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リーダーとしての仕事


――第五エリア


 代わり映えしないゴツゴツした岩に囲まれたダンジョンを走る事三十分。

 たまに現れるモンスターをルカが手早く除去してくれたお陰で、リク達は無傷でここまで来れていた。


「なぁルカ、リンはいつになったら起きるんだ?」

 

 通り道にあった小部屋(ルーム)で小休憩を取りながら、リクは緊張感を解かないルカに問いかける。


「多分これがリンなりの行動だと思う……。実際魔力がないリンはただの女の子になっちゃうから、今は少しでも早く魔力を回復させることを優先させた方がいい」

「いやいやいや、その代わり俺がおぶって死にそうになってるからな!?」

「でも、無傷でしょ?」

「ま、まぁそうだけども!」


 冷静な表情を浮かべるルカは、辺りを見ながら淡々と答える。


「でも私達が三階層に行ってもイレギュラーとかに出会ったら……その時こそ……」


 終わる。と、先を見すえたミルクは重々しく口を開く。

 そんなの出会わないこと祈るしかないだろ! とワタワタするリクを置き去りに、ルカも又顔を曇らせながら答える。


「ミルクさんの言う通りです。正直私は五階層の進出も考えていました、でもナナミがこの状況だと……自殺行為意外何者でもありません」


 そう言って眠るナナミを横目で確認したルカは、リン……あなた本気で魔法かけたのね。と目を背ける。

 睡眠効果は練り上げた魔力に比例する。

 ありったけの魔力で作られたこの魔法の効果は、想像以上に長いものになっていた。

 浅く眠らず深く眠らせるために。


 下手に悪夢を見て苦しまないように――


「っておいおい、あれモンスターじゃね!?」


 それはリクが見ていた細い通路(ロード)

 二体の黒い影がギラギラと目を輝かせながらこちらに迫っている事がすぐに分かった。


「仕方ありませんね、ここから出ましょう……あと1つ、2人に言わなければならないのですが――」


 リクが指さした先にいる二体のモンスターを凝視しながら、ルカは軽く微笑み口を小さく開いた。


「さっきの魔法で私の体力は3分の1にも満たしていません、もし何かあったら私を置いて逃げなさい。これはガーデンミルクのリーダーとしての命令ではなく、ガーデンインフィニットとしての命令です」


 そう言って飛び出したルカはその覚悟と共に、槍を縦横無尽に振るい続けた――




 


 

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