表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/144

88. 水色の雨の憧れ



真夜中の蒼い静寂しじま

疲れた躰をベッドに投げ出し

白いシーツの波間で

記憶の彼方のあなたの姿を思い浮かべる


それはぼんやりとした輪郭で

けれどあなたは微笑んで

澄んだ瞳で私を見つめるあなたは

右手を差し出し

優しい声音で私を呼ぶ


嗚呼、だから目を閉じて

しとしとと濡れそぼる

九月の雨音を聴いて

透明な雨を心に映して

あなたとの静かな水色の想い出を

二人だけの大切な時間を思い出して

今は唯、想い出の色に染まって

そのたゆたう記憶の中に浸って


私を清らかな水色に染めあげた

あなたの憧れを今宵は夢に見て



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 88. 水色の雨の憧れ 読みました。 しっとりとした魅力が感じられる作品で、好みの雰囲気でした。 言葉選びにセンスを感じました。 潤いと切なさが感じられて素敵でした!(o^^o)
[良い点] しっとりとした色香が漂ってまいります 作中の主人公の中では水色のイメージなのですね 「あなた」は中性的な感じの方なのかな? 水色にもアクア、シアン、色々あるので、想像が膨らみます
[良い点] これまた切ない。 ですがしっとりとしており、訣別は済ませているような雰囲気がありますね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ