87.　ふたり生きる為に

いつか空の上にいるように私たちは生きる

明日の日をすべて茜色に染めて私はあなたを欲して

揺るぎない未来をすべて光に託してあの空の上へ

五月の雲雀のような美しい声であなたとどこまでも高く飛ぶ

あなたと隣あって眩しい光を全身に浴びてあなたの逞しい躰に寄り添って

高く高くふたりの夢の世界を生きるために……。

……そうあなたに認（したた）められたら

このどこまでも深く蒼い夜の静寂（しじま）に

ただあなたの姿を、言葉を求めて

私はあなたにこの言葉（メッセージ）を届けたい