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97. 帰り来ぬ人



いついかなる時も

落ち着いた笑みを湛えて

それは至高の芸術を    

深淵な宇宙のことわり

美しい音楽を奏でながら

説いていたあなた


あなたは誰より高雅で

慈しみ深く

いつも私に優しかった


嗚呼、けれど

運命は残酷で


あなたは出逢ったあの時から

ずっとこの日を予感していた


あなたがこの地を去る瞬間を


だからあなたは

私に触れることなく

唯、微笑むだけだったのか


夏は去り、また冬が巡り来て

あなたの姿はなく

私は悲しみの涙に暮れて

あなたの残影を追うだけ


あなたはもう私の許には帰ってこない



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― 新着の感想 ―
[良い点] これは……、どことなくファンタジーというか幻想的なイメージがありますね。 二度と会えない=手が届かない場所という風に感じ、そんなニュアンスを感じたのかもしれません。
[良い点] もう二度と逢うことはない 帰り来ぬ人 イイですね! 運命を先読みして触れなかった でも、 がっつり心に爪痕を残していかれましたね。 罪なあなた。
[一言] ……なんと 読みやすくてすらすらと入ってくるのに 読み終えた後の切なさがじんわり残る 素敵な詩でした 読ませていただきありがとうございました
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