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93. 移ろふ心
弱いから
どうしようもないくらい弱いから
差し伸べられた手に縋りたくなる
真夜中の蒼い静寂に
いつしか私の目の前に現れるあなた
穏やかに微笑んで
何も心配はいらないと
魅惑的に遠い闇の彼方から響いてくる
あなたのその言葉
あなたの存在は絶対で
私はあなたを拒めない
私の為に差し伸べられた手
それは何にも代えがたい手
けれどその手は取った途端
崩れ落ちてゆく
砂の城のように
何もかも虚像でしかない
愛も恋も
確かに誓った言の葉さえも……
弱いから
どうしようもないくらい弱いから
差し伸べられた手に縋りたくなる
真夜中の蒼い静寂に
いつしか私の目の前に現れるあなた
穏やかに微笑んで
何も心配はいらないと
魅惑的に遠い闇の彼方から響いてくる
あなたのその言葉
あなたの存在は絶対で
私はあなたを拒めない
私の為に差し伸べられた手
それは何にも代えがたい手
けれどその手は取った途端
崩れ落ちてゆく
砂の城のように
何もかも虚像でしかない
愛も恋も
確かに誓った言の葉さえも……
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