表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/144

59. 煉獄の行方 【夏の光企画】

本作は、銘尾友朗さま主催「夏の光企画」参加作品です。



あなたが病を得てもう一年の時が経つ


あなたは躰を壊し、心を病んで

未だ重症の床に伏している


嗚呼、それなのに

私はあなたの為に何も出来ない


ただ、出逢った頃の想い出に縋り

言葉を発さないあなたに語りかけ

あなたを唯、ひたすら想い続ける


それだけしか……


私達が出逢った三年前の夏

空は燦々と陽の光眩しく

鳥は美しく歌い

木々は青々としたその葉を

心地よい風に揺らしていた


私達はお互いのことを語り合い

心から想い、愛しあっていた


そんな季節はもう訪れない


あなたの枕辺で涙する私に

あなたは何も語りかけてはくれない


あなたは天国への階段を一歩、一歩

登って行っているというのだろうか


嗚呼、

この苦しみからいつ解放されるのか

誰でもいい私に教えて……


あなたを失ってしまった私を救って



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] こんなに苦しむあなたに読んでいる私も何も出来ないのです。
[良い点]  企画から参りました。  今回、企画の三編を拝読いたしました。  感性のない私には難しいところもありましたが、詩を読む機会は多く、自分では書けませんがよく読んでいます。  今回。  ブク…
[良い点] 弱っていく彼をただ見つめることしかできない。 地獄ですね。 救いとは無いと分かっているから求めてしまうものなんでしょうね。 その先には良い未来は待っていないだろうに。 彼女を救うことは彼…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ