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96. 冬が来る前に



何もかも凍てつく冬が来る前に

唯一度でいい

あなたに逢いたい


この寒々とした白い部屋の窓から覗く

秋桜の咲く彼方へとそう叫ぶのは

叫び続けるのは

心から

心の底から望む唯一の願い


あなたに逢いたい

あなたに逢いたい


愛も恋も

真心も優しさも

言の葉をさがし続けて

互いの姿を探し続けて

長い迷路を歩き続けて


冬が来る前に

あなたの姿を求めて彷徨い続ける


優しいあなた

慈しみ深いあなた

私だけを想ってくれるあなたに

あなたに逢いたい……


冬が来る前に

何もかも虚像でしかない秋の風が吹く中


崩れ落ちてゆく砂の城を迷い踏みしめて

今日も唯一人あなたの微笑みを待つ為に



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― 新着の感想 ―
[良い点] 歩き続ける 探し続ける 何もかもが凍てつく冬が来る前に 心が叫び続けるから う〜ん、やっぱり素敵ですね〜。 テクニカルなところを言えば さがし と 探し を書き分けて 続けてが整って…
[良い点] これ程までに想われるあなたとの関係が気になりますね。 何か事情があって離れ離れになってしまったのか、色々と妄想が膨らみます!
[良い点] 許されぬ恋なのかな? などと想像してしまいました。 香月様の作品は、どれも心に沁み入ります。 とても素敵な作品をいつも読ませていただきありがとうございます。
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