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ある男が一人

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「メージャー将軍にご報告申し上げます! 我ら一同、いつでも進軍することが出来ます!」


 兵士の一人が恰幅の良い男の前に進み出てそう報告した。恰幅の良い男はその報告を満足そうに聞いて、兵士に返答する。


「了解した。指示があるまでそのまま待機せよ」

「承知いたしました!」


 報告に上がった兵士が踵を返して立ち去っていく。恰幅の良い男、王国軍第三師団師団長のメージャーは溜息を吐いてから進軍の準備を進めた。彼はこの南征を快く思っていなかった。


 王国が帝国に攻め入る理由はいくつかある。一つは要請があったから。帝国の北方を任されているラースル辺境伯家の『長子』であるルリュエから王国に寝返りたいという打診があったからだ。


 メージャーはこの打診を快く思っていなかった。自分に大恩のある自国を裏切るとは何事かと。どこまでも武人気質の男なのである。


 王国が、メージャーが攻め込む理由は理由は他にもあった。


 商業連合との戦いを任せてもらえなかったこと。これもメージャーの心に影を落としている。王国からしてみれば帝国も商業連合も仇敵に変わりはないのだが、メージャーは正々堂々と戦いたいのだ。


 だというのに寝返りを促し、手伝うために二万の兵を動員するなど。別に彼でなくても良かったのでは、と彼自身が思うほどである。しかし、命令は命令だ。メージャーは命令に忠実な男なのだ。


 しかし、ここにはメージャーも知らない王国の意図が隠されていたのだ。それは王朝からのある使者が関係していた。そう、ゼペル・ベイである。


 ゼペル・ベイが首長国を口説いた後、そのままの足で王国へと向かったのである。王国としては商業連合と争っている最中であり、ゼペル・ベイの考えに難色を示していたのだが、状況が変わった。


 その状況というのがルリュエの寝返り打診である。ルリュエの保護を名目に軍を進めればゼペル・ベイの提案する帝国包囲網に参加できるのではと考えたのだ。


 帝国の北側を切り取るのは確定事項だ。更に奥深くまで切り取るため、王国はゼペル・ベイの提案を了承し、そのことをメージャーに知らせないまま南征の指示を出したのだ。


「メージャー将軍にご報告申し上げます!」

「なんだ?」


 慌てる兵士に面倒そうに声を出すメージャー。兵士が続けて報告をする。その報告にメージャーの動きが止まった。あまりにも耳を疑う報告だったからだ。


「国境を超えた平野で貴族らしい男と侍女が一人、優雅にワインを嗜んでおります!」

「はぁ?」


 その報告を耳にしたメージャーは慌てて前線に馬を走らせた。確かに報告通り、貴族服に身を包んだ青年が腰に剣を一対下げて優雅にワインを飲んでいた。


 傍には侍女が一人と馬が一頭。明らかに場違いである。前線を任されていた将もこれには戸惑うばかりであった。思わずメージャーを見る。


「将軍、如何いたしましょう」


 パッと考え付くのは伏兵である。周囲に伏兵を忍ばせ、我らが一人の男に注目している隙に横槍を入れる。だが、見晴らしの良い平原だ。兵を隠せる場所など、何処にもない。


 メージャーは悩んだ挙句、一つの決断を下した。


「オレが声をかける。お前たちは戦闘準備で待機だ」

「ははっ」


 こうして、王国が帝国の領地に足を踏み入れようとしていたのであった。

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