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第四話 俺の精霊達は過剰な程可愛すぎる



俺が異世界転生をして三日目。


魔力制御の基本はくろの懇切丁寧な教えによって全て修得した。


魔力の基本制御としては、筋力強化の「剛」、思考強化の「柔」、速度強化の「疾」、体力強化の「武」を同時に行なうことが基本から応用へ進む為の条件らしい。ちなみにこれらは全て無属性に属している。


そんな訳で基本を完全習得し、また魔臓から体の魔力を溢れさせない様になった俺はそれぞれの属性の精霊達に魔臓によるその属性への変化、放出を教わっている。


ちなみにその間の食事や排泄、睡眠についてだが、俺は食事をしないでも生きていける様に色々“オネガイ”したから一日目、二日目に続き三日目になった今日も何も口にしていない。まぁ、そのうちなんだかんだで食欲が沸くだろう。その時になってから食べればいいと思っている。

睡眠は一応とっている。寝るのは人間にとって至福の時間です。

排泄は勿論何も食べていないから必要ない。と、いうか俺が降り立った土地なのだがなんでも空白の大地という場所らしく人類や魔物が生存していたのは今から一億年前。

人間や魔物は無意識のうちにほんの僅かだが魔力を放出しているらしく、それによって霊樹が生まれたり、その魔力を植物や動物が吸収して魔物と化す、というサイクルが出来上がっているようなのだ。

そして一億年前から誰も居ない所為か空気中の魔力濃度が他の地域に比べ途轍もなく薄く、どこの国家も一切の動植物が存在しない所は必要ない土地としてしか認識していなかったようなのだ。

ちなみに情報源は、しろである。


今では体外に放出する魔力を抑えているので新たな霊樹や精霊は少ししか生まれていない。

だが、一日目に生み出してしまった霊樹と精霊は相変わらず存在している。

そして、魔力制御や属性変化、放出をしていない時は精霊達が寄って来て服の袖を引っ張ったり俺の体の上でくつろいだりする。


その時、俺は毎度毎度思う訳だ。




―――嗚呼、神(二頭身)は此処にいた。



勿論可愛いという意味で、である。だってさ、家に置いて大事にしていた二頭身のフィギア達が生き生きと!、そして三次元げんじつで慕ってくれるのだ!・・・もう楽園エデンではありませんか。


ちなみに、あまりにも俺への甘えというか子供の「パパ遊んで~」みたいな感じがするので何故こうも精霊達は俺を慕ってくれるのか、としろに聞いた。しろは精霊の中でも一番知っている事がとても多い物知りである。なんでそんなに物知りかはまだ聞いた事はないが。その答えは、


(あたし達が兄様だけの純粋な魔力で生まれてきたからなんだよ。あたし達精霊にとっては魔力が人間でいう血の繋がり、みたいなものなんだ~。

数え切れない世代の人間達から魔力を受け取った精霊は全ての人間から血を受け継いだ、という様な者だから普通の精霊は素質のある人であれば誰とでも契約するの。

でも兄様の魔力から生まれたあたし達は違う。兄様の魔力だけで生まれてきたあたし達は兄様だけの家族なんだ。だから、兄様だけしか慕わず兄様以外の人とかとは絶対に契約しないの。)


という事だった。しろ達以外の存在では全属性に一人ずつ大精霊がそのような存在らしい。なんでも大精霊達は神々の魔力のみによって生まれた為、他の精霊への影響力や自然に及ぼす力が強大なようだ。

父親離れしない子供というのは可愛くあるものの心配ではあるがまぁ、俺は迷宮経営をしたいと思っているのだし、生み出してしまった精霊と契約されて攻略側の戦力が増大する、なんてことは避けたいから喜ばしいことだ。

うん。この楽園には誰も入らせないぜ!


ちなみにその後きいろの超が千個ついてもおかしくない程の過酷な訓練を受けて、俺にそんなことを考えている余裕はすっかりなくなってしまったというのは余談である。


っていうか、きいろは「ー」が全文に入る程口調がおっとりしてたり俺への呼び方が「つっきー」だったりするのにあれほど過酷な訓練をさせるとは・・・世の中何があるか分からないものである。というか、訓練の過酷さは全部無自覚らしい。絶対Sだな。





可愛いから許す。





そして迎えた三日目の夜の事である。


(名前、ですか?)


「ああ、皆には結構教えて貰ったり色々感謝してるからさ。皆の名前を付けさせてもらいたい。あと、俺に出来る範囲で皆のお願いを聞こうと思ってね。」


(私は名前を付けて欲しいです)

(僕もお願いします)

(私もなの)

(嬉しい限りです)

(よろしくー)

(おねがいっ!)

(よろしくたのむのだ)


「それじゃあ、明日までに考えておくよ。あとは皆の願い事だね。何でもいいから言ってみてよ。」


(本当にいいのですか?)


みどり達がつぶらな瞳で見上げてくる。俺をもだえ死にさせる気か?


「勿論。皆とはずっと一緒に居たいよ。」


(あ、ありがとうございます)


皆そんな反応を返したので撫でた。


(え~と、それじゃあ・・・)


精霊達の願いに俺は少しばかり驚いた。



野兎A「はぁ~。( ´△`)アァ-」


報「おい、どうした作者。」


野兎A「いや、ほんとにマジ勘弁。∈(´Д`)∋アァー」


報「だから、何があった。」


野兎A「明日から期末試験なんだよ。┌┤´д`├┐ダル~ 」


報「小説書いてないで勉強しろよ!」


野兎A「しかも明日あるのが前回赤点の科目。(;-_-) =3 フゥ」


報「勉強しろよ!」


多分大丈夫です。・・・多分。更新はしばらく消えるかな?来週辺りには投稿は確実にします。『俺の手札は≪絶対過剰切札オールジョーカー≫』を更新しようかな?

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