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47. 美しいひと



繊細な心を壊した

逞しい躰を壊した

病の床に伏しているあなたを

優しく心を尽くして看るのは

あの細く美しい指を持つひと


きめの整った白魚のような手で

あなたの好みの衣服を整えて

あなたの痩せ衰えてしまった躰に

その美しい指を絡める


その動きは艶かしく

躰のラインに沿って

それは魅惑的に

ひどく官能的に 


そしていつしかあなたと交わり

あなたを遥かな天上へと誘なう


優しくきめ細やかな愛情で 

あなたの心も躰も支配して 

あなたの全てをものにする


あなたを想う美しいひと

私からあなたを奪うひと



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― 新着の感想 ―
[良い点]  読み方によって捉え方が変わる難しい詩だと感じました。  表読みは天使の存在を示唆し、儚く悲しい別れを表現として読みました。  裏読みは愛破れた第一夫人が、第二夫人に嫉妬をしながらも愛す…
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