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第六話 俺の精霊達は過剰な程可愛すぎる3

「おお~。」


「憑依成功です!」


カードに乗った皆が強烈な光を発して光が収まるとそこに立っていたのはまるでアニメやゲームの世界から飛び出してきたような容姿の七人で皆まじまじと変化した自分の姿を見つめていただった。


まずみどり。名の通り若草色の肩辺りまで伸びた髪にエメラルドグリーンの瞳。服装は丈の長いワンピースに大きく折り返された白い襟元。所謂紺色の修道服だった。体型は出るべきところは出てて引っ込むべきところは引っ込んでいる。胸元には銀色の十字架をネックレスにしている。武器は手に持っている大きな木彫りの杖のようだ。そして右手の甲にはローマ数字で大きく『Ⅱ』と刻印みたいに描かれていた。


その次にあお。澄み切った空色の癖のある猫毛とその上についた三角のぴこぴこと反応する猫耳。細められた目の間には紺碧色の瞳。後ろで先だけが白い青色の尻尾が揺れている。武器はやっぱり猫だから爪なのか?服装は青色の生地に白色のラインが入ったジャージ。身長は俺と比べるとかなり小さくアレな趣味を持つお姉さん方に需要がありそうだ。右手の甲にはローマ数字で大きく『Ⅵ』と刻まれている。


三番目はくろ。濡羽色の黒くて艶やかな髪は腰の辺りまでストレートに伸ばされている。目は黒曜石のような綺麗な色だ。服装はセーラー服に篭手、肩当て、肘当て、グリーブを着用し、脇差と太刀を右左にそれぞれ一本ずつという一風変わった格好だ。これだけ聞くとクールな御嬢様っぽく聞こえるがその印象は可愛いの方だ。胸は慎ましいと言っておこう。右手の甲にはやはり同じようにローマ数字で『Ⅳ』と刻まれている。っていうか篭手の上に浮き上がっている。


四番目はあか。分け目をつけずに燃え盛るような紅い髪は後ろになで上げられ、瞳はルビーをそのままはめ込んだ様に輝いている。服装はどこぞのアニメや漫画にも出てくる執事服とかいうやつだ。ちゃんとモノクル(片眼鏡)までつけている。武器は・・・どこかに隠してるんだろうなぁ。暗器使い?身長は俺より高い。右手の甲に刻まれている数字は『Ⅲ』だ。


五番目はきいろ。ふんわりとした長めの金髪、その上につくあおより細長い三角耳に贅沢な金色の瞳。服装は白い小袖に緋色の袴、つまりは巫女装束だ。巫女服の後ろからは九つの先が白い尾があった。どうやら九尾の狐っぽい。武器は柄が赤い薙刀。胸は・・・『色欲』なだけはある。右手の甲には同じように『Ⅶ』と刻まれている。


六番目はしろ。滑らかなサイドテールの白金色の髪と銀灰色の目が仄かに月明かりを反射して幻想的。だが服装はというと戦場にいる兵士が着用してそうな迷彩服だ。武器は・・・銃!?。ファンタジーで銃とかありですか?・・・あり、か。なんかさっき≪絶対過剰切札オールジョーカー≫見ていたら銃っぽいのがあった様な気もするし。右手の甲にはやはり『Ⅴ』と刻まれていた。


最後はむらさき。菫色のツインテールにアメジストのような透明度の高い紫の瞳。服装はまぁ当然ながら黒と言うよりは紫色でコーディネートされたゴスロリ服&ロリである。武器は・・・なんだろう?持っているのは縫いぐるみと日傘くらいしかない。ていうか今、夜なんだから日傘差す必要ないでしょ。んで、ちゃんと右手の甲には『Ⅰ』と刻まれていた。


「・・・そういえば、この状態(人型)とさっきの状態(二頭身型)で違いとかあるの?」


「主とは少し違う生態だから魔力さえ供給されれば問題ないのだ。ただ使った魔力の分はいつもより多く魔力を補充しなきゃだめだから、食事を摂ることで魔力回復が出来るのだ。」


あ、やっぱり食事で魔力回復できるんだ。睡眠とってたら勝手に回復したけど回復速度遅くて困ってたんだよね。


「じゃあ、みんなの戦闘力教えてよ。」


目に見えてみんなの目が輝いた。




********************



と、いうわけで時間は流れて四日目の朝である。あの後、今すぐにでも見せられる!と熱烈アピールを受けた俺は睡眠欲がないくせに眠いから、といって明日の朝にしようと言い聞かせた。・・・結構大変だったよ。言い聞かせるの。


ああ、そうそう。二頭身モードと人型モードはいつでも自由にチェンジ出来るらしい。人型モードの方が無意識に消費する魔力は多いようだが、それも睡眠でカバーできる程度なので昨日の夜からみんな人型モードの方でいる。


そして、朝起きるとそれはもうきらっきらしてましたよ。みんなの目が。どんだけ見せたいんだよ。ああ、もう可愛いなぁこんにゃろう。実家で飼っていた犬を思い出しちまったぜ。


それでそこらへんにごろごろしていた大きな岩を持ってきた。多分今なら象を片手で持ち上げられるよ。魔力強化ありでの話しだけれど。


そして一つで十分だろうと思っていたのがあら不思議。凄いことになったのです。


みどり→杖を構えたと思ったら辺りが雲に一瞬で覆われた。落雷で地面ごと岩が。およそ半径五十メートル程のクレーターっぽいのが出来た。


「・・・次ぎ行ってみようか」


あお→岩を足で蹴る。その足蹴りの衝撃で岩は砕け散り小さな岩の破片が空に浮かんだ白い雲を切り裂いていった。


「・・・リアクションに困る」


くろ→太刀を抜き身で構えたかと思ったら次の瞬間岩が六十四等分されていた。(報が数えた。)


「・・・ぇ?」


あか→そこにいたと思ったら次の瞬間何故か岩の側にいて岩に片手をついただけで岩が割れて石像が中から出現。この光景と似たようなものをどこかでみたような・・・


「・・・えぇ!?」


きいろ→薙刀を振るう。岩が振動し始めたと思ったら土になってクレーターを埋めた。(実は岩って半径五十メートルのクレーターを埋められる大きさのを持ってきていたんだよ。)


「・・・ああ、もう驚かないよ」


しろ→ちなみにアンチマテリアルライフルらしいを構えたかと思ったら空中に重機関銃、拳銃、ライフルなど様々な銃が空中で静止。一斉に撃ち始めて岩が蜂の巣に。


「やめてあげて!もう俺のライフはゼロよ!」


むらさき→熊の縫いぐるみが巨大化して足で押しつぶす。ちなみに高層ビルくらいの大きさになった。


「これで手加減してるのかよ!」


どうやら手加減していたらしい。


「ところで兄様ぁ」


「ん?なに?もう俺のライフはゼロだけど?」


落ち込んでいるとしろが話しかけてきた。そして内容がとんでもないものだった。


「勇者が攻めてくるけれど迷宮を用意しなくていいの?」


・・・は?勇者?

野兎A「やぁ、みんな。僕だよ!(。・ω・)ノ゛」


報「あ~、痛かった」


野兎A「で、なにさ僕を呼び出しておいて。僕は試験休みだから機嫌がいいんだ。はやく事情を説明しなさい。( ̄△ ̄)」


報「いや、あのあかが使ったやつ何かと思ったんだけど・・・」


野兎A「ああ、それね。あっちこっ○っていうアニメの主人公が夏祭りにかたぬきでやったのの応用だよ|^・ω・)/ 」


報「あ~、あっちこ○ちか。あの猫耳の。」


野兎A「あれ、僕大好きだよ(^-^*)」


報「確かに良かったなぁ・・・」


********************


次回タイトル↓(変更する可能性あり)


「勇者の自意識は絶対過剰!?」

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