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66. オリオンの祈り ☆



夜明け前

まだ暗い東の空に

オリオンを見つけた


あなたの好きな冬の星座を

もう見ることのできる季節


その星をあなたもきっと見つめている

この空はあなたの街にも繋がっている


同じ時代に生まれ

同じ時間を共有し

同じ空気を吸った


輝くオリオンを見つめながら

その奇跡に私はただ感謝する


そして、この空の彼方の星を

あなたもまた私を想いながら

見上げていることを知る

まだ暑い夏の名残を残す

生ぬるい空気の九月の朝


その確かな幸せ故に

今日もまた私は生きていく


いつかあなたに逢える日が来ることを

あのオリオンに祈りを込めて



挿絵(By みてみん)



作中挿画は汐の音さまに描いていただきました。


汐の音さま、素敵なイメージ画をどうもありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ギリシャ神話ではオリオンはアルテミスの矢に射られて死んでしまいますが、、、 「46. 巡り来る春」の続編として読むと良いですね。(╹◡╹)
[良い点] 65. オリオンの祈り まずタイトルが良かったです。 幻想的な感じがタイトルからだけでも伝わってきて、自然と読みたくなります。 星座というテーマはとても新鮮な感じがして、美しかったです…
[良い点]  素敵ですね。  星座の世界は寝る前に現れる話が多いのですが、夜明け前を題材にするのも良いと感じました。  私は夜明けの月も好きです。
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