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8. 二度目の春
あなたの影が少しずつ薄れてゆく
あなたの心が少しずつ離れてゆく
あなたの優しい笑顔も
あなたの優しい言葉も
私だけに向けられていたのに
何もかも私から遠のいてゆく
そうして、冷たい風の中
迎えた二度目の春の日に
私はただ、立ちすくんで
色もない
音もない
言葉さえない
漠たる荒涼とした
頬を撫でる隙間風に晒される
あの輝いていた愛は
溢れていた慈しみは
虚空の彼方へと消え去り
私は独り取り残されて……
私は
私は
今でもあなたを愛しているのに
あなたの影が少しずつ薄れてゆく
あなたの心が少しずつ離れてゆく
あなたの優しい笑顔も
あなたの優しい言葉も
私だけに向けられていたのに
何もかも私から遠のいてゆく
そうして、冷たい風の中
迎えた二度目の春の日に
私はただ、立ちすくんで
色もない
音もない
言葉さえない
漠たる荒涼とした
頬を撫でる隙間風に晒される
あの輝いていた愛は
溢れていた慈しみは
虚空の彼方へと消え去り
私は独り取り残されて……
私は
私は
今でもあなたを愛しているのに
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