫理観を溶かしていく。


「むう……っ!」


 しばらくすると、後頭部に当たっていた綾子ちゃんの感触が、布から素肌のそれへと変わった。

 どうやら縦セタの裾をめくり上げ、露出度を上げたらしい。

 三つの勢力で最大の領土面積を誇る、綾子ちゃんの乳が――言わば三国志でいうところの「魏」に当たる乳が、ついに本気を出したのだ。


「……私達、母乳は出ませんけど……ハリや触り心地なら、あの人に負けないと思うんです……だってまだ、十代ですから」


 強大な国力を誇る綾子っぱいが、俺の後ろ頭を蹂躙していく。


 たゆんたゆん、たぱんたぱん、もにゅんもにゅん。


 この世のものとは思えぬ弾力が後頭部を撫で回し、俺の人格を二十一世紀の日本人から、倭人のレベルへと引きずり落とす。


 電気自動車? なんだそりゃ? そんなことより卑弥呼様の占いに耳を傾けるんだ! と叫びたい。

 背後から優しく俺を包み込む魏に、従ってしまいたい。

 使者ならいくらでも送るから、ぜひとも魏志倭人伝を書いてほしい。倭人巨乳特攻我楽勝とか書いちゃってほしい。なんなら朝貢国になってもいいから、だからもっとその柔らかさで俺を蹂躙してよ綾子ちゃん!

 その87センチの領土で俺の視界を埋め尽くしてよ!

 いつまでも後ろにいないで、顔面に直にそれを当ててよぉ!


「……くす。中元さん、おっぱい好きですか?」

「我巨乳特攻朝貢国希望!」

「……なんでエセ中国人みたいな喋り方してるのかわかりませんけど、私達を妊娠させてくれたら、いつでもこの胸から母乳を飲めるんですよ? ほら、今すぐ押し倒して下さい……」


 いかん、流される――このままでは三人と本番行為に及びかねない、それだけは駄目だ、と唇を引き結んだ途端、待ってましたと言わんばかりにリオの乳が躍りかかってきた。

 鼻から唇をなぞるように、ブラジャーの先端部が擦りつけられる。


「あたし達がこんなに仲良くするのって、滅多にないよ? 今なら四人でえっちできるんだよ……?」


 まさか、この調子の誘惑がこれからずっと続くってのか?

 目の前がチカチカと明滅する。

 鼓動が不自然なまでに高まる。

 欲望を押し殺すのが、いよいよ限界になろうとしていた。


 このままでは俺は――今日中にこいつらと一線を越えてしまう――

 

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― 新着の感想 ―
[一言] あああああああっっっ!!! ぱゆんぱゆんのJKおっぱいをブラごしに唇ではむはむしたい!!
[良い点] 赤壁の戦いが終わったと思ったら、今度は乳壁の戦いが勃発! これは中華統一中元王朝開いちゃいますかね? 大晦日にとんだ三国志だぜ! [一言] JK論流石です。私は男子校卒で、近所に女子校があ…
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