表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/144

38. 恋の終わりの灯がともる



待ち合わせたのは

十年前に約束した

私が育ったあの街の

私が通ったあのカフェの

かつての窓際の二人席


ストリートは賑やかで

人の流れを追いながら

木枯らしの吹く午後の街


紫紺のセーラー服に白いスカーフで

制服姿のあの人と見つめ合い

シャミナードを聴きながら

頰を染め、はにかんで

時を忘れて語り合う

十七歳の私……


そんな白昼夢を見ていた


夕焼け迫る懐かしい故郷


そして

街のネオンに灯がともる


現れないあの人の胸中を

いかばかりかと探りつつ

私は待ち続けるのだろう

ずっとずっといつまでも


この恋の終わりを想いながら

見えない星空を見上げながら




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ