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79. 五月雨の午後に想う



暖かい五月雨にしっとりと

菖蒲が濡れている午後のひととき


あなたを想う

ひたすら想う


あなたは遠くに離れていて

私の伸ばす手は届かなくて

私の声は唯、(ちゅう)に木霊する


あなたは今、何をしていますか

健やかに日々を過ごしていますか


あなたの隣には

かけがえのない(ひと)がいて

あなたを陰日向なく支えている


私は遠く離れた地で

躰を壊した

心を病んだ

あなたの身の上を案じて

あなたの大切な方に

あなたの全てを託す


私の想いがどうかあなたに届きますように

あなたが健康と幸せを享受できますように


今日もまた天にまします神に唯、祈るだけ



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― 新着の感想 ―
[一言] 雨の午後は物思いに耽るのにピッタリですね(*´ω`*) 大切な人への思慕が、五月雨のしとしととした雨音と共に心に残りました。 よう子姉様の詩はどれもあたたかみがありますよね。 切ないものも…
[良い点] なんだか……。心が洗われます。 雨上がりの空を背景に、しっとりと濡れた花菖蒲の青紫や濃い緑が浮かぶようでした。 祈りが届きますように。 尊いです。 [気になる点] 宙に、が、「ちゅう」…
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