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誰かと仲良くなんてなれない人もいるのだろう

作者: 足軽三郎

 誰かと仲良くならなくてはいけない。

 親しい人間が多いほうが良い。

 そう思っていました。

 友人とか家族とか恋人とか、何でもいいから人との絆には価値があると。

 人と話したり会ったりすることは重要なのだと。

 そう思っていました。


 だけど本当にそうなのでしょうか。

 誰と話しても。

 誰と会っても。

 一時的に仲良くなったとしても、ちょっとしたことで相手の嫌な面が見えてしまう。

 話を合わせるのがしんどくなってしまう。

 

 最近そういうことが重なる内にふと思うようになりました。


 自分には他人と仲良くなる能力が無いと。


 協調性や親愛の情が欠けているのだろうと。


 そう考えると思い当たる節があります。

 決断の基準がこれは役に立つかそうでないかを判断基準にすることが多いです。

 他人との繋がりをこんな風に見てしまっていては、それはもう楽しくないでしょう。

 いや、そもそも役に立つ立たないを持ち込めば、ほとんどのものが楽しくないでしょう。


 そういう自覚が出てから、他人との繋がりが一層薄くなりました。

 ビジネス上のやり取りは仕事なので行う。

 ただそれだけです。


 他の人はどうなのか。

 いや、考えるだけ無駄か。

 自分にとって役に立つことではないし。

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