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50. 三度目の春に

 


あなたと重なりあったのは

三年という短い季節ときだった


それは鮮やかに眩しくて

樹々も、鳥も、風も

目にさやかな

何もかも輝いていたあの夏の日に

黒い切れ長の涼やかな瞳と

落ち着いた佇まいで爽やかに笑む

魅惑的なあなたに出逢った


私達は惹かれあい

やがて同時に恋に堕ち

それは本当に幸せな時を共有した


なのに運命は残酷で 

神は嘲り笑いながら

私達をこんなにも傷つけ打ちのめし

ふたりの仲をずたずたに引き裂いた


皮肉な悪戯に抗えなかった

私達は脆く心弱すぎたのか


まだ頬に冷たい二月の風に

さらされながら考えている


あれから三度目の春が巡り来る



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― 新着の感想 ―
[良い点] 47. 美しいひと 白魚のような手、という表現が、個人的に好きでした。 また、それまでの描写の意味が明らかになるオチも、印象的でした。 48. あなたのことが好きだった 細かいストーリー…
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