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41. 二十五年目のアニバーサリー
「いつか歳を重ねておばさんになっても
オバサンにはなってくれるな」
思えばそれがシャイなあなたの
プロポーズの言葉の一つだった
それからの毎日
あなたの好きな料理を作り
メイク、ヘアケアにも手を抜かず
夜寝る前のエクササイズも欠かさない
それでもやはり歳を重ねて変わりゆき
若い子には負けるわと昔の歌口ずさむ
わたしはどこが昔とは変わったかしら
優しいあなたに問いかけてみたかった
二十五年目の銀婚式に
私の好きなカサブランカの花束を
両手一杯抱えて帰ってきたあなた
「ありがとう愛してる」
二人同時に口にしたその言葉は
あなたも私も変わらなかった愛
今日の香月の銀婚式の日にちなんで、作詩してみました。




