第十四話 勇者の自意識は絶対過剰!?8
いよーっす。俺だ。
三馬鹿の仲間だった奴隷エルフ魔法少女を回収してから二週間が経った。
その間の事はキングク○ムゾン!……うん、なんかゴメン。
あの奴隷エルフ魔法少女はおおよそ一週間目に目を覚ました。名前はレナ=ハーライン。年齢は十九。体重h「ドガバキッゴシャ!!!」……ナニカが隣の部屋で壊れたような音がしたんだが!?
閑話休題
コンコン
「入っていいぞ」
ガチャ「失礼致します」
扉を開けて入ってきたのはレナだ。ハーラインとは呼ばない。だって長いもの。
ここに入って来た時は痛んでいた肌や髪もすっかり整えられている。
よく伝説でエルフは見た目麗しい種族で~なんて言われるがそれだけでは語り尽くせないほどの美貌の持ち主だ。
具体的に言うならば某鉄血にして熱血にして冷血な吸血鬼さんの眷属になる直前に某主人公が見た某完全なる委員長さんの四ページに渡っていかに美しいかが描かれたアレ的なぐらいの言葉でも劣る位だ。
それはさておき、今のレナの格好は学生服で無くメイド服だ。
あの僕が作った学生服ではなくくろが作ったメイド服である。ちっ。
くろは裁縫、というより針や鋏なども使いこなす。さすがサムライガール(?)。
レナ曰く奉仕する時はメイド服である必要があるらしい。
この世界の法律で決まってんのか?超不本意である。
「何故学生服からメイド服に着替えてしまったんだ!(レナのメイド服は似合っているね)」
「非常に不本意ですがお茶を淹れておきますね」
何故不本意なのかが全く分からなかった。
注)本人は本音と建前が入れ替わっていることに気がついておりません。
少しだけ思い出してみようと思う。
今から一週間前、俺は目を覚ましたレナに対して選択権を与えた。
1、近くの国までお届けします。以後はご勝手に。
2、三馬鹿の元に送り届けます。以後はご勝手に。
3、どこか行きたい所まで送り届けます。以後はご勝手に。
4、その他。以後については要相談。
ちなみに2以外の選択肢ではオプションとして奴隷から解放、も用意した。
解放する手段はやはり《絶対過剰切札》の一枚である。
【支配抗う革命の剣】分類:宝剣 番号:三十九番
・搭載スキル
・無切断
・破呪
・説明
・第三十四界アルペギーの革命の英雄が所持していた二本の剣の内の一つ。緋色の刀身で斬られた者は洗脳や奴隷、呪いなどの異常状態から必ず解き放つ。人や物を斬ってもすぐ傷が跡形も無く消え去り、斬られた者には痛みすら与ず斬られた事も気づかない為、別名は斬れない剣。革命は成功し、もう片方の剣と共に宝剣として保管されている。
ようするにこの剣で斬れば、奴隷ではなくなるという事だな。
《絶対過剰切札》がチートすげて泣けてくるぜ。
で、レナは少しの間逡巡した後4番を選んで此処に置いて欲しいといってきた。
その時はかなり驚いたのだがそれなりの理由があるらしい。
なんでもレナが入っていたあの三馬鹿の勇者パーティはそれなりに有名だったらしい。
理由はそれなりの実力があるからだとか。期待の新人(ホープ)だったようだ。
確かにイケメンではあったが強くは無かっただろう、と正直に言ったところ「それが言えるのは貴方様だけです」と言われた。どうやらそれなりに俺は強いらしい。
初めて動かしたんだがなぁ……機体に助けられたと思って納得しておいた。
で、だ。あの勇者パーティが四人組だということはわりとよく知られていたので、今更戻ってもまた勇者パーティに連れ戻されるだけなのだとか。それに迷宮で死んだと思われておけば何かと都合がいいらしい。
どんな都合がいいのかは聞かなかったので聞いていないが、隠し事の一つや二つ位人間あってもいいと思うんだよね。辛そうな顔をしていたから聞かなかったというのもあるんだけど。
と、いうわけで俺たちの日常はレナというエルフ族の少女を加えてまた動き出している。
具体的には居住フロアの更なる快適化だったり迷宮都市化計画だったり。
それに、精霊達七人の正式な名前も決定した。
名前は全てレナ監修である。俺はネーミングセンスが無いとかではぶられた。
……俺って一応君達の主だよね。何ではぶられてるのかな?解せぬ。
んで、
『みどり』は『ラナ』
『あお』は『エルド』
『くろ』は『ルフェイ』
『あか』は『ロード』
『きいろ』は『イン』
『しろ』は『リーン』
『むらさき』は『アルエ』
俺も色での呼び方から徐々に名前で呼ぶようになってきている。
さて、次は本格的な改修だな。今日も張り切っていこうか!
~俺の手札は≪絶対過剰切札≫第一章 完~
黒兎A「イヤッホウ!!第一章終了のお知らせだぜ(^▽^)/」
黒兎A「長らく放置して御免なさい(;-_-) (汗)」
黒兎A「前よりは更新ペース落ちるけれど
これからもヨロシクゥ!!ヾ(*・ω・*)ノ」
ε=ε=ヾ(,,・ω・)ゞマタネ☆




