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23. 生命の樹よ枯れることなく 【夏の光企画】
本作は、銘尾友朗さま主催「夏の光企画」参加作品です。
生まれてきたことに感謝していると
君はその弱くか細い躰で
無垢な瞳に笑みすら湛え
朝顔が蔓を伸ばし花開くように
向日葵が陽の光に向かってのみ
真夏の炎天下、咲き誇るように
されど明日一日の生を掴むために
いかなる想いを強いられているか
露も余人には感じさせることなく
君は生きる
もしこの世に神が存在するというのなら
どうかこの命の灯を消し給う事なかれと
僕は、祈る
生きていて欲しい
生きてさえいてくれたら……
僕は君が故にのみ神を信じ神に祈る
僕が生まれてきた事に感謝する為に
