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55/144

55. 巡り来る季節は



あなたに抱かれてこの世を去るなら

死んでもいい……


そう告げたのは一年前の蒼い夜


その言葉は心からの真実だった

あなたは私の全てを捧げられる

唯一無二の人だった


あなたも私を大切にしてくれた

あなたも私と同じ気持ちでいた

   

なのにあの時、どうして私達は

お互いの手を離してしまったんだろう


運命の皮肉は私達を揶揄からか

私とあなたをずたずたに引き裂いて

今、あなたは何も応えてはくれず

わたしはあなたが無事でいることだけを

心から祈り

あなたとの幸せだった恋の想い出を 

暗い部屋の中でひとり反芻している


あなたのことを愛していた

あなたのことが好きだった


桜が散り、爽やかな風が吹く頃

あの季節がまた巡り来る……



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― 新着の感想 ―
[良い点] 55. 巡り来る季節は 拝読致しました。 また同じ季節が来るけれど、一年前とは状況がすっかり変わってしまった。 そんな切なさが印象に残りました。
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