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28. 夏の夜に想う
あなたを想うことは
冬の夜空を見上げることに似ていて
あの日、吐く息の白さの中
南天にはシリウスが瞬いていて
その美しさは
あなたが語ってくれるように
私の心を捉えて離さなかった
それはそれは
美しかった……
あれから
三度目の夏が巡りきて
夜空には
ベガとアルタイルが輝いていて
織姫と彦星のように
例え一年に一度でもいい
あなたに逢えるのなら
そう思っていたけれど
全ては星屑のように
煌めいて壊れて……
見上げる私の瞳からは
一筋の涙が
流れるだけ
あなたを想うことは
冬の夜空を見上げることに似ていて
あの日、吐く息の白さの中
南天にはシリウスが瞬いていて
その美しさは
あなたが語ってくれるように
私の心を捉えて離さなかった
それはそれは
美しかった……
あれから
三度目の夏が巡りきて
夜空には
ベガとアルタイルが輝いていて
織姫と彦星のように
例え一年に一度でもいい
あなたに逢えるのなら
そう思っていたけれど
全ては星屑のように
煌めいて壊れて……
見上げる私の瞳からは
一筋の涙が
流れるだけ