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52. 私のことだけ愛していて
私のことだけ見つめていて
私のことだけ考えて
朝も昼も夜もいつも
私を強く抱いていて
私を見つめるあなたの瞳を
私に触れるあなたの口唇を
私のものにだけ
独り占めしたい
あなたと共に過ごす
桜吹雪の舞う春の夜
あなたの腕枕で眠る
暑くて長い熱帯夜
あなたと寄り添い歩く
銀杏並木の散歩道
あなたと同じカップで頂く
寒い冬の夜のホットミルク
何もかもが私の大切な春夏秋冬
365日片時も離さず
私のことを私だけを
私一人を愛していて
そんな願いをあなたに望む
私はどれほど我儘でしょうか……




